北里大学は,2012年に創立50周年の節目を迎えます。
約半世紀にわたる歴史の中,北里大学は常に生命科学と社会の接点を見つめてきましたが,今,私たちの行く手には,感染症の脅威や食の安全への不安,世界規模の食糧不足,そして地球温暖化に代表される環境問題など,深刻な課題が山積しています。
これらの難題に北里大学はどう対処していくのか。そう考えたとき,本学らしいアプローチの基盤になるのが,あらゆる生命科学分野をカバーする組織の多様性と総合力です。例えば医療分野であれば,医学部,看護学部,薬学部,医療衛生学部,さらには看護や保健衛生の専門学校まで結集する教育機関は他に類を見ません。こうした多彩な知と人材が緊密に連携していくことが,現代社会の複雑な問題に対する上での大きなアドバンテージになるのです。もちろん,このような連携は,理学部,獣医学部,海洋生命科学部においても展開され,学問領域にとらわれない柔軟な教育・研究と問題解決につなげていきます。
21世紀は生命科学の時代と言われています。生命現象の解明,疾病の予防・診断・治療,生物資源の活用,そして環境保全・創造などに取り組む北里大学の役割は,今後ますます重要になっていくでしょう。「未来科学の創造」をキーワードに前進する本学には,生命科学のフロンティアを開拓する醍醐味と,人類の未来に貢献する大きなやりがいが待っています。

北里大学 学長
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