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川内浩司教授 平成17年度秋の紫綬褒章を受章 |
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平成17年11月3日秋の褒章発令において、北里大学・水産学部・水産増殖学講座・海洋分子生物学研究室の川内浩司教授が、我が国の学術研究および芸術活動における発明、改良、創作などに関して事績の著しい方を対象とする紫綬褒章を受章されました。 |
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略 歴 等 |
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川内浩司教授は、昭和41年東北大学農学部食糧化学科を卒業、同46年に同大学大学院農学研究科博士課程を修了し、農学博士の学位を授与されています。昭和46年米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校ホルモン研究所研究員、同49年北里大学水産学部助教授、同56年同大学水産学部教授となり、水産利用学講座および海洋分子生物学研究室を担当して現在に至っています。平成14年より北里大学大学院水産学研究科水圏生物科学専攻主任となり大学院生の教育、後進の研究者の育成に鋭意努力されています。また、平成1年から平成4年まで北里研究所客員部長、平成4年から平成6年まで北里大学水産学部水産食品学科・学科長などを歴任され、教育と研究のみならず大学の管理・運営の面でも多大な貢献をされています。学外では、日本下垂体研究会会長、日本農芸化学会評議委員、比較内分泌学会国際連合評議委員などを務め、産業技術審議会専門委員、日本水産資源保護協会水産バイテク技術委員会委員、日本学術振興会特別研究員等審査会専門委員などを歴任され、我が国の学術および科学技術振興の発展にも大きく寄与してこられました。 |
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| 研 究 内 容 | ||
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川内教授は、魚類を中心とする下等脊椎動物の脳下垂体ホルモンの研究において先駆的かつ独創的な研究を行い、基礎内分泌学体系の確立と水産学にとどまらず医学への応用に関しても多大の貢献をなし、この分野における著書および論文は300編にも及んでいます。川内教授は、魚類の脳下垂体から3種類の新ホルモン(メラニン凝集ホルモン、濾胞刺激ホルモン、ソマトラクチン)の発見を含めて全脳下垂体ホルモンの同定に成功し、魚類の成長・繁殖・適応機構の解明、ひいては水産学への応用の道を開きました。さらに、系統分類上重要な位置にある脊椎動物について研究し、脳下垂体ホルモンの起源と進化の全容を明らかにしました。川内教授の業績中、特に重要な成果は下記の通りであります。 脳下垂体ホルモンの分子進化の解析:系統分類上重要な位置を占める有顎類について腺脳下垂体ホルモンを同定すると共に、最も原始的な脊椎動物である無顎類の一種,ヤツメウナギについて,メラニン細胞刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモンおよび生殖腺刺激ホルモンとこれらホルモンの遺伝子を同定し、腺脳下垂体ホルモンの分子進化の概要を明らかにした。 メラニン凝集ホルモンの発見:サケの脳下垂体から初めてメラニン顆粒を凝集する新規のペプチドを同定し,メラニン凝集ホルモン,と命名した。このホルモンは魚類では脳で合成され脳下垂体から分泌されることを証明すると共に、ヒトとラットの脳にも存在し、哺乳類では中枢作用に関与していることを提唱した。その後、哺乳類では食欲とエネルギー消費に関与する重要な脳内物質として医学の分野で注目を集め、このホルモンの拮抗剤が抗肥満薬として開発されている。 魚類の濾胞刺激ホルモンの発見:哺乳類の繁殖は濾胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの2種類の生殖腺刺激ホルモンにより調節されるが、魚類では濾胞刺激ホルモンは存在せず、黄体形成ホルモンのみが生殖調節機能を担うとされていた。しかし、両ホルモンに共通する性質である糖たんぱく質へテロ二量体を指標として、サケの脳下垂体から濾胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンを同定し、両ホルモンの産生部位、生理作用、作用機序を明らかにして、従来の定説を覆し、魚類における生殖腺刺激ホルモンの二元性を確立した。 成長ホルモン分子族の同定とソマトラクチンの発見:成長ホルモンとプロラクチンは共通の祖先遺伝子の重複によって生じた成長ホルモン分子族である。両ホルモンを下等脊椎動物で初めてサケから単離・構造決定した。精製したホルモンを用いて、それぞれ成長促進作用と浸透圧調節に関与することをサケで証明した。さらに、タラ、ヒラメおよびサケの脳下垂体から、この分子族の新ホルモンを発見し、ソマトラクチンと命名した。これら3種類の同族のホルモンは免疫賦活作用を示し、内分泌系と免疫系の関連を示す証拠を魚類で初めて提唱した。 これら一連の業績に対して、昭和54年日本農芸化学会賞奨励賞、同61年日本水産学会賞奨励賞、同62年北里研究所北里柴三郎記念賞、平成5年国際比較内分泌学会シャラー・バーグマン賞、同15年日本下垂体研究会吉村賞、同16年日本農学賞ならびに読売農学賞を受賞されています。これらに続いて今回の紫綬褒章受章は、誠に慶ばしいことであります。 |
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| 川 内 浩 司
北里大学水産学部教授 紫綬褒章受賞記念シンポジウム 平成17年12月9日(金)9時15分〜 参加無料 |
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| プログラム | ||
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