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アメフラシの生体防御

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 軟体動物のアメフラシ(左の写真)は貝の仲間ですが、硬い殻はありません。そのため、柔らかい体を外界に曝していて十分に身を守れないように見えますが、取り立てて捕食者が見られません。また、アメフラシの卵は黄色い非常に目立つ色をしていますが,ほとんど食べられることはありません。どうしてアメフラシは他の生物から身を守っているのでしょうか。
  一番考えられるのは,目に見えないもの,すなわち「化学物質」を用いて身を守っていることです。アメフラシを刺激すると出てくる紫色の液や卵には,細菌を殺すタンパク質「アプリシアニン」が含まれています。アプリシアニンはL-アミノ酸オキシダーゼと呼ばれる酵素で、ヘビの毒液に含まれていたり、魚の体表や,マウスやヒトの免疫細胞に存在して、身を守るのに関わっています。驚くべきことに,アプリシアニンは,ヘビの毒液に含まれるものより強い活性を持っています。この酵素は,アミノ酸の測定用酵素や抗がん剤としての応用も検討されています。
我々は,アプリシアニンの酵素活性についてより詳しく調べることにより,他の酵素との性質の差を検討するとともに,細菌に対する抗菌活性の分子機構を調べようとしています。
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