北里大学病院は、いつでもどんなときでも患者さんの安心と安全のお役に立てるよう活動を続けます。

北里大学病院

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感染管理室

安心で安全な医療を提供するために、それぞれの専門分野を活かしながらチーム一丸となって活動しています

室長高山 陽子

北里大学病院感染管理室は、施設内における感染症の発症を予防するために2007年4月に設置されました。
感染管理室には、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・事務職員の多職種が所属しています。私たちは患者さんに安心で安全な医療を提供するために、それぞれの専門分野を活かしながらチーム一丸となって活動しています。具体的な活動内容は、病院内の感染制御・各部門からの相談事項への対応・職員の感染症に関する教育や安全管理などです。
加えて、感染症が大きな社会問題になってきた現代において、院内の各部門のみならず地域の医療機関とも積極的に連携を取りながら感染制御に関する適切な情報提供を行う役割も果たしています。
本ホームページを通して、私たちの日常の活動をご理解いただければと願っております。

スタッフ

集合写真

医師

名前 主な所属学会 主な認定資格 評議員・他
高山 陽子
  • 日本感染症学会
  • 日本化学療法学会
  • 日本環境感染学会
  • 日本臨床微生物学会
  • 日本エイズ学会
  • 日本内科学会
  • 日本臨床検査医学会
  • 日本感染症学会感染症専門医・指導医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法指導医
  • Infection Control Doctor(ICD)
  • 日本エイズ学会認定指導医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本臨床検査医学会臨床検査管理医
  • 日本感染症学会
  • 日本化学療法学会
  • 日本環境感染学会
  • 神奈川県感染症医学会
和田 達彦
  • 日本内科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本化学療法学会
  • 日本エイズ学会
  • 日本リウマチ学会
  • 日本環境感染学会
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本感染症学会感染症専門医
  • Infection Control Doctor(ICD)
  • 日本エイズ学会認定指導医
  • 日本リウマチ学会リウマチ専門医
神奈川県感染症医学会

看護師

名前 主な所属学会 主な認定資格 評議員・他
深堀 信子 日本環境感染学会 感染管理認定看護師
高城 由美子
  • 日本環境感染学会
  • 日本感染症学会
感染管理認定看護師 日本環境感染学会
佐々木 顕子 日本環境感染学会 感染管理認定看護師

薬剤師

名前 主な所属学会 主な認定資格 評議員・他
小松 敏彰
  • 日本感染症学会
  • 日本病院薬剤師会
  • 日本医療薬学会
  • 日本TDM学会
  • 感染制御認定薬剤師
  • 感染制御専門薬剤師
  • 日本医療薬学会認定薬剤師
  • 日本医療薬学会指導薬剤師
日本TDM学会
持田 俊也
  • 日本病院薬剤師会
  • 日本医療薬学会

臨床検査技師

名前 主な所属学会 主な認定資格 評議員・他
二本柳 伸
  • 日本感染症学会
  • 日本化学療法学会
  • 日本環境感染学会
  • 日本臨床微生物学会
  • 日本医学検査学会
  • 認定臨床微生物検査技師
  • 感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT)
  • 第1種圧力容器取扱主任者
  • 神奈川県臨床検査技師会県央地区第1斑 班長
  • 北里感染症同窓ネットワーク世話人

事務

名前 主な所属学会 主な認定資格 評議員・他
杉本 千栄子
平本 八寿子

院内感染管理体制

2007年4月1日、院内感染防止のための企画・立案・指導を行う部署として感染管理室が、感染対策の実働部隊として院内感染対策チーム(Infection Control Team:ICT)が設置されました。また、各部署には、ICTとの連絡を担当するリンクスタッフを任命し、速やかな対応が可能となるよう管理体制を構築しています。
リンクスタッフは、当初看護師のみを任命していましたが、2009年度から医師以外の医療スタッフおよび事務職員、2014年度から各診療科1名ずつの医師を加えて活動を行っています。

管理体制

主な業務

耐性菌検出時の対応

感染対策を行う上で重要な耐性菌が検出された際には、必要な感染対策について各部門に指導すると共に対策の実施状況を定期的に確認し、耐性菌が広がらないよう活動を行っています。

感染症治療に対する介入

当院では「抗菌薬適正使用支援加算」を算定しており、特定の抗菌薬を使用している患者さん、本来は菌が検出されない場所から菌が検出されている患者さん等について、治療が適切に行われているかを日々確認し、必要に応じて治療介入を行っています。

環境ラウンド

毎週1回院内をラウンドし、院内感染対策の実施状況を確認すると共に改善に向けた指導を行っています。

感染に関する各種調査の実施

耐性菌の検出状況、手術部位感染症の発生状況、抗菌薬の使用状況等を定期的に調査し、院内での感染症発生状況を把握すると共に今後の感染対策活動に活用しています。

針刺し粘膜曝露事象への対応

血液や体液が付着した針や鋭利な器具で受傷した際には、肝炎やヒト免疫不全ウイルス等に感染する恐れがあります。感染管理室では、受傷した職員に聞き取りを行い、今後、同様の事象が起きないようにするための対策を立案しています。

感染に関する院内研修会の実施

手洗いの方法、マスクの装着方法、針刺し・粘膜曝露事象発生時の対応、抗菌薬の使用方法等について院内で研修会を開催して職員への教育を行っています。

感染対策マニュアルの整備

院内の感染対策を行う上で特に重要な項目について記載したマニュアルを作成し、2年毎に改定作業を行っています。

感染対策に関する他施設との連携

当院では、「感染防止対策加算1」および「感染防止対策地域連携加算」を算定しており、2018年度は7つの病院と連携を行っています。

研修医・学生等への教育

感染対策や治療について、研修医・医学部学生・看護学部学生等への教育を行っています。

研究活動

カルバペネマーゼを産生する腸内細菌群の検出法に関する検討(北里大学医学部微生物学岡本了一講師らとの共同研究)

カルバペネマーゼを産生する多剤耐性菌の検出が世界的に増加している。腸内細菌科ではカルバペネマーゼを産生しているにもかかわらずカルバペネム系抗菌薬に感受性を示す場合が多く、感受性があると判断されることにより看過される可能性が高い。その結果、病院内感染に繋がるだけでなく、カルバペネマーゼ産生遺伝子の多くがプラスミドに担われていることから菌種を越えて伝達していくことも問題となる。また、カルバペネマーゼ産生菌ではESBLやAmpCなどプラスミドに担われた他のβ-ラクタマーゼを複数かつ同時に産生している場合が多い。これらに関する研究は少ないため、カルバペネム系抗菌薬に感受性を示すカルバペネマーゼ産生腸内細菌の耐性機序を遺伝子レベルで解析するとともに、簡便な迅速検査法について確立する。また、その方法を用いて実態疫学調査を行う。

B群溶血性連鎖球菌の迅速診断法の確立と妊婦健診への実用化に向けた症例集積研究(北里生命科学研究所花木秀明特任教授らとの共同研究)

B群溶血性連鎖球菌(GBS)は、新生児髄膜炎や敗血症などの重篤な感染症を惹起する病原菌であり、産道感染をおこせば重篤な後遺症を残し、死産に至らせる場合がある。米疾病対策予防センター(CDC)は膣と直腸内のGBSを増菌することによって可能な限り見逃さない方法を採用している。我が国の検出方法は血液寒天培地に直接塗抹するか、選択培地で培養する方法が一般的であるが、どちらの方法もCDC法に比べて検出率が低く、見逃されている現状がある。一方で、GBSを検出可能なイムノクロマト(IC)法が花木らによって開発されており、このIC法と増菌培養を組み合わせることでCDC法と同等以上の検出率を確保できると考えられる。本研究では、我が国で一般的に行われている検出法と増菌培養+GBS検出IC法を、臨床検体を用いて比較し、我が国の不備なGBS検出方法の改善を目指す。

抗菌薬適正使用における支援体系の確立

診療科からの感染症相談や診療部への支援体系の確立を目指す。

HIV/AIDS患者に対するチーム医療・支援体制の構築

神奈川県央地区でのHIV/AIDS患者への医療および支援を、院内はチーム医療として、院外では地域全体で行えるように構築する。

骨・関節感染症における高用量ダプトマイシン投与の有用性に関する検討

骨・関節感染症における高用量ダプトマイシンの有用性の報告は限られている。そこで、PK-PD理論に基づいて効果・副作用に関する検討を行う。

感染性心内膜炎におけるベンジルペニシリンカリウムの至適投与に関する検討

ベンジルペニシリンカリウムは、最も古い抗菌薬であるが十分な体内動態に関する検討が行われていないのが現状である。そのため、体内動態に関する検討を行い腎機能に応じたノモグラムを作成した。ノモグラムに基づいた投与を行う事で、血中濃度も十分に保ちつつ有効性を向上させることができるかについて検討を行う。

血中濃度管理に基づくリネゾリドの至適投与に関する検討

リネゾリドの代表的な副作用として血小板減少が知られている。この血小板減少は、腎機能低下症例において起こり易いとの報告もある。そのため、腎機能に応じた用量調節を行い、血中濃度管理をすることで有効性も担保しつつ、血小板減少が回避できるかについて検討を行う。

迅速検査法(PCRラテラルフロー法)の開発・臨床評価

これまでに我々は、PCRラテラルフロー法(Version 1:MRSA検出、Version 2:Sccmec型)を開発、臨床応用してきた。今回、院内疫学およびStaphylococcus aureus由来外毒素に注目し、MRSA検出用PCRラテラルフローVersion1を改良、S. aureus由来外毒素の遺伝子を検出するPCRラテラルフロー法(外毒素検出用PLF)を開発する。外毒素検出用PLFは、1回の増幅分析で各外毒素遺伝子(TSST-1、SEおよびPVL遺伝子)を同時検出できるため、1回あたりのランニングコストおよび操作手順が大幅に軽減できる。外毒素検出用PLFの基礎的検討および臨床的評価を行い、感染症診断の一助となるか否かを評価する。

迅速検査法(IC法)の開発・臨床評価

Methicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)は院内感染を引き起こす代表的な病原性細菌である。本菌はmecA遺伝子を有し、Penicillin Binding Protein 2'(PBP2')を産生することで、β-ラクタム系抗菌薬に耐性を獲得した多剤耐性菌である。院内感染対策の観点からも病院内に蔓延するMRSAの同定には迅速性が求められるが、分離培養検査では最低2日間を要する。我々はMRSAが産生するPBP2'をイムノクロマト法により簡便且つ迅速に検出するKBMイムノクロマト検出キットMRSAの開発、基礎・応用検討を行う。

お知らせ

臨床分離菌・抗菌薬使用状況の調査に関するお願い

当院では、患者さんに行った細菌検査の結果と感染症に使用された抗菌薬のデータを継続的に集計、分析しています。
これらの調査へのご協力をお願い致します。

当院では、患者さんが細菌検査を受けた際に、分離された細菌の菌名や薬剤感受性に関するデータの集計、分析を継続的に行っています。また感染症の治療に用いる抗菌薬の使用状況のデータに関しても同様に集計、分析しています。これらのとり組みは、薬剤耐性菌などの特定の細菌の蔓延を防止するとともに抗菌薬の適正な使用の促進に役立ちます。

収集するデータについて

患者さんの 1) 臨床分離菌情報(2010年4月1日~)、2) 抗菌薬使用状況(2010年4月1日~)を収集し、個人情報とは連結できないように匿名化して集計・分析を行います。

個人情報の取り扱いについて

本調査の実施には、院内規定および厚生労働省「疫学研究に関する倫理指針」を守った上で、適正に患者さんの情報を取り扱います。

収集したデータは、この調査以外には一切利用いたしません。本調査の結果は、学会発表や学術雑誌等で公に発表されることがありますが、データは多くの患者さんから集められた形で扱うため、個人名や身元などが明らかになることは決してありません。患者さんの人権とプライバシーの保護には十分配慮いたします。この調査のためだけに検査を行うことはなく、患者さんの経済的負担は一切ありません。

不明な点・疑問な点がある方は北里大学病院感染管理室にお問い合わせください。

電話番号:042-778-8111(代表)

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