研究室紹介

微生物学教室

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腸内細菌の機能を最大限に引き出し、疾患の治療・予防に生かす

我々の腸内には数百種類、100兆個ほどの細菌が棲息しています。腸内細菌は、自身の持つ菌体成分や代謝物を介して、ヒトの多様な生理機能や疾患病態に影響を与えています。
微生物学教室では、腸内細菌叢の持つ特性を明らかにし、それを活用することにより、感染性・炎症性・代謝性疾患の制御を目指しています。
また、病原細菌による感染症発症の分子機構や、女性生殖器常在乳酸桿菌における有用性機能の解明をめざした研究も進めています。

研究室NEWS

  • 2024.10.17 クローン病原因候補菌である接着性侵入性大腸菌に関する三木剛志講師らの論文がMicrobiologyに掲載されました。 クローン病原因候補菌である接着性侵入性大腸菌の腸管内定着に関わる遺伝子の解析を行った三木剛志講師らの論文がMicrobiologyに掲載されました。
  • 2024.10.16 第27回日本臨床腸内微生物学会にて修士課程1年の井上幸信君の演題が第21回大島賞に選ばれました

    2024年9月7日(土)に高知市文化プラザ カルポートで開催された、第27回日本臨床腸内微生物学会(腸内細菌を多角的に考える)にて修士課程1年の井上幸信君の演題【食餌中のタンパク質による腸内細菌叢および腸管感染症病態への影響の解明】が第21回大島賞に選ばれました。

  • 2024.08.07 ポリアミンとSalmonella感染に関する三木剛志講師らの論文がPLOS Biologyに掲載されました。 宿主ポリアミンがSalmonella感染を促進する主要な因子であることを示した三木剛志講師らの論文がPLOS Biologyにオンライン掲載されました。
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  • 2024.07.11 ファルマシア(2024年7月号)で『食事成分による腸内細菌叢を介した疾患制御』に関する総説を金倫基教授が担当しました ファルマシア(2024年7月号:特集 腸内細菌叢を巡る研究の最前線)で『食事成分による腸内細菌叢を介した疾患制御』に関する総説を金倫基教授が担当しました。
    食事成分は、宿主生理機能への直接的な影響だけでなく、腸内細菌叢とその代謝物によって媒介される間接的な作用も併せ持っています。食事と腸内細菌叢との複雑な相互作用についての継続的な研究は、ヒトの疾患を予防・治療するための新たな戦略を構築できる大きな可能性を秘めています。
  • 2024.06.28 第28回腸内細菌学会にて、金倫基教授が「マイクロバイオームを介した疾患制御」についての講演を行いました 第28回腸内細菌学会『腸内環境研究が拓く健康社会―最新研究の動向と社会実装に向けた取組み―』にて、金倫基教授が「マイクロバイオームを介した疾患制御」についての講演を行いました。
    腸内細菌叢の構成や代謝を変化させる腸内環境変動因子(マイクロバイオームモジュレータ)を疾患の治療や予防に生かす創薬研究が世界で行わていますが、本講演では既存薬剤のマイクロバイオームを介した疾患制御の可能性について議論しました。