北里大学理学部 物理学科十河 清プロフィール東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。 著書に「計算物理の世界」(共立出版),「キーポイント確率統計」,「微分積分演習」(岩波書店), 「ゼロからの大学物理:力学I・U,電磁気学T・U,熱力学と統計力学」(岩波書店),「非線形物理学」(裳華房)ほか。専攻は統計力学,数理物理学。「素朴な疑問」を研究の糧にしたいと考えています。 わからないことだらけなのですが,現在の関心は「なぜ時間反転不変性が破れているのか?」という, いわゆる時間の矢に係わる問題群です。月並みな言い方をすれば「非平衡統計力学」ということになります。 また,学生時代にバクスター熱という新型イジング病に罹って以来,厳密に解ける問題に心引かれる習性が もはや本性となっていますが,そもそも「なぜ完全積分可能系などというものがあるのか?」というのも謎です。 最近は「離散&周期ソリトン系」という特殊な種族の可積分系に熱中しています。 担当科目
卒業研究について量子力学,統計力学,物性物理,非線形物理などの分野を担当できます。 私から課題を与えるのではなくて,学生諸君の興味と希望に応じてテーマが決定されています。 過去のテーマは,「液晶の転移現象」「白色矮星の理論」「X線CTの原理」「光合成の量子論」 「Kovalevskaja のコマ」など。過去の題目リスト平成19年度(2007)は4人の学生が所属しました。うち3人までが流体力学に関心があるとかで, 夏学期は今井功「流体力学」の輪講。私自身は衝撃波に興味があったので,冬学期はその分野の理論 &数値計算になりました。 残る一人はF・ダイソン「生命の起源」を読んでカスプ型特異点について議論 しました。 平成20年度(2008)は4人が在籍しました。全員違う話題に関心があるとかで,たいへん忙しい思い をしました。 すなわち,境界層の理論・磁場中の第2種超伝導(アブリコソフ格子)・永久電流の減衰・ヘリウム3のNMR, というのがそれらのテーマでした。 平成21年度(2009)は6人の学生が所属し,分子動力学グループ(2人)と密度汎関数法グループ (4人)の2つのグループに分かれての卒業研究でした。 チームワークがたいへん良くお互いに助け合ってくれたので,指導の手間がほとんど掛からず感謝しています。 平成22年度(2010)は7人の学生が在籍して大変な思いをしました。 課題を大別すると, 確率過程の理論と数値計算,流体力学の数値計算と実験,ファインマン経路積分によるポーラロン理論の3つになります。 流体実験は素人なので成功とは言い難いですが,なかなか楽しいものがありました。
講義ノート&雑文&論文講義ノートと過去に書いた雑文や論文を集めてみました。あちこちで内容が重複したものもありますが,便宜のためにここにまとめて置きます。
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