化学反応の経路はこれまで推論の域を出なかったのですが、今では反応途中の化合物「中間体」を観察することにより、正確な反応ステップの解明が可能になってきています。反応中間体の観察には極低温(-263℃)で反応を停止させて行う方法とレーザーからの一億分の一秒のパルスを用いる方法がありますが、当研究室は両方の方法を利用できる数少ない研究室です。

自慢の装置

レーザー光分解システム
(紫外可視領域測定用)
レーザーパルスを用いて瞬時にかつ大量に不安定化学種を発生させ、その構造と挙動に関する知見をダイレクトに得ることができます。

レーザー光分解システム
(赤外領域測定用)
上とおなじであるが、赤外吸収スペクトルを測定することができるので構造に関するより確実な情報を得ることができます。

極低温マトリックス単離分光装置
極低温の不活性媒体中に不安定化学種を封じ込めることによりその寿命を延ばし、紫外可視や赤外分光法を用いて構造や反応性に関する知見を得ることができます。


主な装置

    
紫外可視吸光光度計 1
分子の紫外可視領域(200-800nm)における吸収スペクトルを測定することにより電子構造に関する情報を得ることができます。
紫外可視吸光光度計 2
左に同じ。ただし、この装置はフォトダイオードアレイを使用しているので、迷光の影響をほとんど受けず瞬時にスペクトルを測定することができます。

赤外分光光度計
分子の赤外領域(特に4000-400 cm-1)における吸収スペクトルを測定することにより振動に関する情報を得ることができます。

赤外・ラマン分光光度計
赤外吸収およびラマンスペクトルを測定することにより分子の振動に関する情報を得ることができまます。
蛍光・りん光分光光度計
励起状態の分子が光を放射して基底状態に戻る際の発光スペクトルを測定することができます。

高速液体クロマトグラフィー
固定相と移動相(液体)への親和性の違いを利用することにより、混合物の分離分析をすることができます。
ガスクロマトグラフィー
固定相と移動相(気体)への分配係数の違いを利用することにより混合物の分離分析をすることができます。

サイクリックボルタンメトリー
分子の酸化電位や還元電位を知ることができます。
オートクレーブ
高温高圧下で反応を行わせるための耐熱耐圧製の装置です。
パーソナル有機合成装置
リード化合物の最適化や合成プロセス開発実験を効率的に行うことのできる多連式の合成装置です。

マイクロウェーブ照射装置
マイクロウェーブのエネルギーで錯体合成反応を行います。決してお弁当を温めてはいけません。

ロータリーエバポレーター
減圧下で溶液から溶媒を取り除くことができます。
回転式光照射装置
複数のサンプルを同一条件で同時に光照射することができます。サンプルは恒温水槽内にあり温度設定することができます。

超高圧水銀灯 1
おもに300nmより長波長の光を発する極めて強力なランプです。おもに溶液の光反応に用います。
超高圧水銀灯 2
右上と同であるが、ここにはモノクロメーターが備え付けられており望む波長の光を取り出して光反応を行うことができます。
光ファイバー付Deep-UVランプ
超高圧水銀灯とほぼ同じであるが、300nmより短波長の光も出す。ファイバーを用いて望む場所に光を持っていくことができます。また装備の絞り板を使って自由に照射強度を変えることができます。
 

実験室内

実験台(404室)
広くてのびのび使えます。おもに有機合成に使用します。

ドラフト(404室)
有臭、有害な物質を扱うときに用います。

パソコンベンチ(404室)
おもにデータ解析を行います。左からB子、A子、C子という名前がついています。

質量分析計(408室)
理学部の共有機器ですが当講座が管理・測定を担当しています。イオン化した試料を電場と磁場によって分離しそれぞれの存在量を検知します。測定されたマススペクトルから分子の分子量と構造に関する情報を得ることができます。





















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