光反応過程の直接観測 -反応中間体の構造と動的挙動の解明-
光反応は励起状態から始まるが、多くの場合これから最終生成物にいたる過程においてマイクロ(10-6)秒程度の寿命を持つ反応中間体と呼ばれる不安定化学種が存在します。光反応を制御し、実用的な光反応を開拓していくためにはこの反応中間体に関する詳細な理解が必須となります。この研究では、紫外可視および赤外検知レーザー光分解システムや極低温マトリックス分離分光法を用いて反応中間体の構造や反応性を直接観測し、詳細な反応機構の解明を目指します。 |
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研究例
・M(CO)6 (M = Cr, Mo, W)と1,10-フェナントロリン(phen)の光反応
・ベンゾシクロブテン-1,2-ジオンの光反応
・過酸化アニソイルの光反応
・芳香族アジドの光反応 |
新規な高効率発光性分子の設計・合成
発光(蛍光)性物質は、細胞内プローブ、有機EL(エレクトロルミネセンス)、レーザー色素などに利用可能であり、様々な発光特性を示す新規な鍵構造の探索が望まれています。我々は、新規な配位子を合成する研究過程で、5,5'-ビス-(1H-ベンズイミダゾール-2-イル)-[2,2']ビピリジンが高効率な青色発光(蛍光)物質であることを見出しました(写真、特許出願中)。現在、同化合物の光化学的性質について研究するとともに、この化合物をキー物質として新規な発光性分子の分子設計・合成を行っています。 |
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非天然アミノ酸を用いた光機能性人工蛋白質の分子設計
生体内蛋白質を構成する天然アミノ酸として20種類が知られているが、有機合成化学的手法により利用できる非天然アミノ酸は無限にあります。様々な構造や機能をもつ非天然アミノ酸を組み込んだペプチドを合成することによって、多様な機能性ペプチドを自由に分子設計することができます。研究室では、現在、ルテニウム錯体をコアにもつ光機能性を有する人工蛋白質の合成を行っています。 |
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