北里大学東洋医学総合研究所 研究部門 医史学研究部

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医史学研究部

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研究概要

 当研究部の前身は1983年に設置された医史学研究室で、1992年12月より医史学研究部に昇格し、この下に医史文献研究室が置かれました。東洋医学は古い歴史を持つ伝統医学ですから、豊富な経験と知識の多くは古文献のかたちで伝えられています。したがって東洋医学を研究し、現代に充分に応用していくためには、まず歴史背景そして文献資料を把握し、その本質を明らかにする必要があります。これが当研究部の究極目的とするところで、開設以来、各研究員によって多種多彩な研究が活発になされ、日本医史学会・日本東洋医学会をはじめ、各種の学会で大きな成果を上げています。研究の基本的資料となる文献の整備にも精力をそそぎ、すでに日本全国はもとより、外国の特殊研究機関と交流を結び、多量の貴重資料を獲て収蔵しています。


東洋医学資料展示室

 東洋医学に関する貴重資料を展示しております。
  中国三千年、日本千五百年にわたる江戸時代までの漢方の歴史、さらに、明治時代の衰退から昭和の復興、そして現在に至る経緯を古医書あるいは写真入りのパネルを使ってわかりやすく説明してあります。また、漢方薬に関する歴史的な道具類や、漢方先哲医家の墨蹟類(掛軸)の実物、歴史的に重要で珍しい古医書、巻物類など、漢方医学に関する貫重な史料の数々が展示してあり、一般の方々にも専門の方々にもこ納得いただけるよう配慮してあります。 展示室外の廊下には、生薬標本、鍼灸関係の資料などを展示して、皆様に常時ご覧いただけるようになっています。

[ 主な展示品 ]

東洋医学の形成期から現在に至るまでの「漢方の歴史」を説明したパネル

  1. 中国医学の形成と三大古典の成立
  2. 『黄帝内経』と鍼灸
  3. 神農と本草学
  4. 張仲景と『傷寒論』『金匱要略』
  5. 六朝隋唐医学と日本
  6. 宋元の医学と日本
  7. 明代医学と日本 −曲直瀬道三−
  8. 日本の医書出版 −医学の普及−
  9. 古方派の興隆 −中国医学の日本化−
  10. 考証学派の結実 −日本独自の達成−
  11. 折衷派の人々 −臨床医学の展開−
  12. 漢方存続運動 −伝統医学の断絶−
  13. 復興への道程 − 20世紀の動向−
  14. 東洋医学総合研究所歴代所長


歴史的に貴重な古医書・巻物

  1. 『史記』扁鵲倉公伝(慶長古活字版)
  2. 『漢書』芸文志・方技(朝鮮銅活字版)
  3. 日本最古の医書『医心方』古鈔本
  4. 江戸最古の印刷本『傷寒論』(江戸初期古活字版)
  5. 宋代の処方集『和剤局方』(明版・伊沢蘭軒旧蔵)
  6. 考証学者・多紀元堅の自筆稿本『傷寒論述義』
  7. 湯本求真の自筆ノート
  8. 大塚敬節自筆本

このほか貴重な古医書、また多紀(元堅)家文書・浅井(国幹)家文書・森(立之)家文書・岡田(昌春)家文書など漢方名家の家伝資料類を展示しています。


漢方先哲医家の墨跡類(掛軸)  「傷寒論』の作者・張仲景像

  1. 人体経絡経穴図
  2. 曲直瀬道三・和田東郭・華岡青洲・多紀元簡・森立之・浅田宗伯自筆の墨跡


漢方薬に関する歴史的な道具類 神農像、薬籠(やくろう)、薬匙(やくじ)、薬研(やげん)など


漢方生薬の標本、鍼灸関係の資料



[ 開館時間 ]

月〜金曜日 10:00〜15:00
土曜日(第4土曜日を除く) 10:00〜12:00

※但し、祝日、11月5日、12月29日〜1月3日は休館