医療衛生学部の特色
北里DNAが医療の未来を担う
破傷風菌の純粋培養、血清療法、ペスト菌の発見など、予防医学の基礎を築いた、学祖・北里柴三郎博士。
北里大学の中で、最も歴史のある旧衛生学部を母体とし、「チーム医療」を支えるメディカルスタッフを医療現場に送り出している本学部は、北里イズムが今も脈々と息づいていきます。
現場に即応した4学科・6専攻を開設した日本初の医療系学部として、1~3次予防の高度な専門知識と実践する技術を身に付け、人の痛みのわかるあたたかな心を育んでいきます。
学祖・北里柴三郎博士のDNA「最先端の医療」と「人を思いやる心」が、医療の未来を担っていきます。
北里大学の中で、最も歴史のある旧衛生学部を母体とし、「チーム医療」を支えるメディカルスタッフを医療現場に送り出している本学部は、北里イズムが今も脈々と息づいていきます。
現場に即応した4学科・6専攻を開設した日本初の医療系学部として、1~3次予防の高度な専門知識と実践する技術を身に付け、人の痛みのわかるあたたかな心を育んでいきます。
学祖・北里柴三郎博士のDNA「最先端の医療」と「人を思いやる心」が、医療の未来を担っていきます。
学祖・北里柴三郎博士
予防医学のフロントランナーである
学祖・北里柴三郎博士の“DNA”を
現在も、これからも ― 。
本学の学祖である北里柴三郎博士は、破傷風菌の純粋培養、血清療法、ペスト菌の発見など予防医学の基礎を築き、人類に多大な功績を残しました。
学祖・北里柴三郎博士の“DNA”を
現在も、これからも ― 。
第1回ノーベル賞候補となった経歴を持ち、私費を投じて本学の前身である北里研究所を設立、日本医師会の初代会長にも就任しています。人の健康とチーム医療を支えるスタッフを育成する医療衛生学部は、北里柴三郎博士の学統を嗣ぐ本学で最も歴史のある学部であり、北里柴三郎博士が顕現した建学の精神「開拓」「報恩」「叡智と実践」「不撓不屈」のDNAを現在も、そしてこれからも受け継いでいきます。
学祖・北里研究所創立者 北里 柴三郎 博士
1853年1月29日、現在の熊本県生まれ。東京大学医学部を卒業後、細菌学の研究のためドイツ・ベルリン大学へ留学、ローベルト・コッホ博士に師事。1889年に世界ではじめて破傷風菌の純粋培養に成功。翌1890年に、破傷風菌抗毒素を発見し、血清療法という画期的な新療法を開発。帰国後は伝染病研究所を設立し、ペスト菌を発見するなど、歴史に残る数々の偉業を成し遂げた、医師であり、研究者。
1853年1月29日、現在の熊本県生まれ。東京大学医学部を卒業後、細菌学の研究のためドイツ・ベルリン大学へ留学、ローベルト・コッホ博士に師事。1889年に世界ではじめて破傷風菌の純粋培養に成功。翌1890年に、破傷風菌抗毒素を発見し、血清療法という画期的な新療法を開発。帰国後は伝染病研究所を設立し、ペスト菌を発見するなど、歴史に残る数々の偉業を成し遂げた、医師であり、研究者。
学祖・北里柴三郎と大学の歴史
1890
学祖・北里柴三郎博士、
破傷風の血清療法を確立
学祖・北里柴三郎博士、
破傷風の血清療法を確立
1914
北里研究所を創立
北里研究所を創立
伝染病研究所の所管を文部省に移管されたのを機に所長を辞し、私費を投じて私立北里研究所(1918・社団法人北里研究所。北里大学の母体)を設立。多くの優秀な門下生を輩出。
1923
日本医師会を設立
日本医師会を設立
医道の高揚、医学教育の向上、医学と関連科学との総合進歩、生涯教育などを含む幅広い事業を目指し、全国の医師会を統合し日本医師会を設立し、初代会長に就任。
1962
北里大学開学、白金に衛生学部を開設
北里大学開学、白金に衛生学部を開設
北里研究所創立50周年記念事業で学校法人北里学園を設立。北里大学を設置し、衛生学部(衛生技術学科・化学科)を開設。
2006
他大学に先駆け、チーム医療教育を開始
他大学に先駆け、チーム医療教育を開始
他職種の知識・技術、患者接遇を理解させ、職種間の相互理解と連携、協働できる能力や患者を総合的にケアする能力を身につけさせる、臨床教育=チーム医療教育プログラムを開始。
2015
大村智博士が
ノーベル生理学・医学賞を受賞
大村智博士が
ノーベル生理学・医学賞を受賞
特別栄誉教授・大村智博士が、ドリュー大学名誉研究フェロー ウィリアム・キャンベル博士と共に、「線虫感染症の新しい治療法の発見」によりノーベル生理学・医学賞を受賞。
2020
A1号館竣工
A1号館竣工
2021
A2号館改修完了
A2号館改修完了
チーム医療教育
“チーム医療教育”の先駆者として優れたメディカルスタッフを育成し
安全で優良な医療の実現を目指す。
生命科学、医学の進展に伴って医療は急速に高度化・細分化しています。北里大学では、学部間および学部・病院間の教育連携によるチーム医療教育プログラムを2006年度より開設し、学生に、他職種の知識・技術、患者接遇を理解させ、職種間の相互理解と連携、協働できる能力や患者さんを総合的にケアする能力を身につけさせる試みに取り組んでいます。
安全で優良な医療の実現を目指す。
PROGRAM
チーム医療論
患者さんを指向した質の高い医療の提供を目標に、チーム医療の構成員として自身の専門性を活かし積極的に医療に参画する事ができるようになるために、医療の流れ、チーム構成員の職能、医療倫理をはじめとするチーム医療の基礎知識を習得します。
チーム医療演習
医療職種間の相互理解や連携を促し、協働する能力や患者さんを総合的に診る能力の習得を目的とし、薬学部・医学部・看護学部・医療衛生学部の医療系4学部と、2つの併設校(専門学校)、大学附属の病院と連携し、学部間および学部・病院間の教育連携によるチーム医療を学修します。
国際チーム医療演習
他校に先駆けて2006年度より必修科目として開設、実施している『チーム医療演習』を、2015年度から『国際チーム医療演習』として世界各国で医療を学ぶ学生とともに実施。より国際的な視野と高い専門知識を持った国際社会に通用するメディカルスタッフの養成に取り組むためのプログラムです。
インタビュー
“北里DNA”を受け継いだフロントランナーたちの物語
全ての医療人・地域が連携する
総合的なチーム医療
総合的なチーム医療
現在、北里大学病院で臨床工学技士として働いています。当院は、安全で高度な医療の実践を目指し、全ての医療人・地域が連携して総合的なチーム医療を提供しています。また私が所属するME部では、最新の幅広い知識を習得、実践できるようにジョブローテーションを行っています。大学時代にチーム医療の役割、高い技術や知識の習得に対する姿勢を学んだことで、現在もチーム医療の一員として、患者さんの治療に貢献する日々を過ごしています。
[北里大学病院 勤務] 須藤 康子 さん
医療工学科/ 臨床工学専攻 2017年卒業
[北里大学病院 勤務] 須藤 康子 さん
医療工学科/ 臨床工学専攻 2017年卒業
チーム医療を体感できた
学科での学び
学科での学び
リハビリテーション学科では言語聴覚士と、理学療法士、作業療法士、視能訓練士の4専攻共通の授業が多くありました。自分の目指す職業の専門性を知ることはもちろん大切ですが、医療現場で実際に働く際には、チームで動くことが多々あります。そのため、他職種の役割を理解することが、円滑なリハビリテーションの提供につながるのです。この学科では他専攻の先生方の講義も多く、学生時代からチーム医療を意識しながら学ぶことができました。
[ 霞ヶ関南病院 勤務]久野 拓哉 さん
リハビリテーション学科/ 言語聴覚療法学専攻 2018年卒業
[ 霞ヶ関南病院 勤務]久野 拓哉 さん
リハビリテーション学科/ 言語聴覚療法学専攻 2018年卒業
技師として貴重な経験を
積めた大学病院実習
積めた大学病院実習
父親が臨床検査技師であり、幼少時から仕事を見ていた私は、昔から臨床検査技師を目指すと決めていました。細菌学に多大な功績がある学祖を持ち、大学病院で実習もできることから、本学部の医療検査学科を選択しました。約4か月の大学病院実習では、普段大学で行う実習が現場での技師の仕事にどのようにつながるのかを、実際に間近で見て経験できました。大学病院であったため患者さんも多く、実際に様々な機器を扱わせていただくなど、貴重な経験ができました。
[土浦協同病院 勤務]四方 聡一郎 さん
医療検査学科 2018年卒業
[土浦協同病院 勤務]四方 聡一郎 さん
医療検査学科 2018年卒業
より良い検査、治療の
ために貢献したい
ために貢献したい
在学中、卒業研究の際、試行錯誤しながら問題点を改善していくことが面白く、知識の深化の大切さを実感しました。また現場では医師が必要とする画像を理解し、適切な画像を提供するためにも知識や技術は不可欠。撮影中に気になったことは調べ、理解したり、また、他の病院で働く方が発表する勉強会にも積極的に参加し、現場で活かせるよう学んでいます。今後も診療放射線技師として、必要とされる画像を提供できるように努めていきたいと思います。
[北里大学病院 勤務]菊地 文恵 さん
医療工学科 診療放射線技術科学専攻 2019年卒業
[北里大学病院 勤務]菊地 文恵 さん
医療工学科 診療放射線技術科学専攻 2019年卒業
進路のきっかけとなった
大学での講義
大学での講義
私が水処理で環境に貢献する企業に入社したきっかけは、在学中の環境衛生学や環境工学、資源循環科学の講義でした。生物の代謝を活用した技術は、昨今の環境問題の顕在化や資源・エネルギー需要の観点から、今後特に重要です。特にサスティナビリティ実践学コース(現:環境保健学コース)で汚水処理技術を学ぶ機会が得られたことは、大学院進学やエンジニアリング会社への就職を決定づける出会いでした。大学受験時に進路を決めていない高校生でも、幅広い学びを通してやりたいことを探せるこの学科は、貴重な存在だと思います。
[水ingエンジニアリング株式会社 勤務]大津留 知樹 さん
健康科学科(現:保健衛生学科) 2017年卒業
[水ingエンジニアリング株式会社 勤務]大津留 知樹 さん
健康科学科(現:保健衛生学科) 2017年卒業
自分の判断で患者さんの
将来を左右する責任
将来を左右する責任
高齢社会の世の中で需要の高まる医療職。その中で患者さんと直接触れ合う時間が長い理学療法士になろうと決意しました。在学中、理学療法学専攻の学生がチームとなって実際の患者さんに対し、状態把握から治療計画まで考える実践的な授業があり、放課後にはチームの皆でより良い医療を提供するための実技練習、自習をしていたことをよく覚えています。そうした知識欲を保ち続けることは、理学療法士として働く上でとても役に立っています。
[北里大学病院 勤務]二瓶 愛実 さん
リハビリテーション学科 理学療法学専攻 2018年卒業
[北里大学病院 勤務]二瓶 愛実 さん
リハビリテーション学科 理学療法学専攻 2018年卒業
視能訓練士に対する
眼科系企業からの信頼は厚い
眼科系企業からの信頼は厚い
3年次の学内実習では、少人数のグループに分かれ、測定練習や症例検討をより実践的な形で行いました。毎実習後に提出したレポートを添削して頂くことで、カルテの読み方や記載方法、結果から主体的に考えて分析する力が身に付きました。他にも、医学部や薬学部、看護学部と系列の専門学校など、1000名を超える本学の学生が集まるチーム医療演習では、それぞれの専門的役割への認識をお互いに深める良い機会を得たと実感しています。
[株式会社ニコンソリューションズ 勤務]櫨本 慧治 さん
リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻 2012年卒業
[株式会社ニコンソリューションズ 勤務]櫨本 慧治 さん
リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻 2012年卒業
大学での学びや出会いは、
今も途切れず私の力に
今も途切れず私の力に
身体障害領域で作業療法士として仕事をしています。病状・心境の違う患者さん一人ひとりとの関わりがとても大切です。ここで役に立ったと特に実感するのが、在学中に多く行ったグループワークでした。ただの意見交換ではなく、いかに相手にわかりやすく伝えるか、また相手が話しやすい雰囲気を作ることができるかなどを実践で学べたのです。今後は、一人ひとりの患者さんに合った関わり方を見つけ、寄り添える医療人になりたいと思っています。
[北里大学病院 勤務]福田 萌 さん
リハビリテーション学科 作業療法学専攻 2019年卒業
[北里大学病院 勤務]福田 萌 さん
リハビリテーション学科 作業療法学専攻 2019年卒業