センター長より
基礎教育センターは英語単位、数学単位、情報科学単位の3つの単位からなり、主に「英語」、「数学」、「統計学」、「情報科学」の講義を担当しています。
中世のヨーロッパにおいては、文法学、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽(いわゆる自由七科)を「人が持つ必要がある学芸・技術の基本」であると考え、これらを修めた学生が、神学・医学・法学に分かれて進学したそうです。基礎教育センターにおいて、英語単位は文法学、修辞学、論理学を通して、英文の読解力だけでなく、現代社会においては欠かせない英語でのコミュニケーション能力を育成します。数学単位は論理学、算術、幾何学を担い、大学生の教養としての微分積分、そして現代社会の基本ツールでもある統計学を使う能力を育成します。また、情報科学単位の開講科目では、コンピューターやインターネットの仕組み、プログラミング、ネットワークやサーバーの仕組みなど情報通信を学ぶことができます。情報科学は、数学の知識や基礎理論をベースとしており、現代の高度情報化社会においては、ますます重要度が高くなっている学問です。
グローバル化の進んだ現代において、私たちは経済・科学技術・そして社会政治的なあらゆる諸問題を網羅した、高度な国際化、情報化社会に取り組むことを求められています。また、世の中は目まぐるしく変化し、私たちの周りは多くの情報であふれかえっています。このような環境において、社会の一員としてよりよい結果を生み出していくには、高い適応性と知的好奇心が必要です。一年次に学ぶ科目の多くは、みなさんの専門科目と直接関係のない内容かもしれませんが、そういった分野を学び、興味をもつことが、人間の幅を広げ、ひいては、専門知識や研究の幅を広げることにつながります。これこそが、大学で教養科目を学ぶことの意義ではないでしょうか。
基礎教育センターでは、皆さんがこれからのグローバルな現代社会で、より良く生きるために必要なスキルセット、適正能力、そして、ものの見方などを身につけられるように専心しています。
基礎教育センターの構成
英語単位
専門分野で役立つ英語の基礎学力を養い、国際的に活躍することのできる人材を育成する。特に、英語による基礎的な自己表現能力の涵養に重点をおく。
英語教員の研究分野の概要に関しては、基本的には各自がそれぞれ固有のテーマで研究しており、学会、研究会活動を通して行われている。更に、その成果を踏まえて、積極的な教材開発の共同研究を行ない、本学の各学部・学科の特性を考慮したテキストの共同編集・出版に従来通り意欲的に取り組んでいる。
数学単位
数学を学ぶ中で、論理的な思考法や直感力を養い、実際問題に対応できる解析力や計算力を身につけ、生命科学などの分野でその能力を発揮することのできる人材を育成する。特に、実験によらずして、理論の展開により問題を解決する能力を涵養することに重きをおく。 授業は、講義と演習を主体にして展開されますが、その日に習ったものはその日の内に理解するという態度が肝要です。
※専任教員の研究分野については、数学単位のページを参照のこと。
情報科学単位
総合力としての情報処理能力(情報を集め、整理・理解し、自分の考えをまとめ、創造し、人に伝達する能力)を養い、日本語、外国語、自然科学、社会科学ならびに生命科学等の分野でその能力を発揮することのできる人材を育成する。特に、「情報科学」の中で将来必要となるコンピュータやインターネットに関する基礎的な知識の習得に主眼をおく。
※専任教員の研究分野については、単位のページを参照のこと。