自然科学教育センター

センター長より

自然科学教育センター長-須貝昭彦
自然科学教育センター長 須貝 昭彦
北里大学は生命科学の総合大学として7学部15学科を擁し、教育と研究に取り組んでいます。1年次に自然科学の基礎知識を身に付け、考え方を学ぶことにより、2年次以降の専門教育をより深く理解することができます。
自然科学教育センターは、物理学単位、化学単位、生物学単位の3つの単位から構成され、1年次の自然科学教育を担当しています。自然科学教育センターの各教員は、教育のみならずそれぞれの分野で専門性の高い研究も行っており、それらの研究活動によって得られた知識や経験は基礎教育にも生かされています。また、講義・学生実験の他に、高校から大学への接続教育である「物理学要習」・「化学要習」・「生物学要習」なども開講しており、学生諸君が安心して自然科学を学ぶことのできる環境を提供しています。

自然科学教育センターの構成

物理学単位

物理学単位では、光学的に半透明な生体や物質の立体的断層像を撮影する新しい方法として、オプティカル・コヒーレンス・トモグラフィー(OCT)の基礎的な研究を中心に進めており、将来の新しい医療診断器への応用を探っています。
また、ミリ波・サブミリ波などの高周波電磁波を用いた新しい材料計測技術や、それに用いる超高速半導体デバイスの研究も行っています。
さらに、高励起分子の関与する動的過程の理論的研究や場の理論を用いた素粒子物理学の研究も行っています。
一方、教育面では、高校での物理の履修率低下をふまえ、基礎的なレベルから大学初年次レベルまでの内容について、それぞれの学部・学科の専門性を考慮しながら、講義・実験を行っています。
  • 化学単位

    化学単位では、1年次の基礎科目としての「化学」、「化学実験」および高校化学未履修者を対象とした「化学要習」を担当しています。また、「大学基礎演習B」や「教養演習C」において、初年次教育や比較的専門的な教育を展開しています。
    専門分野の研究では、好熱性アーキア(古細菌)の生体膜脂質の構造と機能解析、生理活性および分析機能を指向する複素環化合物の新規合成やヘテロ原子を含む有機化合物の合成と機能解析、小型の気体電子回折装置の開発、レーザージェット分光法によるコンホメ-ションの解析、DNAが有する情報記録能と論理演算能を組み合わせた、分子レベルでの情報処理システムの開発、分子やクラスターの電子状態・反応機構の解明、生体内における分子認識メカニズムの研究を行っています。また、一般化学向けの教材開発にも取り組んでいます。
  • 生物学単位

    生物学単位では、生命科学系の専門科目を学ぶ際に必要となる生命に関する基礎的な知識や考え方、さらに実験方法の基礎や研究倫理の基本が学生の身につくように、「生物学」と「生物学実験」を担当しています。また、高校生物未履修者を対象として「生物学要習」を開講しています。
    研究においては、様々な生命現象のしくみを理解することを目的として、細胞生物学、生化学、生理学、発生学、神経科学、さらに生態学分野の研究を展開しています。具体的には、細胞の遊走と増殖過程、カイコの休眠現象、昆虫の胚発生過程、原腸胚形成に伴う内胚葉細胞の運動機構、骨形成過程における細胞間相互作用、記憶・学習を支える神経基盤、脳と行動の性分化、エネルギー代謝調節の神経基盤、ポリアミンによる植物の光合成促進、小笠原諸島の植物の光合成と水利用の戦略など、幅広い専門分野からテーマを設定し様々な解析を行っています。