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【2018キャンパスリポートNo.19(2018.10.09)】ライフスポーツ演習B(トレッキング)参加記

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ライフスポーツ演習B(トレッキング)参加記


理学部
和田 京介


  夏の登山をしたことはあるだろうか。
  早朝に家を出て、無人の駅で降り、バスに乗り山の麓に向かう。この時点で、喧騒も夏の蒸し暑さも感じない。
  登り始めはアスファルトで覆われていた道が木の板を地面に敷いただけのものとなり、次第にそれも無くなってくる。
  中腹まで登るのは一瞬だ。木の間からのぞく景色が街並みを見下ろし、気がついたらその先にある海なり山なりも見えてくるはずだ。
  山頂まで登るのがつらければ、ケーブルカーやロープウェイを使うことも許されている。

  前期の授業は週1回で、テニス、ソフトボール、卓球などを2、3回ずつ実施した。夏休み前に簡易救命法を習った。そして、夏休みの最終週か場合によっては補習日の翌週に、弘法山、高尾山、御嶽山に登ることになる。
  弘法山は秦野駅から徒歩圏内にある。登頂後、山頂でヨガ、救命法の実技講習を行なった。真夏の晴天のため、水筒の中身が少なくなってしまい困る人が多かった。水分を多めに持っていき、飴などもあるといいだろう。麓にある温泉の質は高く、疲れを癒すのに最適である。温泉施設も最高級のものから銭湯まで多数ある。その中の一つに、解散後、個人で立ち寄った。
  休養日を1日挟み、つづいて高尾山に登った。麓で一旦集合し、3時間後に山頂で再度集合することになった。登山ルートは最短で1時間半、最長で2時間強ほどである。ケーブルカーやロープウェイも整備されている。そのため、登山ルート上に点在する屋台で食べ物を買い、それを片手に登ってもだいぶ余裕があった。
  下山は沢を集団で降った。このときに靴が濡れることもあるので、登山靴の着用を強く推奨する。せせらぎを聞きながら川縁を進んでいくと、時折苔で滑りやすい箇所や、川の流れの中にある岩を足場にすることもあった。さまざまな場所から湧き出た水が集まって行水用の小さな滝を作っている光景は、とても絵になった。その後、宿泊先に移動し食事を作り、夜道を散策してから明日に備えた。
  2日目の沢下りに目が行きがちだが、醍醐味は3日目に登る御嶽山だろう。標高は929mもあるがケーブルカーもあり、登山初心者向けである。それでいて、登りながら見える奥多摩の景色は圧巻である。山頂付近に宿坊が所狭しと立ち並ぶ、関東随一の古来の霊場という面も持ち合わせている。小説が好きであれば、浅田次郎『神坐す山のものがたり』に詳しく書かれているので一読されたい。余談となるが、山頂付近にはポケモンジムが設けられていて、当日はレイド戦が行われていた。
  ケーブルカー降り場から、宿坊が立ち並ぶ道を進んで山頂の神社にたどり着く散策路を、3時間ほどかけて回った。
  8月末でありながら、ところどころで紅葉が見られた。登り始めに半袖だけでは肌寒いので、ウインドブレーカーの着用を勧める。天狗岩という名の、無数の木の根がからまった巨石を登ることもできた。岩の先端には天狗の像が2体立っている。このうちの1体は、30m以上の高さのある崖の上のせり出した部分に置かれている。この天狗の隣まで登って写真を撮ることもできるが、演習の参加者で挑戦する者はいなかった。
  今回の散策路は地質学的にも貴重な場所で、ロックガーデンと呼ばれているほどである。また、修行で実際に使用されている滝もある。高尾山で見かけた滝は高さ2〜3mほどだったが、御嶽山には高さ10m以上のものもあった。
  登山を終え、少人数でする登山とは違うよさがあったと思う。カメラを始終携行したが、カメラの重みや、扱いにだいぶ苦労した。カバンの中身は出来る限り軽くして登ることをすすめる。高山植物、時期の早い紅葉、滝壺に流れ落ちる水滴、木の虚にはまった大仏などここに挙げきれなかったが面白いスポットが多くあった。歩く際に少し余裕があるならば、立ち止まりファインダーを覗いてもいいのではないだろうか。

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