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2023.06.27

2023

ファカルティリポートNo.1

第36回一般教育部セミナーが開催されました

2023年6月19日(月)相模原キャンパスL1号館33講義室にて、第36回一般教育部セミナーが開催されました。今回は「散乱理論とは~数学はどのように使われているか~」という題目で、基礎教育センター数学単位の米山泰祐講師にご講演いただきました。

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ご講演はカール・フリードリヒ・ガウスの「数学は学問の女王である」という言葉から始まり、分野が異なると数学者同士でも互いに何をしているかを理解しにくいことや、ご専門である散乱理論は数学の3分野(代数学・幾何学・解析学)の中で解析学に含まれることを紹介されました。次に、解析学は「無限を扱う研究」であるという見解を述べられ、銀行の信用創造やべジファーストに関するエピソードを通して解析学の考え方をわかりやすく説明してくださいました。最後にご専門の散乱理論について、散乱理論が物質の衝突などで起こる散乱という現象に関する理論であることや、それが物質の判別・空が青い理由・非破壊検査などで日常と関わっているということを解説してくださいました。ご自身は散乱理論の中で波動作用素というものについて研究されているそうです。質疑応答では、散乱理論の応用に関する活発な議論も交わされ、有意義なセミナーとなりました。

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