センター長のあいさつ
相模原市認知症疾患医療センター長
大石 智
相模原市認知症疾患医療センターは2012年4月に相模原市の委託を受け、北里大学東病院内に設置されました。
当センターでは、以下の業務を行っております。
- 専門医療相談
- 鑑別診断とそれに基づく初期対応
- 認知症のある人に精神症状が生じた場合の対応(協力病院への紹介も含む)
- 医療介護関係者等への研修会の開催
- 認知症医療介護連携協議会の開催
- 情報発信
認知症疾患医療センターに求められるこれらの業務については、今後も業務の課題を整理しながら質を高め、市民の皆様の暮らしに資するセンターを目指してまいります。
さて、認知症のある人を中心に考えると、私たちが目指したいのは「認知症のある人が安心してその人らしく暮らせること」だと考えております。この目標が実現するためには、認知症のある人がそっと手助けされやすくなり、困ったら援助につながりやすくなる状況、仕組みを作ることが求められます。
そのためには、あらゆる人が認知症のある人の心情を理解し、認知症にまつわる誤解が減ることが必要になります。そしてあらゆる人がつながりやすく、助け合いやすい街の仕組みが必要になります。さらに、交通、商店、住居にとどまらず、金融、法律なども含め、私たちの暮らしに不可欠なありとあらゆるものが、認知症のある人に配慮されたものになることが求められます。
認知症疾患医療センターができることに限りはありますが、こうした目標を見据えて、医療や介護を超えて、自治体、民間団体とも手を携えながら、できることを積み重ねて参りたいと考えております。これらの実現に向けて、あらゆる方達からの声を大切にしながら、事業を進めて参りたいと考えております。
宮岡前センター長を引き継いで、2019年2月1日より相模原市認知症疾患医療センター長に就任いたしました。皆様方のお力添えをいただきたく、改めてどうかよろしくお願い申し上げます。