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患者さん・ご家族の方へ

認知症に関するQ&A

  • 目的もなく歩き回ってしまい、迷子になってしまうときは?(徘徊)
  • 興奮したり、かんしゃくを起こしたりしたときは?(暴力・暴言)
  • お財布など「物を盗られた」といわれたら?(もの盗られ妄想)
  • 夜なかなか眠らない。早く起きてしまうときは?(睡眠障害)
  • トイレが間に合わずお漏らしてしまったら?(実行機能障害)
  • 「食べない」と拒否されてしまったら?(拒食)
  • 「お薬を飲まない」と拒否されてしまったら?(拒薬)

目的もなく歩き回ってしまい、迷子になってしまうときは?(徘徊)

記憶障害や見当識障害から、知らない場所と感じてしまうことによる不安や混乱から起こります。
また、仕事や長年続けてきた習慣、子供の世話、今いる場所から逃げたいという気持ちから起こることもあります。

  • できるだけ自由に、安全を確保して一緒に歩き、見守りましょう。
  • 本人なりの理由や目的を探り、一日の過ごし方を工夫してみましょう。(趣味や特技を生活の中に取り入れる)
  • 不安を取りのぞくために、見慣れたものを配置するなど、親しみやすい環境を整えておきましょう。
  • 生活に必要な情報を、わかりやすく図や絵に表して提示しましょう。
  • 本人の出かける先や隣近所に予め協力を依頼しましょう。(GPSなどの徘徊探索システムの利用、徘徊SOSネットワークが普及している地域もある)
  • 早めに地域包括支援センターや行政窓口へ相談しましょう。

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興奮したり、かんしゃくを起こしたりしたときは?(暴力・暴言)

状況判断ができなかったり、上手く相手に意思を伝えられずにいらいらしてしまう。
好まない状況下で「ノー」と言えずに行動に出てしまう。
体調不良や急激な環境変化への苛立ちなども原因になることがあります。

  • ゆっくり穏やかな口調、ゆっくり待つ姿勢が大切です。
  • 同じ目線での関わりましょう。
  • 失敗しそうな状況や課題は、事前に調整し、回避できるようにしましょう。
  • 特に入浴介助や排泄介助の際は、不愉快さや羞恥心への配慮を行い、ゆっくりしたペースでの関わりを持つようにしましょう。
  • 本人の嫌がることを無理強いしたりせずに、意向や希望を確認しましょう。
  • 散歩など適度な運動を取り入れ、ストレス発散の場を作りましょう。
  • 生活上の変更事項は、混乱を避けるため徐々に行うようにしましょう。

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お財布など「物を盗られた」といわれたら?(もの盗られ妄想)

記憶障害による強い不安や、孤独感・寂しさが原因で起こることが多いです。
また、もっとも患者さんと長く接している身近な家族が“犯人”になることが多いです。

  • 気分を害することもあるかもしれませんが、まずは本人の訴えをよく聞き、頭ごなしに否定したり、対立したりしないようにしましょう。
  • 普段から、お財布など大切なものをしまう場所を確認しておきましょう。
    一緒になくなったものを探し、それとなく本人が見つけられるようにしましょう。
  • 「犯人役」の家族だけでは対応が難しい場合もあります。協力してくれる方を探しましょう。
  • 頻繁に起こると、家族の負担は大きくなり、叱ったり、指摘しやすくなります。
    普段から、温かい言葉がけをすることを心がけましょう。
  • 「お茶にしましょうか?」など気持ちをほかに向かわせる工夫も効果があります。

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夜なかなか眠らない。早く起きてしまうときは?(睡眠障害)

お昼寝や、昼間の活動量の低下が原因になることがあります。
高齢になるにつれ、睡眠時間は、徐々に短くなっていきます。
夜間のお茶・コーヒーなどカフェインの摂取、寝る前のアルコールが、睡眠を妨げる原因になります。

  • 1日の睡眠パターンを把握しましょう。
  • 日中の散歩などを促し、活動量を上げるとともに、日の光を浴びるようにして体内時計をリセットさせましょう。
  • 時間で寝るのではなく、眠くなったら布団に入るようにしましょう。
  • お昼寝は、15時まで、20〜30分程度にしましょう。

トイレが間に合わずお漏らしてしまったら?(実行機能障害)

身体的疾患によるものもあります。
認知レベルの低下により、トイレの場所がわからない。トイレへの移動、排泄時の着衣動作や排泄後の後始末が困難な場合があります。

  • 失敗行動を、叱らない「だめじゃない」「いけません」の言葉はさけましょう。
  • トイレの場所や移動経路を、わかりやすく明示しましょう。
  • 脱ぎ着のしやすい衣類を着るように心がけましょう。
  • 排泄時間を確認し、さりげなく声かけをするようにしましょう。
  • 夜間は、照明をつけて、トイレの場所がわかりやすくなるように工夫しましょう。

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「食べない」と拒否されてしまったら?(拒食)

認知レベルの低下により、食べ物を認識できないことがあります。
食事やテーブルの上を、虫が這っているなどの幻視が見えていることがあります。
噛んだり、飲み込んだりする機能が低下したり、虫歯や口内炎など口腔内の病気が原因のことがあります。

  • 食べられない理由を聞いてみましょう。
  • 無理強いは禁物です。時間や人を変えて対応するのも効果的です。
  • 虫歯や口内炎がないか、口腔内の確認をしましょう。
  • 食事の形態を、食べやすいものに変えてみましょう。
  • 食事摂取が難しい場合は、遠慮せずに医師に相談しましょう。

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「お薬を飲まない」と拒否されてしまったら?(拒薬)

病気を認識していなかったり、必要性を感じていないことが原因。
そのため、内科などの身体科の薬は飲むが、精神科の薬は飲まないケースもよくあります。

  • 飲まないからといって、飲ませることに必死にならず、間を開けたりゆっくり会話などしながら、タイミングをはかりましょう。
  • 何もわからないからといって、ご飯などに混ぜないようにしまよう。食事を食べなくなる原因になることがあります。
  • 遠慮せずに、医師に内服できない状況を伝えて、処方に関して検討してもらいましょう。
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