
「なりたい、を超えていく」
どんなことを学びたいか、その先の夢や目標はありますか?
大学の学びで身につく知識やスキル、深まる知的好奇心。
それらは今現在の夢や目標をさらに大きくしてくれます。
北里大学には、今なりたい自分を進化させる学びや、
さまざまな可能性を広げる学びがあります。
資格やスキルを身につけることが、ゴールではない。
あなたらしい道をみつけ、次のステップへ踏みだそう。
一人ひとりの本気に、本気でこたえる北里。


- 在学⽣からのメッセージ -
「なぜ?」という好奇心が成長のカギ、
夢に向かって学ぶ学生たちの進化とは
夢に向かって学ぶ学生たちの進化とは


M.Kさん
理学部 化学科 3年生(2020年取材時)
- Before 薬について学びたい
- After 創薬系の仕事をめざす
最初は薬学部志望でしたが、化学が好きなことから理学部化学科を選びました。生命科学に特化した北里大学なら、化学科でも創薬の研究に触れられると思ったからです。特に薬学と密接な有機化学では、試薬の構造式や反応機構を実験で追うことにより、そのプロセスを理解するとともに自分で反応を考えることが楽しかったです。卒業後は薬学系の研究ができる大学院に進学し、化学や薬学の専門知識をさらに深めたいと考えています。成長期にアレルギーに苦しんだ経験から薬に興味をもった私としては、将来、創薬系の職業につき、さまざまな病気や症状に苦しむ人の役に立ちたいと張り切っています。


S.Mさん
獣医学部 獣医学科 5年生(2020年取材時)
- Before 獣医師になりたい
- After 飼い主の意向を尊重する獣医師に
祖父が酪農家で、小さい頃から牛のお産や病気を診る獣医師の姿を見ていたことが、獣医師をめざすきっかけです。入学前はただ「動物を救いたい」という漠然とした思いでしたが、大学の授業を通して飼い主や酪農家など、それぞれのニーズや利益にかなう治療や判断が重要と認識するようになりました。飼い主の意見を尊重したうえで、さまざまな治療の選択肢の中から患畜にとって最適な方法を探し、実行できる獣医師になりたいと考えています。同じ獣医師をめざす同級生との絆も深く、友人の多くは大学の近くで一人暮らしをしているため、他大学に比べて仲間と過ごす時間が多いことが学業の励みになっています。


N.Hさん
看護学部 看護学科 3年生(2020年取材時)
- Before 看護師になりたい
- After いずれは産業保健師に
高校生の頃、過呼吸になった友人に先生が来るまでなす術がなかった経験があり、そばにいるだけで患者さんが安心する看護師をめざそうと思いました。入学前まで、看護師といえば、病気になった人を看護するイメージでした。大学の講義や実習を通して、合併症などの可能性を防ぐ、入院中の危険を排除するといった「予防」も大切だとわかりました。そこから予防的な介入を行う保健師の仕事にも興味が湧き、保健師課程を履修。看護師に加えて保健師国家試験に合格することが今の目標です。将来は看護師として経験を積んだうえで、なかなか健康を顧みる機会のない人々を産業保健師として支えたいと思っています。


F.Sさん
薬学部 生命創薬科学科 2年生(2020年取材時)
- Before 薬を開発する研究者
- After 世界で活躍する研究者に
医療従事者とは異なる視点から病気などに苦しむ人を救いたいと考え、たくさんの人の助けになる薬の研究者を志しました。入学後も研究者になる夢は一貫して変わりませんが、北里大学での学びを通じて意識するようになったのは「実学」の精神です。どれほど素晴らしい研究でも、自身の研究欲を満たすのみでは意味がありません。常にその研究が人々にどう役立つか、目的を意識することが大切です。具体的な領域はまだ模索中ですが、将来は自分の研究により、多くの人を救うことができる新薬開発や既存薬の改良を進めることが目標です。実学の精神を基盤に、卒業後は世界で活躍できる研究者に成長したいと考えています。


N.Mさん
医学部 医学科 4年生(2020年取材時)
- Before 病気を治す医師になりたい
- After 「人」に寄り添う医師になる
私が産まれたのは北里大学病院です。縁を感じて一番に大学情報を調べ、チーム医療教育の充実ぶりに魅力を感じました。授業で新鮮だったのは慢性期医療や緩和ケアの講義です。また、チーム医療においては地域全体の連携の重要性も学び、実際に現場の多職種の方々のお話を聞いたことでリアルに理解できました。こうした学びを通して、今では「病気ではなく人を診る」ことの大切さを感じています。患者さんの退院後の生活も含めて一人ひとりに合った治療やケアができるよう、知識や技術だけでなく、大学の6年間で人間性やコミュニケーション力も高めていきます。


O.Hさん
薬学部 薬学科 5年生(2020年取材時)
- Before 薬について学びたい
- After 健康に貢献する仕事に
幼い頃からどうして薬が効くのかに関心があり、深く学びたいと思って薬学部に進学しました。「薬理学」の授業では薬が体内においてどのようなメカニズムで作用するか、薬物動態を詳しく学ぶことにより効果や副作用を予測できるところに興味を覚えました。入学前までは学んだ知識を活かして医療に貢献したい、と漠然と考えていましたが、今はさらに医療にとらわれず「人々の健康に貢献する」という目標に変わりました。健康に関しては、病気になる前の予防活動や退院後の支援までさまざまな仕事があります。薬剤師の資格取得だけではなく、広い視点から習得した薬学知識を役立てるよう、さらに学びを深めていきます。


N.Dさん
医療衛生学部 リハビリテーション学科
視覚機能療法学専攻 4年生(2020年取材時)
- Before 視能訓練士として病院で働く
- After ビジョンケア商品の開発
首のケガのためスポーツに関わる理学療法士などのリハビリ職を断念した頃、入れ替わるように興味を覚えたのが「眼の機能」でした。スポーツビジョンや3D映像など「眼」の果たす役割を学びたいと思い入学。3年次の「視能訓練学」では今まで習得した医学知識が実際にどう臨床で活用されているか、さらにどのように応用展開されるのか実践的に理解しました。プロスポーツ選手の視機能など研究分野の内容までさまざまな「眼の世界」を味わうことができました。将来はビジョンケアを通してスポーツを楽しむ人の力になりたいと考えています。特に視機能向上に役立つ製品を開発し、広く提供するのが目標です。


O.Mさん
理学部 生物科学科 3年生(2020年取材時)
- Before 生物を深く学びたい
- After 最新の研究に携わりたい
高校時代は生物研究部に所属し、教科としても生物が好きで得意。大学でさらに詳しく生物を学びたいと望む私にとって、生命科学の教育に注力する北里大学はこの上なく理想的な環境でした。期待通りに充実した講義や実験の中で、特に興味深かったのが英語論文の精読と発表です。科学が大きく発展する契機となった論文を読み込み、実際の研究方法を知ることで、その研究がどれほど革新的なものだったか実感しました。私自身も最新の科学研究に携わりたいと思うようになり、卒業後は大学院への進学を考えています。まだ解明されていない事象を少しでも明らかにして、科学の発展に貢献することが目標です。


K.Nさん
獣医学部 動物資源科学科 4年生
(2020年取材時)
- Before 動物について勉強したい
- After 組合の飼料を広める
動物学と生物学を専門的に学べ、かつ実習が豊富なことから北里大学を選びました。実習拠点が近くて附属施設も充実する恵まれた環境はもちろんですが、新潟出身の私にとって成長の転機となったのは全国から集まる学生との交流です。多様な価値観や暮らしぶり、都市と地方の違いなどさまざまなことを学びました。勉強面では動物の見方が変わり、人々の生活を含めて客観的にとらえられるように。動物に関わり、人のためになる仕事を軸に就職活動を行い、JA東日本くみあい飼料株式会社に内定しました。目標は自分の担当畜舎をもつことです。飼料を届けるだけでなく組合の一員として生産物を広めていきます。


M.Yさん
海洋生命科学部 海洋生命科学科 4年生
(2020年取材時)
- Before 水族館スタッフになりたい
- After 水産行政を担う公務員に
「博物館展示論」の授業で、水族館の企画展示を行う現役スタッフの講義を受けたのが学びの転機です。単純に生体を並べてパネルの文字で説明するのではなく、それぞれの生き物の特徴を活かしつつ、観る人を「すごい!」「面白い」と感動させる展示がとても印象的でした。それまでは水族館の飼育スタッフが目標でしたが、水族館の意義やあり方を深く学んだこと、また学芸員の授業を受けたことなどから視野が広がり、今では国家公務員をめざしています。水産業をよりよくするための政策に携わる仕事に就き、水産関係の従事者が安心して長く働ける環境づくりに貢献したいと考えています。


S.Mさん
医療衛生学部 保健衛生学科 3年生
(2020年取材時)
- Before 公認心理師になる
- After 患者さんに寄り添う心理師に
精神的な病になると今まで築きあげたものを失うことが多く、また病気とは一生の付き合いになることから、重度の精神病になる前に人々を支える心理師を志望。北里大学では心理師の立場からチーム医療を学べることも魅力でした。精神疾患について学ぶ中で印象的だったのは、多岐にわたる病気があり、特に依存症は治療効果が高いと知ったことです。患者さん自身の「治そう」とする意欲が大切なので、患者さんに寄り添い、一緒に問題に向き合える心理師になろうと方向性が定まりました。他学部との交流や部活動などでも自分を高めながら、まずは公認心理師資格を得るため大学院進学をめざしています。



- 卒業生からのメッセージ -
「叡智と実践」北里スピリットを胸に
社会に、人に、貢献する
-
M.Tさん
理学部 物理学科 2002年卒業 北里大学 勤務生体内はミクロな小宇宙
制御機能を解き明かしたい北里大学大学院の博士課程に在籍中、企業の研究所で共同研究を行ったことがタンパク質の研究に取り組む端緒です。博士号取得後は複数の研究所や大学で研究を続け、さらに複雑なタンパク質の構造解析研究にシフトしていきました。一方で大学教員として教育にも従事し、現在は出身学科である物理学科の教員として母校の後輩とともにタンパク質の物性・構造に関する研究活動に取り組んでいます。研究は決して予想通りにはいかず、柔軟な対応力や判断力が求められるもの。そんな力をもった後輩が増えるよう取り組んでいます。
高校時代は物理と数学の勉強に専念していたので、初めて大学の生物学の講義でバクテリオファージの基本構造を見て「アポロ宇宙船にそっくり」と衝撃を受けました。物理というと宇宙や素粒子を想起しがちですが、次第に私の興味は“ミクロな小宇宙”である生体内に向かいました。それは多数の学部が集結する相模原キャンパスで、医療系学部や生物系学部に在籍する多くの友人たちと交流を重ねた影響が大きいと思います。生体内の機能は何がどのように制御するのか。関心の方向性や研究テーマもどんどん変容、深化して現在につながっています。 -
K.Kさん
獣医学部 獣医学科 2017年卒業 兵庫県農業共済組合
但馬家畜診療所 勤務大動物臨床の獣医師として
日本の畜産を支える兵庫県は世界に誇る神戸ビーフの生産地。酪農も盛んなことから和牛と乳牛の両方の経験が積めると「NOSAIひょうご」に入職しました。牛の病気や妊娠に関する治療や処置が主な仕事ですが、NOSAIの獣医師は死亡確認などの保険業務も行います。特に農家にとって使用価値がないと判断する「廃用確認」は難しい時もあり、牛がペットと違って経済動物であると再認識させられます。一方で人工授精した牛が妊娠したり治療していた牛が元気になったりすると、やりがいもひとしお。牛の命と農家経営を守る獣医師として考えも深まります。
大学で牛などの大動物について学び、実習でも触れ合ううちに魅力を感じて大動物臨床を志すように。入学前は獣医師について「動物病院で働くペットのお医者さん」のイメージしかなかったので、進路を変えるほどの大きな変化でした。さらに大動物臨床の獣医師は全国的に人手不足と知り、日本の畜産を支える一助になりたい、という使命感も新たに芽生えました。仕事に就いても思いがけない状況や問題に直面する日々が続きますが、それを乗り越えることで畜産を支える獣医師としての深い知見やまなざしが養われると信じています。 -
B.Aさん
海洋生命科学部 海洋生命科学科
2018年卒業 株式会社
江ノ島マリンコーポレーション・
新江ノ島水族館 勤務海の生き物への愛着が増し
水族館で活躍幻想的なクラゲの展示などが人気で「えのすい」の愛称で親しまれる新江ノ島水族館に勤務しています。クラゲといえば私も在学中にクラゲの研究を行うため、自前のクラゲをもち飼育に力を入れていました。もともと生き物は大好きでしたが、大学での授業はもちろん、乗船実習や海洋実習などを通して海に関わる機会が増えたことにより、海の生き物や海洋そのものに対する興味がさらに深まりました。北里大学でなければ水族館に就職していなかったかもしれません。部活ではダイビングも始め、海に潜ってはその美しさを堪能していました。
現在は展示飼育チームに所属し、相模原周辺に棲息する生き物の水槽とシラスの常設展示、カピバラの飼育やトレーニングを担当しています。掃除や給餌といった日常の世話だけでなく、野外調査や採集などを含めた研究活動も行っており、いずれはその成果を学会で発表することが目標のひとつです。今のやりがいは、お客さまが水族館を楽しむ姿や、生き物の成長を感じたり新しい命が誕生したりするのを見る時です。トレーニングを行っているカピバラが、今までできなかったことをできるようになった瞬間も愛おしいです。生き物たちとともに私も成長していきます。 -
O.Mさん
薬学部 薬学科 1999年卒業 板橋中央総合病院 薬剤部長臨床に地域医療に活躍する、
「行動する薬剤師」を育成病院薬剤師の業務は調剤・監査が中心と思われがちですが、板橋中央総合病院を中心とするIMSグループでは、入院、外来を含めて薬剤師が積極的に臨床に携わっています。病棟服薬指導はもとより、医師への処方提案や効能・副作用のチェック、退院後の生活を視野に入れた薬物療法の提案から地域の多職種連携まで、薬を通して「人」を支える。それはまさに私が求めた薬剤師像であり、管理職になった今は、同じ姿勢でさらに活躍の場を広げられる後進の育成に注力しています。特に地域包括ケアが進む中、蓄えた知識を病院内のみならず、地域医療においてもどんどんアウトプットしてほしい。これからの薬剤師には「この人なら」という個の信頼が大切です。そして信頼を築くうえでの基盤には、北里大学の卒業生という誇りも確かに根ざしています。
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N.Sさん
医学部 医学科 2012年卒業 医療法人社団優青会 理事長訪問診療をライフワークに、
治療に経営に奔走専門医の資格を取得して今後のキャリアを考えた時、脳裏に浮かんだのがこれまでの患者さんです。社会的にも数々の問題を抱え、退院後も適切な治療を受けられない患者さんたちを、このまま病院で“待つ”だけでいいのか。行き着いた答えが地域で支える「訪問診療」でした。
法人理事長を務める優青会は、全国でも高齢化が加速する埼玉にあり、人口あたりの医師数も最少。それだけに挑みがいがあり、複数の在宅療養支援診療所の経営に携わりつつ、医師としても高齢者施設を中心に訪問診療に奔走する毎日です。大学時代は、医学の知識を時には「拡大鏡」のように緻密に用いる一方、未来に起こり得る事態を連想する「望遠鏡」のように使うことも学びました。一人でも多くの人が適切な医療を受けられるよう、この視点を保ち続けていきます。 -
Y.Kさん
看護学部 看護学科 2018年卒業 北里大学病院 勤務正解がない看護を模索し、
一人ひとりに寄り添う学生時代から看護の理想に「患者中心の医療」「共に創り出す医療」に相当する想いを抱くようになりました。後からこの言葉が北里大学病院の理念と知った時は感動を覚えました。入職後は循環器内科の看護師として、心臓系の疾患をもつ患者さんの手術前後のケアなどを行い、急性期から看取りまでさまざまな段階の患者さんを支援しています。
看護師は患者さんに一番近い存在として苦しい状況をともに乗り越え、病状が安定すれば喜びを分かちあうことができ、やりがいに満ちています。ですが全員が回復するとは限りません。最期の時を迎えるまでいかに苦痛を和らげ、“その人らしさ”を守りきれるか。正解がない中、日々チームで模索し、その人の人生に寄り添う支援を行うことも専門職としての誇りとやりがいです。 -
N.Kさん
医療衛生学部 リハビリテーション学科
理学療法学専攻 2012年卒業 北里大学病院 勤務臨床・教育・研究に精通する理学療法士に
心臓リハビリテーションは心臓病の再発や再入院防止、さらには死亡率の低下が期待できる注目のリハビリです。時には刻一刻と状態が変化する患者さんに、集中治療室で理学療法を行うこともあります。生死をさまよった患者さんが元気に回復されるのは何よりの喜びです。
理学療法士を志したのはサッカーでのケガがきっかけです。当初はトレーナーなどのスポーツ領域を考えていましたが、大学で理学療法の領域の広さや、学問としての奥深さを学んだことにより新たな道を発見。今では心臓リハビリテーションの循環器領域において、臨床・教育・研究のすべてに精通する理学療法士をめざしています。北里大学病院の心臓リハビリテーション部門はかねてから全国で名を馳せており、“雲の上の存在”のような先生方に教わる幸福をかみしめています。


- 学部長メッセージ -
自らの未来を切り拓き、
自分を超えていきたい君たちへ
未来の私のその先へ
北里大学で未来を拓こう
