質保証への取り組み

質保証への取り組み

最終更新日: 2015/ 11/ 6
評価体制
点検・評価に対する考え方
  1. 本学における点検・評価は、教職員(場合により学生も加わった形)の自己評価活動を通じ、大学全体および各部門の教育研究活動の現状と課題を教職員が共有し、もって大学全体の教育・研究・診療・管理運営の質の向上につなげることを目的とする。
  2. 前項により把握された点検・評価結果については、積極的に情報を開示し、社会の要請と付託に応え、もって与えられた社会的使命を達成する。
  3. 第三者評価については、本学の教育研究水準に関わる外部からの客観的な評価を受けるものであるので積極的に対応していく。
  4. 点検・評価の対象は、本学の教育・研究・診療・管理運営に関わる全ての活動とする。
内部質保証の方針
内部質保証の目的は、教育・研究・診療・管理運営の諸活動について適切な水準を維持し、その水準を向上させるための改善の仕組みを整備、機能させ、その結果を組織的継続的に次なる改善に結びつけるとともに、社会に対して詳らかにし、もって説明責任を果たすことを目的とする。目的の実現のために、方針の第一は、全学および各学部・研究科・診療部門に設置する自己点検・評価委員会の自律的な点検・評価活動を推進する。第二は、北里大学点検・評価室の大学評価活動へ注力する。大学評価活動は、すべての教育・研究・診療組織および事務組織を対象とした客観的な内部点検・評価として取り組み、質の向上に向けた改善策の確認を行う。第三は、外部評価委員会を設置し自己点検・評価委員会および点検・評価室の諸活動について適切性、妥当性を検証するため外部者による評価を行い、その結果を次期の改善に活かす。第四は、外部評価結果も含めて点検・評価結果を積極的に公表する。
■方針の具体
  • 自己点検・評価の推進
    全学及び各学部・研究科・診療部門の教育・研究・診療・管理運営に関わる活動について、毎年、自己点検・評価を行う。自己点検・評価結果を基礎に次年度以降の教育・研究・診療計画の立案及び将来的方向性の設定を行い、改善・向上に努める。自己点検・評価結果は整理し、公表する。
  • 大学評価活動への注力
    内部質保証システムの充実に資するために、全学および各学部・研究科・診療部門の自己点検・評価結果について、点検・評価室が中立的な立場から分析、改善策を確認し、その結果を還元することにより円滑な自己改善と向上を促す。
    主な任務は次のとおりとする。
    1. 教育研究を中心とする情報の一元的な収集・分析
    2. 自己点検・評価結果の分析及び分析結果の学内外への説明・提供
    3. 教学経営における計画立案や意思決定の支援
    4. 認証評価(大学基準協会大学評価)への継続的な対応
  • 外部評価委員会による検証
    内部質保証システムの健全性を保証するために、本学の点検・評価活動の適切性、妥当性について外部評価委員会による検証を行い、その結果を受けて次期の改善に活かし、さらなる教育・研究・診療・管理運営の質の向上に努める。
  • 情報公開・説明責任の達成
    1. 本学の理念・目的及び諸活動が社会から広く認知、理解されるように積極的かつ戦略的に情報を公開、発信する。
    2. 社会に開かれた大学として、法令に定める事項の情報を公開するのはもちろんのこと、教育・研究・診療の水準やその向上に関わる情報、トピックなどを学外に向けて発信し、より広範な説明責任の達成に努める。
  • コンプライアンス(法令・モラルの遵守)意識の徹底
    学校法人北里研究所コンプライアンス推進規程に基づき、コンプライアンス推進組織の充実を図るとともに研修会を開催し、構成員の法令遵守の意識を高める。
  • 大学に対する指摘事項及び勧告などに対する対応
    文部科学省や認証評価機関等からの指摘事項や勧告については、関係する部門、委員会等を中心に改善策を検討し、適切かつ速やかに対処する。
点検・評価の推進体制
北里大学点検・評価室設置の趣旨
学校教育法第109条により、すべての大学は、2004(平成16)年4月から、7年ごとに認証評価機関の評価を受けることが義務付けられた。本学では、大学基準協会による大学相互評価を2000(平成12)年度に受審し、10年間の認定を受けていたが、2009(平成21)年度にあらためて認証評価(大学評価)を受けることとなる。
認証評価の受審にあたり、学内に適切な評価実行組織を設置し、対応する必要があるとして、2006(平成18)年に北里大学点検・評価室を設置した。、点検・評価報告書を始め大学基礎データ、関連資料のとりまとめ、作成、分析に関わる実務とともに、その結果を還元し、大学全体および各部門の課題を教職員が共有して、本学の教育・研究等の諸活動の質の向上を目的とする。

関連諸規程
組織体制

点検・評価組織体制

北里大学自己点検・評価委員会との関係
北里大学点検・評価室は、必要に応じて自己点検・評価委員会(協議機関)へ点検・評価内容等の検討を付託し、また相互に情報交換を行う。
自己点検・評価
自己点検・評価の取り組み
■取り組みの契機
戦後の大学教育を大きく変えることになった大学設置基準の大綱化(平成3年7月)は、カリキュラム設計を各大学の自主的判断に委ねると同時に、教育研究水準の向上を図り、大学の目的や社会的使命を達成するためのたゆまぬ自己点検・評価を各大学に求めた。折しも学部学科の再編を企図していた本学は新学部計画推進委員会(平成4年2月)を組織し、衛生学部の改組を通じた理学部・医療衛生学部の設立と生物資源・環境系学部学科の再編の検討に入った。推進委員会が直面した課題は4つあった。一つは、生命科学系大学の特色を生かした教育課程とはどのようなものか明らかにすること、二つ目は専門教育と一般教養教育とを組み合わせた体系的なカリキュラムを形づくること、三つ目は一般教養教育の望ましい実施体制を明らかにすること、四つ目は自己点検・評価を学内に定着させることであった。最後の自己点検・評価をめぐっては「北里大学自己点検・評価の在り方検討委員会」(平成3年12月)が組織され、教育・研究・診療活動における点検・評価の実施方法、実施体制、点検・評価項目、結果の活用について適切な在り方を求めていくことになった。
■取り組みの経過
平成3年以来の本学における自己点検・評価活動の概要を以下に述べる。

平成3年12月:
北里大学自己点検・評価の在り方検討委員会が設置され、教育・研究・医療活動における点検・評価の実施方法、実施体制、点検・評価項目、結果の活用についての検討が開始される。
平成4年3月:
北里大学自己点検・評価規程及び北里大学自己点検・評価委員会規程が制定され、学長の下に北里大学自己点検・評価委員会が組織される。以後現在まで続く。
平成4年4月:
各学部等の自己点検・評価活動が試行される(平成7年3月までの3年間を試行期間とする)。北里大学学則及び北里大学大学院学則が改定され、第2条に大学の教育研究水準の向上を図り、本学の目的及び社会的使命を達成するために自主的な点検・評価を行うことが規定される。 各学部・教養部に自己点検・評価委員会が組織され、自己点検活動が開始される。以後現在まで続く。
平成5年4月:
前年度の教育・研究・医療活動に対する自己点検結果をまとめた「北里学園における自己点検・評価報告書」及び「北里大学研究年報」が公表される。また当該年度の教育・研究・医療の計画をまとめた「北里学園事業計画概要」及び「北里大学教育・研究計画の概要」が学園報を通じて公表される。以後現在まで続く。
平成7年12月:
カリキュラムの改善を目的とした「北里大学入学に関するアンケート調査」が当該年度の入学生全員を対象に実施される(平成10年度まで継続)。
平成10年:
FDと関連付けた自己点検活動が本格化する。
平成11年12月:
教育・学習、課外活動、就職支援、学生生活環境等の改善を目的にとした「北里大学での学習等に関するアンケート調査」が在学生全員を対象に実施される。
平成16年10月:
第2回「北里大学での学習等に関するアンケート調査」が実施される。以降、現在まで続く。アンケート調査結果はこちら
平成17年4月:
「教員多元的業績評価制度」が全学的に試行される。これは、専任教員個々の教育・研究・医療の活動状況を多元的側面から客観的に評価し、自己向上と組織活性化を目的とする活動である。以降、現在まで続く。
平成19年4月:
本学の学士課程教育の充実と発展に寄与するものとして「北里大学高等教育開発センター」が大学附属施設として開設される。
平成21年4月:
認証評価受審後、各課題に対する改善向上方策とそれに対する到達目標を設定し、「北里大学到達目標・改善方策管理表」を作成する。(平成24年度まで実施)
平成22年7月:
「学生厚生に関するアンケート」が実施される。以降、現在まで続く(4年に1度)アンケート結果は「Sophia kai Ergon」掲載
平成25年4月~
第2期認証評価をふまえ、「大学基準に係る全学及び各学部等の方針と到達目標」を作成する。また、15の大学基準から10の大学基準に変更になったことに伴い、取り組み内容、評価指標、効果等を明確にするために「点検・評価チェックシート」を作成する。
自己点検・評価報告書(事業報告書)
本学は、創設間もない昭和40年代前半から「事業業績報告書」をとりまとめ、平成4年度から点検・評価を加え、「北里学園 (現:北里研究所)に於ける自己点検・評価報告書」として、内外に公表しています。(平成17年度以降公開)
自己点検・評価は、大学が自らの教育理念・目標に照らして評価し、その結果を踏まえて改善を図っていくものであり、大学の自主的・自律的な質の保証に資するものとして活用していくことが重要であると考えます。
第三者評価等
第三者評価の取り組み
大学は、自ら提供する教育・研究・診療の活動状況に対して定期的に点検・評価し、その結果を改善につなげる体制を内部で構築している。しかし、自らの活動状況を点検することには限界があり、第三者による客観的な評価を受け、自己点検・評価方法や評価内容の適切性・妥当性等について評価を受ける必要性が、全学委員会等で認識されている。このような認識の下で、以下に述べる第三者評価に大学全体あるいは各学部等で対応している。
大学基準協会・大学相互評価 2000(平成12)年実施
■大学相互評価受審の経緯
本学は大学基準協会の加盟判定審査を受け、昭和48年度より維持会員になっている。昭和48年度までに発足した衛生学部、薬学部、獣医畜産学部、医学部、水産学部の5学部は加盟にあたりすべて審査を受けた(これ以降設置された看護学部、理学部、医療衛生学部は大学基準協会の取り扱いが変更になり大学全体での判定とされている)。
平成2年以来、本学は相次ぐ改組改編を行ってきた。教育課程と教育体制の整備も頻繁に行われた。その改編の見通しが立った平成11年9月に至り、全学的な第三者評価を受けるため、平成12年度に大学基準協会が行う大学相互評価を受けることを学部長会で決定した。
■大学相互評価受審に向けた組織体制
  • 大学相互評価準備室の設置
    平成11年10月。学長のもとに大学相互評価準備室が設置され、大学相互評価の受審に備えるとともに自己点検・評価を推進することが設置要綱で定められた。
  • 目的:大学基準協会が行う大学相互評価の受審に備えるとともに、本学における自己点検・評価を推進する。
    業務:大学相互評価を受審するための、大学基礎データ、点検・評価報告書(協会指定様式)、関連資料のとりまとめ、作成、分析に関すること
    構成:専任教授4名、事務職員3名  計7名
    任期:平成11年10月21日~平成13年3月31日
    大学相互評価準備室の役割:
    1. 受審の目的を学内に浸透させること
    2. 点検・評価報告書の構成を決定し学部等に点検・評価を促すこと
    3. スケジュールを決定し作業の進行を管理すること
    4. 学部等が作成した点検・評価報告書を分析し学部等との調整にあたること
    5. 基礎データ調書、点検・評価報告書、関連資料のとりまとめと編集
    6. 実地調査等に対応すること
    7. 評価結果を総括し以後の自己点検・評価の進め方について提言をまとめることとされた。
  • 大学相互評価の受審
    大学相互評価準備室は、基礎データ調書や関連資料のとりまとめと学部等が作成した点検・評価報告書を分析して学部等との調整を行い、平成12年5月25日に大学基準協会へ大学相互評価受審を申し込み、8月29日に受審に係る調書等関係資料を同協会に提出した。平成12年12月6日、大学基準協会相互評価委員による実地視察が本学相模原キャンパスで行われた。平成13年3月6日、大学基準協会から書面審査と実地視察にもとづく相互評価結果が通知された。結果は「平成12年度相互評価委員会において、貴大学は、大学基準に適合し、かつ、改善の努力が認められるものとして相互評価の認定を行うことが適当である旨の評価結果が下され、また、評議員会及び理事会において、同評価結果が満場一致をもって承認されたので、ここに貴大学の相互評価認定を行う。」との認定通知であった。
    さらにたとえば理学部における教育・研究のユニークさ、医学部における面接を重視した入試がとりあげられた例に見られるような長所に関する指摘。獣医畜産学部生物生産環境学科、医学部医学科、水産学部水産生物科学科、理学部物理学科、医療衛生学部衛生技術学科、同医療工学科の収容定員に対する在籍学生比率が高い、医学図書館、理学部図書館、獣医畜産学部図書館、水産学部図書館の学生閲覧室の座席数が学生収容定員に対して少ないという勧告。高校での理科未履修者に対する補習授業の実施、授業に関するアンケート調査結果と改善の成果を公表できるような全学的システムの構築、に代表されるいくつかの参考意見の提言を受けた。
■北里大学に関する相互評価結果
ここに大学基準協会から通知された「北里大学に関する相互評価結果(助言,勧告,参考意見)」(平成13年3月6日)の全文を掲載いたします。通知は,本学の教育,研究,財政,運営の各項目にわたり,長所と問題点,及び改善すべき諸点を的確かつ具体的に示しています。

貴大学の相互評価の認定に関する件について(平成13年3月6日)

I 相互評価結果

平成12年度相互評価委員会において、貴大学は、大学基準に適合し、かつ、改善の努力が認められるものとして相互評価の認定を行うことが適当である旨の評価結果が下され、また、評議員会および理事会において、同評価結果が満場一致をもって承認されたので、ここに貴大学の相互評価認定を行う。

II 助言・勧告
〔1〕 概 評
建学の精神は「開拓、報恩、叡智と実践、不撓不屈」であり、これは「北里精神」と呼ばれ、脈々と受け継がれてきている。

大学全体として、社会の変化や入学志願者のニーズに適切に対応しようとする姿勢が明確に見られ、改革への意欲が強く感じられる。入学者の選考に関しては、多様で、各学部の教育目的に見合った選考の工夫がなされ、他大学や高校との交流、さらには国際交流にも積極的である。地域社会との連携や研究成果の社会への還元にも力を入れてきており、開かれた大学づくりを目指している点は大いに評価できる。教員一人あたりの学生数は適切であり、学生生活への配慮、教育研究経費についても充分な配慮がなされていると思われる。

一般教育は、相模原キャンパスに機能を集中して、3つのセンターによって行われているが、専門学部との間に、組織上及び教員間の意思疎通上の問題を抱えている。また、相模原キャンパスに学部・大学院、一般教育などが集中しているが、薬学部・薬学研究科が東京都港区の白金キャンパスに、獣医畜産学部・獣医畜産学研究科が青森県十和田市の十和田キャンパスに、水産学部・水産学研究科が岩手県三陸町の三陸キャンパスに分散し、マルチキャンパス化しており、それに伴う問題点や課題も抱えている。

改革に対する大学の対応としては、平成11年9月に、大学の理念・目標について、全学レベルで再確認するとともに、場合によっては再構築する必要性があること、さらに、21世紀に向けて「生命科学のフロンティア」となることが表明されており、建学の理念の実現に向けて、全学的に時代と社会の変化に積極的かつ的確に対応していこうとしている姿勢は高く評価できる。自己点検・評価についても、相互評価の各チェックポイントについて、詳細な検討を行っている点も高く評価できる。

今回の貴大学の自己点検・評価の結果及び本協会の相互評価の結果に対し、全学的組織的に対処し、教育研究のさらなる改善に結びつけることが望まれる。

〔2〕 大学に対する提言
一、助 言
(1) 長所の指摘に関わるもの
  1. 理学部は、生命科学の基盤となる基礎生命科学に力点をおき生命を分子レベルで、最先端科学に沿って教育・研究を行うことを目標にしており、そのユニークさは評価できる。
  2. 医学部においては、単に学力優秀な人物よりも、人間性豊かな人物を選抜する方針を掲げ、面接を重視した入試を実施していることは意義あることとして評価できる。
  3. 薬学部では、大学関連病院を授業や病院実習等に有効に活用して成果を挙げていること、成績不良者に対する対策が良くなされていることは評価できる。
  4. 医学部においては、「器官系別総合教育」を実施していること、カリキュラムが基礎、臨床を越えて有機的、総合的に構成されていることは評価できる。
  5. 水産学部において、シラバス作成の工夫、レポートやアンケートによる授業の改善、少人数グループのクラス担任制の導入など教育指導上の工夫がなされていることは評価できる。
  6. 理学部のカリキュラムは、三群科目から構成され、能力別クラス編成を行うことによって、学生が段階的にレベルアップしていくように配慮され、学生の授業評価などを参考に、絶えずチェックが行われている点は評価できる。
  7. 医療系研究科において、科目間・学群間の有機的なネットワーク教育とプロジェクト研究が行われ、学生や教員の多様化と活性化を目指していることは評価できる。
  8. 多くの学部において、ワークショップや研修会などファカルティ・ディベロップメントに積極的に取り組んでいることは評価できる。
  9. 白金キャンパスにおける電子図書館へ向けての取り組みは大いに評価できる。
  10. 獣医畜産学部において、学内LAN接続マルチメディア装置を使用した講義室が多く設けられている点は評価できる。
  11. 看護学部においては、独自の看護系学術情報データベースを開設している点は評価できる。
  12. 学生の学業を奨励するため、学生表彰制度が充実していることは評価できる。
(2) 問題点の指摘に関わるもの
  1. 医療衛生学部については、理念・目的を学生募集要項や学生便覧に掲載すること、各専攻についても独自の理念や専門性を反映した教育目標を明記することが望まれる。また、医療系研究科の教育・研究目標と医療衛生学部の各々の専攻の専門性との相互関係を明記することも望まれる。
  2. 獣医畜産学部においては、学部の教育研究体制の特色4項目について、より具体的な記述が望まれる。また、大学院研究科及び各専攻の理念を明確にすることも望まれる。
  3. 獣医畜産学研究科畜産土木工学専攻修士課程、同畜産学専攻博士課程、水産学研究科水圏生物科学専攻博士課程は、収容定員に対する在籍学生数比率が低いので、改善に努力されたい。また、基礎生命科学研究科分子科学専攻博士課程、同生物科学専攻博士課程においても、設置されたばかりではあるが、定員を充足するよう配慮されたい。
  4. 看護学部及び一般教育組織の専任教員1人当たり個人研究費が少ないので、その改善が望まれる。
  5. 教員の授業負担の格差解消のための努力が望まれる。
  6. 理学部図書館の開館時間の延長に配慮することが望まれる。
二、勧 告
  1. 獣医畜産学部生物生産環境学科、医学部医学科、水産学部水産生物科学科、理学部物理学科、医療衛生学部衛生技術学科、同医療工学科の収容定員に対する在籍学生比率が高いので、その改善に努力されたい。
  2. 医学図書館、理学部図書館、獣医畜産学部図書館、水産学部図書館の学生閲覧室の座席数が、学生収容定員に対して少ないので、その改善に努力されたい。
三、参考意見
相互評価委員会において、以下のような意見が示されたので参考とされたい。

  1. 医学部の根本理念について、7項目を示しているが、別項では、「真に人間性豊かな医師の養成」、「患者のための診療体制の確立」、「予防医学・地域医療・国際貢献の堆進」の3項目に要約されている。この方がわかりやすいが、予防医学も含めた研究を推進することも重視されて良いのではないか。
  2. 医学部については、入試の出題者が固定して、毎年傾向の似た出題が増えているとのことであるので、入試のあり方につき再検討が望まれる。
  3. 高校での履修状況の多様化に伴い、特に理科(物理や生物)の未履修者が増えていることから、補習授業等の対策が望まれる。
  4. 授業に関するアンケート調査結果と改善の成果とを公表できるような全学的なシステムの構築が望ましい。
  5. 医学部における基礎、臨床の実習について、専任教員の定員削減、臨床実習を補佐する非常勤講師の無給化などが行われると、導入が検討されているチュートリアル教育、クリニカル・クラークシップ、OSCEなどの実施に影響が出ると考えられる。
  6. 看護学部で助産学関係科目を選択履修する学生は、当然全体の履修単位数が多くなり、学習負担となるため、カリキュラムについて配慮されたい。
  7. 水産学部は、地理的な立地条件から、地域社会からの期待は非常に大きいものと推定される。それらの期待に十分応えられるだけの人的・知的・物的資産を有していると思われるので、生涯教育の充実やITを活用した情報発信基地としての役割などを通じて地域の産業・文化の発展に寄与されることを期待したい。
  8. 水産学部においては、研究費獲得の面で、長期継続的な研究や大型プロジェクトを展開できるような検討組織の設置が望まれる。
  9. 医学部の教員の職位別年齢構成をみると、助教授の年齢が、教授と余り変わらない程度になっており人事の停滞が見られる。
  10. 医療衛生学部においては、学部の教育目的からしても、実験、実習が大切である。そのための教員確保に一層の配慮と努力が必要である。
  11. 分散キャンパスを考慮すれば、情報処理システムの整備がいささか立ち遅れているので、改善が望まれる。
    獣医畜産学部においては、臨床教育の国際化の流れの中で、獣医学科の付属施設としての動物病院(家畜病院)の一層の整備充実を図る必要がある。
  12. 医学部の国際交流については、海外からの留学生、研究生の受け入れに一層の努力が望まれ、また、宿舎などの受け入れ体制の整備が必要である。
■大学相互評価結果の活用
近未来企画委員会答申(平成10年12月)、及び大学相互評価に備えて行った大学自身の総合評価を通じて得られた本学の方向性は、一つは学部、大学院、病院において有機的連携や統合を、集約型組織への編成を、他大学・他機関との連携協力を推進することにより、他の大学や医療機関にはない独自の特色を備え、競争力とダイナミズムを高めるものであること。二つめは教育、研究、医療、経営において、FDやSDを通じて大学力を開発し高いレベルの専門スタッフを擁する教育学術研究機関に飛躍することに要約できる。将来の北里大学は「高次の統合(連携)を進め高度の専門分化を遂げた大学」としてあり、社会のあらゆる要請に対して、柔軟かつ迅速に対応できる高等教育機関を目指すものである。このために大学相互評価結果を十全に活用していく。
大学基準協会・大学評価(認証評価) 2009(平成21)年、2016(平成28)年実施
■大学評価(認証評価)を受ける目的
  1. 教育研究活動の状況が、大学としてふさわしい水準にあることの認証(質の保証)を、認証評価機関から得る。
  2. それにより社会からの要請と付託に応え、存在意義を学内外に明確にし広く社会の理解と支持を得る。
  3. 教職員(場合により学生も)の自己点検・評価活動を通じ、教育研究活動の現状・課題を共有し、もって大学全体の教育・研究・診療の質の向上につなげる。
  4. 将来の指針や目標を明確にし、実行計画の立案、実施に向けたロードマップを作成する。
■大学基準協会による第1期大学評価(認証評価)について
北里大学は、大学基準協会の平成21年度大学評価を受審し、協会の定める大学基準に適合していると認定されました。この評価結果では、本学に対する提言として、2項目について長所として特記すべきと認められた一方で、18項目にわたり、改善に取り組むべき事項として指摘(助言:17項目、勧告:1科目)を受けました。
受審以降の3年間、これらの指摘事項について、本学では真摯に向き合い改善改革に取り組み、改善状況を「提言に対する改善報告書」として取り纏め、平成25年7月に、同協会へ提出いたしました。
平成26年3月、改善報告書に関わる同協会の検討結果が通知されました。通知では、一部改善が認められるものの、7項目については取り組みの成果が不十分であり、引き続き改善に努力することを求められました。引き続き一層の努力が求められる事項については、今後、全学又は各学部・研究科において改善措置を検討してまいります。

平成26年 4月  
北里大学  

2009(平成21)年度認定評価マーク

■大学基準協会による第2期大学評価(認証評価)について
北里大学は、2016(平成28)年第2期の大学評価(認証評価)を受審しています。
専門分野別評価
専門職業人の養成に係る分野においては、国際通用性の確保等の観点から、教育課程や教育内容等の評価を中心とした分野別の評価により、教育の質の保証と一層の向上を図っています。
外部評価
外部評価の取り組み
本学では、学外者によって構成される 「北里大学外部評価委員会 」からの評価により、自己点検・評価活動の客観性と妥当性を高め、本学の教育・研究・診療・管理運営等の諸活動において、更なる改善・向上に努めています。
北里大学外部評価結果報告書 2014(平成26)年8月29日付(学内ホームページにて公開しています )