学長からのご挨拶

学長からのご挨拶

北里の精神に則り、新たな時代を切り拓く
北里大学学長の島袋香子です。どうぞよろしくお願いいたします。

大学は、新型コロナウイルス感染症の流行により、大きな課題を与えられています。この課題にどのように取り組み、乗越えていくのか、大学としての真価が問われます。

北里大学は、「生命科学の総合大学」として、いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献することを大学の理念としています。7つの学部(理学部、獣医学部、海洋生命科学部、薬学部、医学部、看護学部、医療衛生学部)、2つの併設校、附属施設となる3病院と東洋医学総合研究所、感染症研究を柱とする大村智記念研究所の他に、八雲牧場や三陸臨海教育研究センターと、多様な組織を有しております。2023年4月には、8つ目の学部「未来工学部データサイエンス学科」を開設し、これまで以上に多様性と統合力を基礎に、学問分野にとらわれない柔軟な教育と多面的視点による実践的な教育・研究を進めて参ります。

島袋香子

私たちは、予防医学の基礎を築いた学祖 北里柴三郎博士が経験されたと同様、感染症流行の脅威を体験しており、北里大学は治療薬の発見に向けて総力をあげて取り組んでいます。同時に感染症拡大予防を取り入れた新たな生活様式と新たな教育方略に挑戦しています。

オンライン授業は、自律的学修を基盤としますが、自律的学習を進めるためには心の拠所となる相互交流が必要です。教育効果を検証しながら新たな教育方略の構築を進めたいと思います。新たな生活様式を根付かせるためには、「自分ごと」と捉え、「自分にあったやり方」で対応することが必要です。一人一人の努力が、生活様式を整える事に繋がります。学生の皆様と共に生み出す叡智を実践に繋げることで、大学における教育環境を整えたいと思います。

北里大学は「実学」を通して社会貢献に尽力してきました。苦難な状況にあっても建学の精神である開拓、報恩、叡智と実践、不撓不屈の精神に基づき、着実に歩みを進めて参ります。
北里大学 学長
島袋 香子