看護学研究科

看護学研究科

修士課程では、これからの社会のニーズに応え、看護の質を高め、看護問題を解決することに貢献しうるよう、高度な看護実践を担える人材を育成する高度実践看護学コースと、看護学の知の創造に寄与する人材を育成する看護学研究コースを設置しています。
博士後期課程では、看護学の知の体系化に寄与する研究活動を自立して推進し、看護実践の質向上や看護学教育に貢献できる人材育成を目的とする研究者コースと、高度な看護実践家としての高い技術とエビデンスに基づく専門的かつ幅広い知識を有し、プロジェクト研究の計画立案および実施を通じて、組織・コミュニティー・社会に変革を起こすためのリーダーシップを担える人材育成を目的とする高度実践看護学(DNP)コースを設置しています。
  • 修士課程
  • 博士後期課程

看護学専攻【修士課程】

授業科目

看護学研究コース
共通科目
看護学研究方法概論、看護学研究法(質的研究)、看護学研究法(量的研究)、理論看護学、看護倫理学、看護管理学、国際看護学、コンサルテーション学、臨床薬理学、フィジカルアセスメント学、病態生理学、看護教育学、看護実践評価論、保健統計学、保健医療システム論、イングリッシュライティング
専門科目
実践・教育基盤看護学、感染看護学、先端治療看護学、がん看護学、小児看護学、ウイメンズヘルス看護学、老年看護学、精神看護学、公衆衛生看護学、看護管理学、在宅看護学、ヘルスケアシステム学、各特別研究
高度実践看護学コース
共通科目
看護学研究方法論、看護倫理学、理論看護学、看護管理学、コンサルテーション学、看護教育学、看護実践評価論、臨床薬理学、フィジカルアセスメント学、病態生理学、国際看護学
専門科目
感染看護学、がん看護学、小児看護学、ウイメンズヘルス看護学、老年看護学、精神看護学、各演習、各実習、各課題研究

募集専攻分野

次の11専攻分野について募集します。
高度実践看護学コースは、高度実践看護師(CNS)教育課程(38単位)として認定されている専攻分野は、感染看護学、がん看護学、小児看護学、ウイメンズヘルス看護学、老年看護学、精神看護学の6分野です。
※看護学研究コースと高度実践看護学コースでは、学費が異なります。
実践・教育基盤看護学
指導教員概要
小山 友里江(教授)
松谷 伸二(教授)
中山 栄純(准教授)
看護学とその実践における重要概念を分析・検討することを通して、個々人が経験してきた日々の臨床実践を見つめなおし、ケアやその意味を共有しあう中で、よりよいケアを臨床へ還元できる人材の育成を目指す。また、研究を通じて疑問や課題の解決を図り、後進への教育を提言していける人材を育成する。そのプロセスにおいては、実験的研究手法も積極的に活用し、看護実践、教育方法の科学的根拠の探求と新たな方法の開発を目指す。
感染看護学
指導教員概要
小椋 正道(教授)今日の医療関連感染防止の重要性から、広く地域および施設における感染防止活動・感染症患者の看護に専門的能力を発揮して取り組める人材を育成する。特に総合的な判断力と組織的な問題解決力をもって他の医療チーム員と協働し、高度な実践、卓越した看護ケアを提供できる人材の育成を重視する。

先端治療看護学
指導教員概要
長尾 式子(教授)
林 哲範(教授)
生命維持治療や先端治療の医療を受ける人と家族等や、非がんの急性期から回復期、慢性期にある人と家族等が健康的で質の高い生活を営むための医療ケアについて探求し、その医療ケアを臨床現場に還元できる人材の育成を目指す。そして、臨床現場に還元する際には、医療チームの多職種と協働し、推進できる人材の育成を目指す。
がん看護学
指導教員概要
久保 五月(教授)
松原 康美(教授)
三藤 久(教授)
中尾 真由美(准教授)
がんサバイバーシップの概念のもと、がん体験者がその人らしく生きることのできる社会の実現に向け、看護実践、研究、教育に携わることのできる人材を育成する。また、がん体験者とその家族の生活を支える援助は、医療機関、在宅、地域など、あらゆる場において他職種との協働・連携のもとで実践されることから、がん看護のスペシャリストとしてチーム医療を推進することのできる人材の育成を目指す。

小児看護学
指導教員概要
岡 澄子(教授)
成長発達及び家族に関する諸理論を基盤とした援助のための高度な知識・技術を修得し、小児看護領域において複雑で解決困難な看護問題について水準の高い看護ケアを実践し、またそのようなケアを効率よく提供することを目指した教育・研究に専門的に携わることのできる人材を育成する。特に看護実践では、小児看護のスペシャリストとしての役割が担えることを重視する。
ウイメンズヘルス看護学
指導教員概要
香取 洋子(教授)
大田 康江(教授)
鈴木 紀子(教授)
新しい家族の誕生期にある母子や家族が健康な生活を営めるように、また、女性が生涯を通して健康な生活を送れるように、看護実践、研究、教育に携わることのできる人材を育成する。特に看護実践では、周産期の母子援助におけるスペシャリストとしての役割が取れる人材を育成する。
老年看護学
指導教員概要
杉本 知子(教授)
綿貫 恵美子(准教授)
老年期を生きる人々とその家族が、健康的で質の高い生活をその人らしく営むための看護援助について探究するとともに、その援助を実践できる人材を育成する。
また、老年期を生きる人々とその家族の生活を支えるための援助は病院、在宅、介護施設など、あらゆる場で他職種との協働・連携のもとに実践されることから、社会のシステムや専門職連携の在り方についての関心を深め、研究や教育、看護実践の側面からその改善に貢献できる人材を育成する。
精神看護学
指導教員概要
柴田 真紀(教授)
中戸川 早苗(教授)
施設内に限らず広く地域精神保健福祉活動のなかで、精神看護のスペシャリストとして積極的なリーダーシップを発揮できる人材を育成する。また、包括的な保健医療チームのなかで高度な能力を有する看護実践者として教育・研究・精神看護コンサルテーションの役割を担える人材の育成を目指す。
公衆衛生看護学
指導教員概要
田中 美加(教授)
田辺 幸子(准教授)
公衆衛生の理念のもと、コミュニティに住む全ての人々の健康の保持増進と疾病の予防を行なうことを目的に、看護実践、教育、研究に携わることができる人材の育成を目指す。また、国内にとどまらず国際的な視点で人々の健康を考え、異なる文化や地域性への配慮と科学的に根拠のある支援方法の開発を志向する者を育成する。
看護システム・マネジメント学(看護管理)
指導教員概要
小玉 淑巨(准教授)医療組織および組織に属する人々、そして看護の対象者(患者や利用者、その家族)がより良くあるように、エビデンスをもとにした方略を考えうる人材の開発を目指す。
そして、国内外の知見を基盤としつつ、管理に関する知の構築に貢献できる人材の育成を目指す。
看護システム・マネジメント学(看護システム)
指導教員概要
眞茅 みゆき(教授)
森谷 栄子(教授)
個人、集団の健康状態やQOLを向上させ、あらゆる健康段階においてその人らしい生活が営めるよう、特に地域、在宅における看護実践のあり方を追求できる人材を育成する。また、医療機関、在宅、地域でのチーム医療の推進に寄与できる看護実践、研究、教育を担う人材の育成を目指す。

看護学専攻【博士後期課程】

授業科目

研究者コース
共通科目
理論看護学特論、看護学研究法特論Ⅰ、看護学研究法特論Ⅱ
専門科目
先端実践看護学特別演習、先端実践看護学特別研究
基盤開発看護学特別演習、基盤開発看護学特別研究
高度実践看護学(DNPコース)
DNP特論Ⅰ、DNP特論Ⅱ、DNP特論Ⅲ、DNP特別演習、DNP特別研究

募集専攻分野

先端実践看護学
指導教員研究内容
岡 澄子(教授)
  1. 健康問題をもつ子どもとその家族への看護に関する研究
  2. 障がいのある子どもとその家族(父親、きょうだい含む)への支援に関する研究
香取 洋子(教授)
  1. 母親役割獲得・母性心理・親子関係に関する研究
  2. 新生児看護・NICU 看護に関する研究
  3. ウイメンズヘルス看護学領域に関する研究
久保 五月(教授)
  1. がんサバイバー・家族の支援プログラム開発に関する研究
  2. 高度実践看護師の実践知に関する研究
  3. がんサバイバーのピアサポートに関する研究
柴田 真紀(教授)
  1. 精神科の看護管理に関する研究
  2. 精神科の病棟文化に関する研究
  3. 看護師の感情体験と共感疲労に関する研究
杉本 知子(教授)
  1. 高齢者とその家族への看護・介護に関する研究
  2. 高齢者とその家族に看護・介護を提供するスタッフに関する研究
  3. 転倒予防に関する研究
長尾 式子(教授)
  1. 生命危機状態の人と家族の療養体験に基づく多職種による医療ケア介入に関する研究
  2. 非がんの人と家族の療養体験に基づく多職種による医療ケア介入に関する研究
  3. 先端治療をめぐる倫理的問題と先端治療の意思決定、臨床倫理支援に関する研究
三藤 久(教授)
  1. 肺癌の診断と化学療法に関する研究
  2. 呼吸器内視鏡に関する研究

基盤開発看護学
指導教員研究内容
小山 友里江(教授)
  1. 看護基礎教育に関する研究
  2. スタッフ教育に関する研究
  3. 機能障害を有する患者及び家族のQOL 評価に関する研究
田中 美加(教授)
  1. 高齢者と妊産婦のメンタルヘルスに関する研究
  2. 認知行動療法の保健指導への応用に関する研究
  3. 保健活動プログラムの評価に関する研究
眞茅 みゆき(教授)
  1. 心疾患患者の効果的な疾病管理の確立に関する研究
  2. 慢性疾患の在宅移行支援に関する研究
  3. 多職種連携・チーム医療の評価に関する研究
松谷 伸二(教授)
  1. 看護技術と生体反応
  2. 認知機能と学習方略

高度実践看護学(DNPコース)
指導教員研究内容
岡 澄子(教授)
  1. 健康問題をもつ子どものケアの向上に向けた介入研究
  2. 健康問題をもつ子どもの家族の支援に関する介入研究
  3. 小児看護の質改善に向けたスタッフ教育に関する研究
香取 洋子(教授)
  1. 周産期ケアの質改善に向けた介入研究
  2. 新生児・NICU ケアの質改善に向けた介入研究
小山 友里江(教授)
  1. 機能障害を有する患者のケアの向上に向けた介入研究
  2. ADL 障害を有する患者及び家族の支援に関する介入研究
  3. スタッフ教育の効果の検証と改善に向けた介入研究
久保 五月(教授)
  1. がん看護領域の研究成果やガイドライン等の臨床活用に関する実装研究
  2. 臨床におけるがん看護教育の改善に向けた実装研究
柴田 真紀(教授)
  1. 精神科病棟におけるケアの改善に向けた介入研究
  2. 精神科における多職種連携及びチームアプローチに関する研究
杉本 知子(教授)
  1. 高齢者とその家族への看護・介護に関する研究
  2. 高齢者とその家族に看護・介護を提供するスタッフに関する研究
  3. 転倒予防に関する研究
田中 美加(教授)
  1. 看護実践評価のための介入研究
  2. 地域プログラム開発に関する研究
長尾 式子(教授)
  1. 生命危機状態の人と家族の療養体験に基づく多職種による医療ケア介入に関する研究
  2. 非がんの人と家族の療養体験に基づく多職種による医療ケア介入に関する研究
  3. 先端治療をめぐる倫理的問題と先端治療の意思決定、臨床倫理支援に関する研究
眞茅 みゆき(教授)
  1. 心疾患患者の在宅移行支援に関する研究
  2. 急性増悪をきたす慢性疾患患者の効果的な看護支援の確立に関する研究
  3. 多職種連携・チーム医療の評価に関する研究
三藤 久(教授)
  1. 肺癌の診断と化学療法に関する研究
  2. 呼吸器内視鏡に関する研究