理学研究科

理学研究科

理学研究科では、生命科学に関する幅広い知識と独創的な研究開発能力を有する研究者・高度専門技術者を育成することを、教育・研究の基本方針としています。分子科学専攻は7つの教育研究分野で構成され、計測技術や数理的解析能力、化学合成技術を養い、分子や分子集合体の特質に関する教育研究を通じて生命現象を解明することを目的としています。生物科学専攻は5つの教育研究分野で構成され、遺伝子やタンパク質の機能解析についての教育研究を行い、これらの手法を用いて生物の高次機能を分子レベルで解明することを目的としています。研究施設・設備は他大学に例を見ないほど充実しており、実験スペースも広大。非常に恵まれた環境で研究を深め、力を蓄えることができます。
  • 修士課程
  • 博士課程

授業科目

専門科目
光物性物理学、量子物理学、固体物理学、分子構造学、反応機構学、分子機能化学、分子構築学、生命物理学、遺伝子機能発現学Ⅰ、幹細胞システム学、細胞機能制御学、免疫学
関連科目
数理物理学、物性物理学、計算物理学、分子分光学、有機光化学、構造有機化学、合成有機化学、錯体化学、知的財産論、ソフトマター科学、遺伝子機能発現学Ⅱ、エピジェネティクス、生体防御学
自由科目
海外短期留学プログラム
特別講義、輪講、特別研究

募集専門分野

物理学、化学に立脚して、分子及び分子集団の構造や動的特性を明らかにすることをめざした教育研究を行い、これを通じて生命現象を解く。
専門分野
(指導教授)
教育内容/研究内容
光物性物理学
三森 康義

分子や生体の光物性を解析するための量子エレクトロニクスおよび量子光学の基礎とその応用について概説する。光を用いた新しい生体計測の研究

  1. 光と物質の相互作用ダイナミクスに関する理論的研究
  2. 光を用いた量子状態制御に関する理論的研究
  3. 干渉計測用光周波数制御の研究
  4. 光励起分子の過渡分光の研究
量子物理学
川崎 健夫
山崎 典子
(※)

時空と物質の究極の理解を目的として、素粒子物理学・宇宙物理学・数理物理学に関する基礎と、その研究手法について概説する。

  1. 素粒子・宇宙物理学の実験的研究
  2. 粒子測定技術の開発および医療物理学への応用
  3. 超弦理論に基づく時空構造の研究
  4. 可積分系・非可換ゲージ場の理論の研究
    (連携大学院方式による他研究機関等での研究)
  5. 宇宙物理学の実験的・観測的研究
  6. 素粒子非標準模型粒子の実験的・宇宙物理学観測的手法による探求
  7. 上記にかかわる検出器とその周辺技術の研究
固体物理学
三森 康義

固体物理学、現代物性物理学の基礎知識と実験技術を学び、活用する応用力を身に付ける一環として、固体物理学に関する理論的・実験的研究を実際の研究例を挙げながら概説する。

  1. 固体・凝縮系の光学測定、電気伝導測定、電気泳動法等の先端的物理学実験
  2. 有機分子半導体、生体分子に関する先端的物理学計算
分子構造学
石川 春樹

分子の動的構造と分子集合体構造、及び分子構造と物性との関係について概説する。

  1. レーザー分光法を用いた気相分子クラスターにおける分子間相互作用と反応の研究
  2. 生体関連物質の電子構造の分光学的研究
  3. 新規界面活性剤の合成と溶液物性及び生体膜への応用
  4. 結晶スポンジ(多孔性金属錯体)法を利用した分子構造解析方法への適用と応用
反応機構学
末吉 健志

化学反応を支配する短寿命化学種の構造と反応性を論じ、基礎並びに応用研究の立場から、興味ある化学反応系を主題に、反応全体の仕組みや応用研究開発の中での役割をその研究法について研究する。

  1. 短寿命化学種に特異な化学反応の研究と新規研究手法の開発研究
  2. 設計された化学反応場での反応機構の研究
  3. 生体分子などの不均一な系で起きる特異的な化学反応の研究
  4. 創薬、酵素・免疫活性測定法などへ光化学過程を応用することを目指した基礎研究
  5. 新しい光機能性金属錯体の創製とその光化学
分子機能化学
長谷川真士
相原 秀典
(※)

分子及び物質の三次元構造と物性の関係の解明に向けて、物理有機化学の立場からアプローチを行い、新しい機能を模索する方法論を概説する。

  1. 機能発現を指向した新規パイ共役系分子の合成
  2. 多分子系新規ホスト分子の開発と結晶の化学
  3. 分子集合型ナノ構造体の創製とキャラクタリゼーション
    (連携大学院方式による他研究機関等での研究)
  4. 有機ELや有機トランジスタ素子を高効率に駆動させうる新しい有機電子材料の合成と物性評価
分子構築学
弓削 秀隆

機能性化合物合成の概念と具体的手法について、全元素化学の立場から概説する。

  1. 金属酵素類似化合物の分子設計と合理的合成法開発、構造・機能相関の探究
  2. 新規有機典型元素化合物の合成と構造、反応性の探索
  3. 光学活性錯体の精密設計合成と応用展開
  4. 鉄を活性中心とする環境調和型触媒の開拓と反応設計

生物科学専攻【修士課程】

授業科目

専門科目
生命物理学、遺伝子機能発現学Ⅰ、幹細胞システム学、細胞機能制御学、免疫学、光物性物理学、量子物理学、固体物理学、分子構造学、反応機構学、分子機能化学、分子構築学

関連科目
ソフトマター科学、遺伝子機能発現学Ⅱ、エピジェネティクス、生体防御学、知的財産論、数理物理学、物性物理学、計算物理学、分子分光学、有機光化学、構造有機化学、合成有機化学、錯体化学

自由科目
海外短期留学プログラム
特別講義、輪講、特別研究

募集専門分野

遺伝子の働きやタンパク質の機能などに関する教育研究を行い、これを通じて生物の高次機能を解く。
専門分野
(指導教授)
教育内容/研究内容
生命物理学
小寺 義男
川島 祐介
(※)

生命物理学研究の手段として質量分析、ならびにプロテオミクスについて、基礎と応用を教授する。

  1. 質量分析計を用いたタンパク質の網羅的解析
  2. 細胞複雑系におけるタンパク質相互作用の解析
    (連携大学院方式による他研究機関等での研究)
  3. 質量分析計を用いたDIA 解析とタンパク質の高感度定量解析
  4. 質量分析計を用いた臨床検体由来のタンパク高感度分析法の開発
遺伝子機能発現学
松尾 拓哉
吉見 昭秀
(※)
吉種  光
(※)
(松尾)
  1. 概日時計の分子メカニズムに関する研究
  2. 脊椎動物の性決定・性分化機構の研究
  3. 両生類の変態における細胞運命の決定機構に関する研究
  4. 哺乳動物の冬眠の分子メカニズムに関する研究


(吉見)
DNA 複製・転写そしてそれを制御するゲノムシグナルのゲノミクス・分子生物学・生物情報学的な解析

(吉種)
細胞のがん化における遺伝子機能の破綻に関する分子生物学的解析

幹細胞学
木村 透

哺乳類における生殖系列と幹細胞システムの成立機構について概説する。

  1. マウスの生殖細胞の発生と分化のメカニズム
  2. 多能性幹細胞の誘導と成立機構
  3. 幹細胞システムと生殖系列のエピジェネティック制御
細胞機能制御学
松田 知己

細胞生物学研究に用いられる一般的方法を概説し、それを用いた研究例を紹介する。

  1. 動物細胞の接着、移動、極性形成の分子メカニズムの研究
  2. アクチン系細胞骨格の制御機構の研究
  3. 低分子量GTP結合タンパク質のシグナル伝達の研究
免疫学
江島 耕二
遠藤 裕介
(※)

免疫学における特定の課題について,その背景や内容を正しく把握し、またそれを研究するための解析方法の原理や限界についても十分理解した上で研究を遂行する。また得られた実験結果を正確に評価して次の研究計画立案に活かせる能力を養う。

  1. 細胞傷害性T細胞による免疫応答の制御機構について
  2. T細胞疲弊化の分子機序の解析
  3. 天然素材による免疫調節
(※) 連携大学院方式による他研究機関等からの客員教員

授業科目

輪講
光物性物理学輪講Ⅱ、量子物理学輪講Ⅱ、固体物理学輪講Ⅱ、分子構造学輪講Ⅱ、反応機構学輪講Ⅱ、分子機能化学輪講Ⅱ、分子構築学輪講Ⅱ
特別研究
光物性物理学特別研究Ⅱ、量子物理学特別研究Ⅱ、固体物理学特別研究Ⅱ、分子構造学特別研究Ⅱ、反応機構学特別研究Ⅱ、分子機能化学特別研究Ⅱ、分子構築学特別研究Ⅱ

募集専門分野

物理学、化学に立脚して分子及び分子集団の構造や動的物性を明らかにすることをめざした教育研究を行い、これを通じて生命現象を解く。
専門分野
(指導教授)
教育内容/研究内容
光物性物理学
三森  康義

最先端の量子エレクトロニクスおよび量子光学技術を用い,分子や生体の光物性に対する新しい知見を求め,高度な研究技法を駆使して研究課題を深く掘下げ、その成果を博士論文にまとめる。

  1. 電磁場の量子論的性質に関する理論的研究
  2. 非古典光と物質の相互作用に関する理論的研究
  3. 干渉計測用光周波数制御の研究
  4. 光励起分子の過渡分光の研究
量子物理学
川﨑 健夫
山崎 典子
(※)

時空と物質の究極の理解を目的として、素粒子物理学・宇宙物理学・数理物理学に関する新しい成果及び知見を求め、高度な研究技法を駆使して研究課題を深く掘下げ、その成果を博士論文にまとめる。

  1. 素粒子・宇宙物理学の実験的研究
  2. 粒子測定技術の開発および医療物理学への応用
  3. 超弦理論に基づく時空構造の研究
  4. 可積分系・非可換ゲージ場の理論の研究
    (連携大学院方式による他研究機関等での研究)
  5. 宇宙物理学の実験的・観測的研究
  6. 素粒子非標準模型粒子の実験的・宇宙物理学観測的手法による探求
  7. 上記にかかわる検出器とその周辺技術の研究
固体物理学
三森 康義

固体物理学、現代物性物理学の高度な実験技術・理論計算技術を用い、固体中の電子状態・光学特性に関する新しい知見を求めることで研究課題を深く掘下げ、その成果を博士論文にまとめる。

  1. 固体・凝縮系の光学特性、電気伝導特性に関する実験的研究
  2. 有機分子半導体、生体分子に関する理論計算的研究
分子構造学
石川 春樹

分子とその集合体の動的構造に関する新しい知見を求め、高度な研究技法を駆使して研究課題を深く掘下げ、その成果を博士論文にまとめる。

  1. レーザー分光法を用いた気相分子クラスターにおける分子間相互作用と反応の研究
  2. 生体関連物質の電子構造の分光学的研究
  3. 新規界面活性剤の合成と溶液物性及び生体膜への応用
  4. 結晶スポンジ(多孔性金属錯体)法を利用した分子構造解析方法への適用と応用
反応機構学
末吉 健志

化学反応を支配する短寿命化学種の構造と反応性を論じ、基礎並びに応用研究の立場から、興味ある化学反応系を主題に、反応全体の仕組みや応用研究開発の中での役割とその研究法について、研究を深化させる。

  1. 短寿命化学種に特異な化学反応の研究と新規研究手法の開発研究
  2. 設計された化学反応場での反応機構の研究
  3. 生体分子などの不均一な系で起きる特異的な化学反応の研究
  4. 創薬、酵素・免疫活性測定法などへ光化学過程を応用することを目指した基礎研究
  5. 新しい光機能性金属錯体の創製とその光化学
分子機能化学
長谷川真士
相原 秀典
(※)

有機化合物の構造と物性・機能の相関に関する新しい成果及び知見を求め、高度な研究技法を駆使して研究課題を深く掘下げ、その成果を博士論文にまとめる。

  1. 機能性物質の開発を指向した分子の設計と合成
  2. 新規多分子系ホスト分子の開発とその結晶化学
  3. 分子集合型有機ナノ構造体の創製とキャラクタリゼーション
    (連携大学院方式による他研究機関等での研究)
  4. 有機EL や有機トランジスタ素子を高効率に駆動させうる新しい有機電子材料の合成と物性評価
分子構築学
弓削 秀隆

機能性化合物合成の概念と具体的手法に関する新しい成果及び知見を求め、高度な研究技法を駆使して研究課題を深く掘下げ、その成果を博士論文にまとめる。

  1. 金属酵素類似化合物の分子設計と合理的合成法開発、構造・機能相関の探究
  2. 新規有機典型元素化合物の合成と構造、反応性の探索
  3. 光学活性錯体の精密設計合成と応用展開
  4. 鉄を活性中心とする環境調和型触媒の開拓と反応設計
生物科学専攻【博士後期課程】

授業科目

輪講
生命物理学輪講Ⅱ、遺伝子機能発現学輪講Ⅱ、幹細胞学輪講Ⅱ、細胞機能制御学輪講Ⅱ、免疫学輪講Ⅱ
特別研究
生命物理学特別研究Ⅱ、遺伝子機能発現学特別研究Ⅱ、幹細胞学特別研究Ⅱ、細胞機能制御学特別研究Ⅱ、免疫学特別研究Ⅱ

募集専門分野

遺伝子の働きやタンパク質の機能などに関する教育研究を行い、これを通じて生物の高次機能を解く。
専門分野
(指導教授)
教育内容/研究内容
生命物理学
小寺 義男
川島 祐介
(※)

質量分析ならびにプロテオーム解析技術を用いた生命物理学研究の実施例ならびに最先端研究について教授する。

  1. 質量分析計を用いたタンパク質の網羅的解析
  2. 細胞複雑系におけるタンパク質相互作用の解析
    (連携大学院方式による他研究機関等での研究)
  3. 質量分析計を用いたDIA 解析とタンパク質の高感度定量解析
  4. 質量分析計を用いた臨床検体由来のタンパク高感度分析法の開発
遺伝子機能発現学
松尾 拓哉
吉見 昭秀
(※)
吉種  光
(※)

(松尾)

  1. 概日時計の分子メカニズムに関する研究
  2. 脊椎動物の性決定・性分化機構の研究
  3. 両生類の変態における細胞運命の決定機構に関する研究
  4. 哺乳動物の冬眠の分子メカニズムに関する研究

(吉見)
細胞のがん化における遺伝子機能の破綻に関する分子生物学的解析

(吉種)

DNA 複製・転写そしてそれを制御するゲノムシグナルのゲノミクス・分子
生物学・生物情報学的な解析

幹細胞学
木村  透

哺乳類の生殖系列と幹細胞システムの成立機構について、新たな成果と知見を求め、高度な研究技法を駆使して研究課題を深く掘下げ、その成果を博士論文にまとめる。

  1. マウスの生殖細胞の発生と分化のメカニズム
  2. 多能性幹細胞の誘導と成立機構
  3. 幹細胞システムと生殖系列のエピジェネティック制御
細胞機能制御学
松田 知己

細胞生物学に関する新しい成果及び知見を求め、高度な研究技法を駆使して研究課題を深く掘下げ、その成果を博士論文にまとめる。

  1. 動物細胞の接着、移動、極性形成の分子メカニズムの研究
  2. アクチン系細胞骨格の制御機構の研究
  3. 低分子量GTP結合タンパク質のシグナル伝達の研究
免疫学
江島 耕二
遠藤 裕介
(※)

特定の研究領域における研究課題において、その背景を正確に理解し、疑問点や解決すべき点を明確にした上で、問題解決に向けた方法論を考案する。また行った実験結果から最大限の情報を得るように努めながらあらゆる可能性を考え、次のステップへつなげる訓練を行う。

  1. 細胞傷害性T細胞による免疫応答の制御機構について
  2. T細胞疲弊化の分子機序の解析
  3. 天然素材による免疫調節
(※) 連携大学院方式による他研究機関等からの客員教員