出張講義(高等学校等対象)
北里大学では「生命科学の総合大学」として、生命科学の魅力を皆様にお伝えしたいと考え、主に高校生を対象とした出張講義を実施しています。
これまで多くの高等学校などで講義を行い、生徒や教員の皆様からご好評をいただいております。

お申し込み方法

  • 下記の出張講義内容一覧をご覧いただき、ご希望の講義テーマをお選びください。第3希望までお選びいただけます。
  • 申し込みフォームよりお申し込みください。
  • お申し込み完了後、確認メールが送信されます。学内で調整後、改めて日程及び内容をご連絡いたします。

注意事項

  • 原則として、日曜日・祝日・夜間・一斉休業日は実施しておりません。
  • ご希望日の遅くとも1ヶ月前までにお申し込みください。それ以降は申し込みフォームにご入力のうえ、お電話にてご相談ください。
  • 学内行事、教員の校務等により、ご希望に添えない場合もございます。
  • 個人でのお申し込みはできません。
  • お申し込み、講師派遣にかかる費用は無料です。
  • 出張講義内容一覧にテーマ記載がない講義は開催決定後に調整いたします。詳細はお問い合わせください。

出張講義内容

講義一覧表PDFはこちら(1.34MB)
未来工学部
講義No.講義テーマ・内容
※講義タイトルは過去に実施したもので、あくまでも参考例です。同じ講義を実施することができない可能性がございます。
詳細は開催が決定した際に調整いたします。
FR-1「データサイエンス・ボーダーレス Data Science: borderless」
FR-2「“A Data Detective Tale”」
FR-3「未来の様々な課題に挑むデータサイエンス―生命科学・自然科学の「知」の連携―」
FR-4「AI×生命科学が拓く未来」
FR-5「細胞の中を光で見る!データを読み解く!」
FR-6「データを主人公に,「知」を編み出す物語」
FR-7「医療情報の利活用について」
FR-8「データと生体分子:人工知能はどこまで生物工学の課題を解けるか?」

理学部

物理学科

講義No.講師分野講義テーマ・内容
SP-1川崎 健夫 教授量子物理学「宇宙はどうやってできたのか」
「反物質」という言葉を聞いたことがありますか?
現在の宇宙は通常の物質で構成されていて、反物質は宇宙のどこにもありません。この理由を説明するためには、素粒子の性質を精密に調べる必要があります。
世界で、そして日本で行われている、素粒子物理学・宇宙物理学に関する最先端の研究について解説します。 
SP-2三森 康義  教授固体物理学「光を調べると何が分かる?~光と物質の 相互作用に関する最先端技術~ 」
電灯にスイッチを入れるとなぜ光るのか知っていますか?それは物質から光が出てくるからですよね。実は物質から光が生じるメカニズムは1種類ではなく、色々な種類があります。この ことは光自体を調べるとその光が「どこから、どのようにやってきたのか?」と言う光の生い立ち、つまり光を生じた物質の状態を知ることができます。一方、現在の先端科学技術では光の性質を調べるだけでなく、特殊な光を人工的に作り、積極的に利用する試みも行われています。本授業では“光”の発生から、“光”を利用する先端技術の一つとして究極的な通信を目指す研究などの紹介を行います。 
SP-3小寺 義男  教授生命物理学「生物物理学とは (1, 2年次の科目選択の参考に)」
生命科学の総合大学である北里大学理学部の物理学科では、 従来の物理学とともに物理学と生命科学の境界領域研究 「生物物理学」の最先端の研究を進めています。
本講義では、最初に理学部ならびに物理学・化学・生物学について概説し、その後、高性能質量分析技術を用いて生命のシステムを解明するための研究について紹介します。
SP-4松井 崇 准教授生命物理学「光でわかるタンパク質の駆動原理」
10 nm(10億分の1 m)スケールの大きさで生命を司る生体分子であるタンパク質は、普通の顕微鏡で見ることはできません。一方、光を物体に当てて得られる影は、物体の特徴を反映した形を示します。
講義では、タンパク質に光を当てて得たタンパク質の影からタンパク質の形を解き明かす研究について紹介します。
SP-5西沢 望 准教授固体物理学「なぜ空は青いのか?  素朴な疑問から始まる見えない癌を見つける技術 」
日中の晴れた日の空は青く、雲は白く見え、日が沈んでいくと徐々に赤くなっていきます。なぜなのかと子どものときに思ったことはありませんか?これは「光の散乱」という現象を追っていくと理由がわかります。このような素朴な疑問を持ち続け研究を進めると、そこから新しい現象、さらには新しい技術がうまれます。光の散乱からはこれまで見えなかった癌を見つける技術がうまれています。皆さんも抱いたことがある素朴な疑問から最先端の技術がうまれる過程をご紹介します。 
SP-6佐々木 伸  講師量子物理学「宇宙・素粒子理論の最先端 」
「この宇宙はどのようにして生まれたのか?」、「物質の究極構造とは何か」など、世界の基本原理を理解するのが素粒子物理学の目的です。最新の素粒子理論である「超弦理論」では、高次元の宇宙の存在やブラックホールの蒸発などが予想されています。
講義では最新の宇宙・素粒子理論の話題を紹介します。 

化学科

講義No.講師分野講義テーマ・内容
SC-1石川 春樹 教授物理化学「光で探る原子や分子のミクロな世界」
原子や分子は非常に小さく,目で見ることはできません。しかし,光を用いると,例えば化学反応の途中でどのように分子の構造が変化していくかを知ることができます。講義では,その手法や測定結果を紹介します。
SC-2神谷 昌宏 講師無機化学「現代社会を支える触媒技術と水素エネルギー」
「空気からパンを作った」で有名なハーバーボッシュ法をはじめ,現代社会は様々な触媒技術によって支えられています。授業では,古くから利用され続けてきた触媒,水素エネルギーの利用のために現在進められている最新触媒研究をそれぞれお話しします。
SC-3土屋 敬広 准教授有機化学「有機π電子系化合物と金属を合わせてつくる先端材料」
ベンゼンに代表される有機π電子系化合物は広く様々な材料として用いられています。この有機π電子系化合物に金属を合わせることで,さらに機能を持った材料へと発展させることが可能です。講義では有機π電子系化合物の性質や機能を紹介します。
SC-4長谷川 真士 講師有機化学「生活と有機化合物~香りと色、薬から材料まで~」
身の回りのものと「化学」との関わり合いについて学びます。香りの正体とは?色の出るメカニズムから色素の働きまでを紹介し、現代の薬や材料などへの展開を学びます。

生物科学科

講義No.講師分野講義テーマ・内容
SB-1堤 弘次 講師細胞生物学「細胞が動く仕組み」
身体の構築からがん細胞の転移まで、細胞運動が関わる生命現象のメカニズムを説明します。
SB-2田村 啓 講師分子生物学「遺伝情報の担い手”DNA”」
遺伝情報であるDNAについて、その構造と機能について解説します。
SB-3その他の分野も対応可能です。ご要望がございましたら申込時にご記入ください。

獣医学部

獣医学科

講義No.講義テーマ・内容
※講義タイトルは過去に実施したもので、あくまでも参考例です。同じ講義を実施することができない可能性がございます。
詳細は開催が決定した際に調整いたします。
VV-1「動物の心臓の働き」
VV-2「犬·猫の放射線治療」
VV-3「犬に多い心臓病:動物病院で処方される薬について」
VV-4「毒=薬∵∀化学物質;動物種差」
VV-5「画像で「診る」犬の心臓弁膜疾患」

動物資源科学科

講義No.講義テーマ・内容
※講義タイトルは過去に実施したもので、あくまでも参考例です。同じ講義を実施することができない可能性がございます。
詳細は開催が決定した際に調整いたします。
VZ-1「動物たちとともに私たちの未来を切り開く動物資源科学」
VZ-2「私たちの「食」と動物たちの「食」」
VZ-3「動物園を科学する」

グリーン環境創成科学科

講義No.講義テーマ・内容
※講義タイトルは過去に実施したもので、あくまでも参考例です。同じ講義を実施することができない可能性がございます。
詳細は開催が決定した際に調整いたします。
VE-1「汚れた湖沼を宝に変えよう!」
VE-2「土壌から地球温暖化対策を考える」
VE-3「生物・環境情報取得のためのデジタル化技術」

海洋生命科学部
講義No.講師分野講義テーマ・内容
MB-1天野 勝文 教授増殖生物学講座「顕微鏡で見るホルモン 」
ホルモンは微量で重要な役割を果たす生理活性物質です。ホルモンが体内のどの細胞で作られているかを明らかにすることは、生理学・内分泌学的にとても重要です。この講義では、ホルモンの作られる細胞を顕微鏡で見つける方法についてお話しします。
MB-2吉永 龍起 教授増殖生物学講座「寿命とストレス」
生物の寿命は有限で、死ぬまでの限られた時間で成長して繁殖します。近年になって、寿命を決める遺伝子が見つかりました。また、寿命はストレスと深く関わっていることがわかってきました。ストレス、嫌ですね…orz でも実は、ストレスとは有益なこともあるのです。
この講義では、寿命とストレスに関する意外な知見を解説します。
MB-3吉永 龍起 教授増殖生物学講座「もうひとつの食の安全 〜うな丼の未来」
普段、食材の安全性を気にしてますか? 残留農薬など危ない物質のことを耳にしますよね。
ところで、食の安全にはもうひとつの意味があるのを知ってますか? ウナギの蒲焼きはほとんどが「養殖もの」です。ところが養殖とは言っても、もともとはすべて海で生まれたものです。そのウナギが激減しています。食べ尽くしてしまったら終わりです。国産かどうかだけではなく、もっと大切な問題があるのです。この講義では、未だ謎に包まれたウナギの生態と危機について解説します。
MB-4水澤 寛太 教授増殖生物学講座「魚の学習能力を利用する 」
魚を飼っている水槽に近づくと、魚たちは餌をもらえると思うのでしょうか、人のいる方に寄ってきたり水面で暴れたりします。彼らは(我々もそうですが)特に食べることに関して優れた学習能力を持っているのです。この学習能力を利用して、経済的で環境にも優しい新しい養殖技術「自発摂餌」が開発されました。この講義では魚の自発摂餌に関する研究について紹介します。
MB-5水澤 寛太 教授増殖生物学講座「光を浴びる魚たち」
水中の光の質(色、波長)は、水深や水質、底質によって大きく変わります。魚の色覚は、その魚が棲む環境によって独自の進化を遂げています。さらに、光の質は魚の行動や成長速度にまで影響することがわかってきました。この講義では、さまざまな魚の生態と色覚の関係について紹介します。
MB-6千葉 洋明 准教授増殖生物学講座「魚たちの柔軟な性 」
多くの動物にはオスとメスが存在し、性染色体の組み合わせによって遺伝的に性が決まります。しかし魚類のいくつかの種では環境要因によって性が決まり、さらに雌雄同体現象や性転換をみせるものもいます。人為的な性の転換も可能で、私たちの性とは違いかなりの柔軟性があります。この講義では、魚の多様な性の分化と環境適応、繁殖戦略について紹介します。
MB-7中村 修 准教授増殖生物学講座「胎生という謎 〜なぜ胎仔は拒絶されないのか」
免疫系の発達した脊椎動物では、自己と異なる細胞は白血球によって攻撃され、拒絶されます。子供の細胞も精子も母親にとっては“非自己”です。なのになぜ妊娠が成り立つのでしょうか。胎生魚の研究から、免疫系と胎生の進化の過程を探ります。
MB-8筒井 繁行 准教授増殖生物学講座「おさかなのヌルヌルの秘密」
おさかなの表面がヌルヌルしていることは皆さんご存知でしょう。でもこれ、いったい何のためにあるのでしょうか? 実はこの中にはさまざまな防御因子が含まれており、バイキンの侵入に備えているのです。しかもこの防御システムは、どうやらおさかなの種類によってちょっとずつ違っているようです。この講義では、さまざまなおさかなの体表防御因子について紹介します。
MB-9筒井 繁行 准教授増殖生物学講座「寄生虫が宿主のフグを見つけるしくみ」
寄生虫は一般に、寄生する相手が厳密に決まっている場合が多いです。これを「宿主特異性」といいます。ヘテロボツリウム(通称エラムシ)はトラフグのエラに寄生し、養殖場でしばしば大量死を引き起こすやっかいな寄生虫です。この寄生虫はトラフグ以外には寄生しないといわれています。エラムシは、卵から孵化した直後は 1 mm の 10 分の 1 程度の大きさです。この小さな小さな寄生虫は、どうやってトラフグを見つけているのでしょうか? 近年、わたしたちは、この寄生虫がトラフグを認識するメカニズムを突き止めました。
MB-10阿見彌 典子 講師増殖生物学講座「海で出会った先生たち 」
人との出会いだけではなく、魚との出会いもまさに奇跡です!その出会いは、信じられないほど楽しい時間を与えてくれます。講義では、海で出会った魚たちが、いかに人生を変えてくれる偉大な先生であるかをご紹介します!
MB-11古川 史也 講師増殖生物学講座「刺身が塩辛くないワケ」
塩辛い海に棲んでいるマグロやアジのお刺身は、そのまま食べてもほとんど塩気が感じられません。それは、彼らが塩漬けにならないように頑張って塩分を排出しているからです。
皆さんご存知かもしれませんが、これがいわゆる「浸透圧調節」ですね。それじゃあ、体液が海水とほぼ同じ「浸透圧」の無脊椎動物、イカのお刺身がしょっぱくないのはなぜでしょう?この講義では、お魚を中心に、水生生物の浸透圧調節や体液調節について、最新の知見を交えながら紹介します。
MB-12福田 和也 助教増殖生物学講座「魚には魚の社会がある!のぞいてみよう魚のコミュニティ 」
私たちヒトは、様々な人間関係の中で生活しています。「先輩には気を使わなくっちゃ…」「友達だからイタズラしちゃお」、そんなこと思ったことあると思います。実は、多くの魚たちも人間関係ならぬ“魚”間関係を形作って生活しているのです。この講義では、魚の行動や生態に注目して、魚たちが見せる高度な社会性を紹介します。明日から、あなたも魚たちの社会を垣間見ることができるかも?
MB-13福田 和也 助教増殖生物学講座「脳のカタチから見る魚の生態」
魚は地球上の様々な水辺に生息範囲を広げ、色々な環境の中で生活しています。濁った川にも澄んだ海にも魚はいますし、水面近くを泳いだり海底に潜んで暮らす魚もいます。そういった進化を遂げる中で、魚たちは必要な情報を上手く処理できるように、多様な形の脳を獲得してきました。この講義では、魚たちの生活と脳のカタチの関係性を紐解いていきます。
MB-14池上 花奈 助教増殖生物学講座「魚の繁殖をコントロールするホルモンの話」
一年中産卵できる魚、特定の季節でしか産卵できない魚、そして一生に一度しか産卵できない魚...魚の繁殖様式は様々です。では、その繁殖をコントロールしている生体内の仕組みはどうなっているのでしょうか。本講義では、私たちヒトを含む哺乳類と魚の繁殖をコントロールしている仕組みを比較しながら、ホルモンの果たす役割や、どんな研究によってこれらのことがわかってきたのかという生殖内分泌学の歴史や最新の知見を紹介します。
MB-15池上 花奈 助教増殖生物学講座「魚の脳の中をのぞいてみよう〜生殖や性行動を操る司令塔」
普段、食べている魚の脳を見たことがありますか?お頭付きの魚が出てきた時に、解剖して脳を取り出したことがある人もいるかもしれませんね。脳は、魚全体の大きさに対して非常に小さく見えますが、生体内のあらゆることをコントロールしている司令塔の役割を果たしています。脳の中を見てみると、私たちヒトと同じように、様々な機能を持つ神経細胞がたくさんあることがわかります。本講義では、その中の「子孫を残すための機能」、言い変えると、生殖機能や性行動をコントロールする魚の脳内のシステムについて、最新の知見を紹介しながら解説します。
MB-16朝日田 卓 教授環境生物学講座「魚のいきがい」
魚の生きがいって何だろう? 皆さんはそんなことを考えたことがありますか? 生き物は自分の遺伝子を残すために「ゆっくりとした競争」をしながら生きています。そのためにさまざまな戦略や戦術を用いますが、それはおどろくほど多様です。例えば恋の仕方もさまざまで、一夫一婦から一夫多妻や一妻多夫まであるかと思えば、オスが子供を産んだり、オスがメスに寄生したりするものまでいます。魚にも、もてるヤツともてないヤツがいるって知っていますか?
MB-17朝日田 卓 教授環境生物学講座「恐ろしくないサメの話」
18 メートルにもなる巨大ザメに手のひらに乗る小さなサメ? 餌を探す高性能レーダー?必殺技で魚を捕らえる? クッキー作りの得意なサメ? やさしい平和主義者? サメ、このジョーズのイメージで知られる海洋生物の真の姿に迫ります。
MB-18三宅 裕志 教授環境生物学講座「深海生物学〜地球を食べる生物たち 」
太陽の光が届かない、暗く、冷たく、高圧の深海には、太陽に依存しない生き物たちの楽園があります。深海には海底火山のある熱水噴出域、地震の巣の周辺などにできる湧水域、鯨骨生物群集や沈木生物群集などの生物起源の化学合成生態系があります。砂漠のような深海底にぽつりと熱水や湧水ができると、そこにはサンゴ礁の生物量にも匹敵するほどの生物がひしめき合って生きる深海のオアシスができるのです。そこに生きる生物たちを紹介します。
MB-19三宅 裕志 教授環境生物学講座「クラゲの秘密 」
お盆を過ぎると出てくるといわれるクラゲたち。皆さんが普通に見ているフワフワと泳いでいるクラゲは、クラゲの生活の一面でしかないのです。クラゲには雌雄の区別がなく自らが分裂して増え、付着生活をするイソギンチャクのような形をしたポリプの世代があり、それがクラゲの正体かもしれません。十億年の昔から生き続け、淡水から汽水、浅海から深海まであらゆるところに適応して生息するクラゲ類。その生命力、適応力の秘密をお教えします。
MB-20小檜山 篤志 教授環境生物学講座「渦鞭毛藻の不思議」
皆さんは渦鞭毛藻(うずべんもうそう)という生物の名前は聞いたことがあるでしょうか?この小さな生物は赤潮や貝毒の原因となり、人に害を及ぼすことがあります。また、サンゴに共生してサンゴにエネルギーを提供することも知られていますが、まだまだ謎が多い生物です。この講義では、渦鞭毛藻の生理・生態とともに、最新の情報を紹介します。
MB-21難波 信由 准教授環境生物学講座「海藻の生態とその利用」
海藻は陸上植物とは違って赤や緑、茶色などさまざまな色をしていたり、これが同じ種類かと思うほど大きさと形が違う体を持っていたりします。海藻はなぜこのように多様なのか、そして、この変わった生物と我々人間との深い関係について解説します。
MB-22山田 雄一郎 講師環境生物学講座「海の恵みを支えるプランクトンの話」
海の中には「プランクトン」という非常に小さな生物がたくさんいます。プランクトンはあまりに小さいので、私たちとはあまり関わりのないように思われますが、実は魚やクジラといったあらゆる海の生物を支えている重要な役割を持っています。この講義では、「プランクトンはなぜ小さいか?」から始まり、プランクトンを基本とした「食う~食われる」の関係、さらにプランクトンと地球規模の気候変動との関わりについて分かりやすく説明します。
MB-23羽生田 岳昭 講師環境生物学講座「大型藻類の不思議」
「大型藻類」と言われてもピンとこないですよね。藻類のうち、肉眼的な大きなものを「大型藻類」と呼び、海に生育するヒジキやワカメなどの海藻類や、湖沼に生育するマリモなどの淡水藻類が含まれます。この講義では、「マリモが丸くなるのはナゼ?」、「ワカメが外国で嫌われているのはナゼ?」、「ガムやお城の壁に海藻が使われているのはナゼ?」といった大型藻類にまつわる「ナゼ?」を紹介するほか、海藻と動物との不思議な関係を紹介します。
MB-24廣瀬 雅人 講師環境生物学講座「コケムシの知られざる魅力に迫る~くっつく動物の生物学」
カキやホタテを食べるとき、貝殻の表面にザラザラしたコケのようなものが付いているのを見たことがあると思います。そのザラザラ、じつはコケムシという動物です。まだまだ新種もたくさん見つかるコケムシは、マイナーだけど意外と身近に存在する動物なのです。この講義では、そんなコケムシのかたちや生き方の多様性を紹介するとともに、いろんなものに付着する動物を調べることで何がわかるのか、最新の知見を交えながらその魅力に迫りたいと思います。
MB-25武藤 望生 講師環境生物学講座「海の魚の生物地理学」
生物地理学は、生物がなぜある地域にいるのか、他の地域にいないのかという疑問にこたえる学問で、生物と環境の関係や生物同士の関係を研究します。この講義では、日本周辺の海の魚を題材とした生物地理学の研究についてお話します。
MB-26森山 俊介 教授応用生物化学講座「魚は生まれてから死ぬまで成長し続けるの? 」
サケやマグロなど硬骨魚類の成長は、哺乳類と同じようなメカニズムにより調節されています。それでは、軟骨魚類のサメや最も原始的な魚のヤツメウナギはどうでしょうか? そもそも、魚は生まれてから死ぬまで成長し続けるのでしょうか? この講義では、魚の成長のメカニズムに関する最新の研究内容を解説します。
MB-27神保 充 教授応用生物化学講座「海洋生物の化学物質による戦い 」
海洋生物は、相手をだまして餌にありついたり、捕食者を感知して逃げ出したり、さらに共生関係を結んだりして、上手に生き抜いています。このために化学物質を利用する海洋生物もいるのです。これら海洋生物の生き残りのための、さまざまな化学物質について解説します。
MB-28高田 健太郎 教授応用生物化学講座「海洋生物の毒から薬へ」
我々が病気をしたときに服用する抗生物質の多くは、土壌の微生物が生産する化合物を基に開発されたものですが、海洋生物に含まれる化合物からも医薬品が開発されています。毒と薬は表裏一体。海洋生物からの贈り物について紹介します。
MB-29池田 大介 准教授応用生物化学講座「サカナの培養肉 」
培養肉とは、捕獲や飼育した動物の個体から直接取った肉ではなく、個体から少量の細胞を採取し、これを細胞培養液中で増やして作った肉のことです。この講義では、我々が行っているサカナの培養肉開発の試みについてお話します。
MB-30安元 剛 講師応用生物化学講座「サンゴ礁はなぜ減っているの?」
世界中でサンゴ礁の減少が問題視されていますが、何故サンゴ礁は減ってしまったのでしょうか? 本講義では背景にある環境問題とサンゴを守るために行われている研究や対策を紹介します。また、本学部が産業技術総合研究所、琉球大学および国立環境研究所と実施している環境省のサンゴ保全を目的とした共同研究事業についても紹介します。
MB-31天野 春菜 講師応用生物化学講座「魚の卵を科学する」
イクラや明太子など、私たちが美味しく食べている魚の卵が、どうやってお母さん魚の体中でできるか知っていますか? 魚の卵がどうやってできるのか、どんなタンパク質や物質が入っているのか調べることで、増養殖業に役立てることができます。今までに解明されている内容や最新の知見についてわかりやすく紹介します。
MB-32吉武 和敏 講師応用生物化学講座「コップ一杯の水から絶滅危惧種の存在を探る」
「いつ、どこに、どんな動物がどれくらい棲んでいるのか?」この疑問は、科学技術が発達した現在でも解明しきれていません。しかし、近年注目を集めているのが、動物が環境中に残した微量の DNA を利用する研究です。環境 DNA を使って絶滅危惧種の存在をどのように探し出すのか、その驚きの方法を紹介します。身近な水や土から生物の情報を引き出す技術に触れ、生物多様性保全の最前線を学びましょう。
MB-33上岡 麗子 講師応用生物化学講座「海洋微生物の遺伝情報から新たな抗生物質を探す」
微生物が生産する化合物は、薬のもととして人類に重宝されています。また、微生物はこれらの化合物をつくるための設計図(生合成遺伝子)をゲノム中に持っていることが知られています。この講義では、様々な海洋微生物のゲノム中に存在する生合成遺伝子の情報を紐解くことで、新たな抗生物質を探索する研究について解説します。

薬学部
講義No.講義テーマ・内容
※講義タイトルは過去に実施したもので、あくまでも参考例です。同じ講義を実施することができない可能性がございます。
詳細は開催が決定した際に調整いたします。
P0-1「くすりの上手な使い方-医療現場で活躍する薬剤師」
P0-2「薬はどのようにして創られる?」

看護学部
講義No.講義テーマ・内容
※講義タイトルは過去に実施したもので、あくまでも参考例です。同じ講義を実施することができない可能性がございます。
詳細は開催が決定した際に調整いたします。
NN-1「看護とは何か」
NN-2「看護大学で習う感染症、感染対策の基礎」
NN-3「救急医療における看護」

医療衛生学部

保健衛生学科

講義No.講師分野講義テーマ・内容
HS-1内藤 由紀子 教授公衆衛生学/食品衛生学「食品の安全性と機能性」
健康の基礎となる食事について、安全性や機能性の面から講義します。また、食の安全を担う食品衛生監視員やアドバイザリースタッフの役割についても紹介します。
HS-2清 和成  教授環境衛生学 「環境汚染と私たちの健康」
産業革命以後、人類は物質的な豊かさには恵まれましたが、一方では環境汚染や職業性暴露から多くの健康被害者を発生させてきました。また、開発途上国では、今なお基本的な衛生問題に直面しています。現在の環境問題や衛生問題を、世界を見渡して解説・議論します。
HS-3清 和成  教授環境衛生学 「SDGsをめぐる日本と世界の水問題」
世界が2030年に向けて取り組む「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち、SDG6「安全な水とトイレを世界中に」に関して、日本と世界の水問題の現状を理解し、達成に向けて私たちができることを考えましょう。
HS-4 -精神保健学/心理学「ストレスとその対応」
ストレスの種類や評価,その対処法について講義します。また,公認心理師や臨床心理士といった心理職の役割や働き方も紹介します。 

医療検査学科

講義No.講師分野講義テーマ・内容
ML-1横場 正典 教授臨床生理学「息苦しさと呼吸不全~低酸素血症や呼吸不全はなぜおこる~」
ニュースやドラマでも耳にすることがある「低酸素血症」や「呼吸不全」という言葉は、単なる「息苦しさ」とどう違うのでしょう?臨床検査技師として必要な知識である、低酸素血症や呼吸不全の概念や病態を説明します。
ML-2長塩 亮 教授臨床検査総論「臨床検査技師の仕事と一般検査について」
臨床検査技師の仕事内容の紹介と、一般検査の基本となる尿試験紙検査について疑似尿検体を用いた簡単な演習を含めて説明します。
ML-3西村 由香里 助教臨床細胞学「臨床細胞学・がん検診などで行われる細胞診検査」
ML-4石井 直仁 教授臨床化学・病態生理学「日本の国民病である「糖尿病」とその合併症「糖尿病性腎症」を学ぼう!」
「糖尿病」は、生活習慣病のひとつで、血糖値が高くなり、とてものどが渇き、全身がだるく疲れやすくなったりします。また、自覚症状がないこともあります。「糖尿病」を長い間放っておくと、腎臓、神経、目の病気(3大合併症)を引き起こします。特に腎臓の合併症である「糖尿病性腎症」は、生活に支障をきたすばかりでなく、時には死にも至ります。
「糖尿病」とその合併症の「糖尿病性腎症」を学びます。
ML-5高橋 博之 教授病理学「病理学の発展と現代の病理学~臨床検査技師の役割~」
古代から現代に至る病理学の発展を追っていき、現在の病理診断業務を紹介します。そして、現在の病理診断業務における臨床検査技師の役割について解説します。
ML-6川村 俊彦 教授免疫学
ML-7久保 誠 教授免疫学
ML-8前花 祥太郎 講師微生物学
ML-9古田 玲子 教授臨床細胞学
ML-10松本 俊英 講師病理学「検査のスペシャリスト~がんの診断・検査を学ぶ~」
【臨床検査技師】という職業はご存知でしょうか。病院に行った際、採血する人、超音波や心電図を測定してくれる人が臨床検査技師です。つまり、医療現場において患者さんの身体の状態を正確かつ詳細に教えてくれる、検査のスペシャリストと呼ばれる職業なのです。今回は「がんの診断・検査」をテーマに、病理検査室で行われているお仕事について詳しく解説したいと思います。
ML-11大津 真 教授血液学「幹(かん)細胞って何?遺伝子治療って怖い?」
“幹細胞”とは何でしょう?皆さん聞いたことはあるかと思いますが、日本で作られたあの有名なiPS細胞も「人工多能性幹細胞」といって幹細胞のひとつです。他に血液の幹細胞などもあり、幹細胞は病気の研究や治療にとってとても貴重な存在です。最近では幹細胞を使った遺伝子治療も行われていますが、“遺伝子治療”って何?なんだか怖そう!と思われるかも知れません。本授業では“幹細胞”と“遺伝子治療”についてわかりやすくお話したいと思います。
ML-12佐藤 隆司 講師血液学「臨床検査技師の役割、採血・血液検査について」
臨床検査技師の業務内容や役割、その魅力をお伝えします。特に採血業務や血液検査、そして血液疾患について解説します。また、北里大学医療検査学科の特色についても紹介します。
ML-13佐藤 隆司 講師血液学「自分の血小板を攻撃してしまう自己免疫疾患の話」
体内の免疫反応が過剰になると、自分の血小板を外敵と勘違いして攻撃してしまうことがあります。その結果、血小板が減少して出血傾向となり、免疫性血小板減少症となります。
本講義では、血小板の役割、自己免疫疾患である免疫性血小板減少症の仕組みをお伝えし、最新の研究や治療・検査について解説します。

医療工学科 臨床工学専攻

講義No.講師分野講義テーマ・内容
CE-1 -臨床工学・医用工学「臨床工学技士・医用機器・人工臓器・生命維持管理装置・人工心肺・血液浄化・透析・人工呼吸器・医療安全・医用材料・医療情報」

医療工学科 診療放射線技術科学専攻

講義No.講師分野講義テーマ・内容
RT-1鍵谷 豪 教授放射線安全管理学「放射線被ばくを理解する」
東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故後、放射性物質よる人体への影響、特に低線量長期被ばくによる健康への影響については、多くの人が関心を寄せています。本講義では生体への放射線影響を取り上げ、被ばくの理解に必要な放射線生物学の基礎について概説します。また、この知識を基に事故により拡散した放射性物質の健康への影響について考察します。
RT-2村石 浩 教授放射線計測学「放射線の分類と医療応用」
放射線とは高速で飛来する高エネルギー粒子の総称であり、さまざまなタイプのものが存在します。本講義では、これら放射線の分類と性質について概観し、医療における放射線の役割(放射線画像診断、核医学診断、及び放射線治療)について紹介します。
RT-3原 秀剛 准教授診療放射線技術学
(放射線機器工学)
「医療に利用される最新科学」
医療、医学に利用される最新科学に関して、臨床にて実際に使用されている画像診断機器を中心に、放射線医学の講義を行います。また、診療放射線技師の仕事について紹介します。

リハビリテーション学科 理学療法学専攻

講義No.講師分野講義テーマ・内容
PT-1神谷 健太郎 教授理学療法学
(概論・心疾患)
「北里で理学療法を学ぶ意義〜スポーツリハから超重症患者や地域での取り組み紹介〜」
私学で最初に設立された理学療法の大学として、理学療法の仕事の理解や大学での学びをお話しします。
PT-2渡邊 裕之 准教授
河端 将司 講師
理学療法学
(スポーツ障害)
「スポーツ理学療法について」
運動やスポーツで受傷したケガについて、復帰に向けて理学療法士がどんな取り組みをしているか解説します。
また、予防のために必要な身体の構造の動き方について説明します。
PT-3上出 直人 准教授理学療法学
(地域・老年)
「障害予防と理学療法」
理学療法は,病気や手術による障害に対する治療としてだけでなく,障害にならないように予防をするための役割もあります.障害予防のための理学療法についてお話します.
PT-4堀田 一樹 准教授理学療法学
(基礎理学療法学)
「”歩く” を守る:理学療法士の仕事」
理学療法の目的,理学療法士が働く場所についてお話ししたあとに,歩行の障害と理学療法の効果についてご説明します.
PT-5小倉 彩 講師理学療法学
(チーム医療)
「チーム医療と理学療法」
医療や福祉の現場では、多くの専門職が連携・協同して問題解決にあたる”チーム医療”や”多職種連携”が行われています。理学療法士に求められる役割や専門性について、チーム医療を通して理解を深めます。
PT-6横山 美佐子 講師理学療法学
(小児)
「運動の発達と理学療法」
近年の研究により、胎児期からの感覚運動経験が脳や骨格筋の発達の基盤となり、感覚と運動の協調が高次脳機能の発達を支える重要な土台であることが明らかになっています。これを踏まえ、運動制限の要因を評価し、医療的ケアを考慮した運動機能や能力の発達を支援する理学療法について講義します。
PT-7清水 忍 講師理学療法学
(中枢神経障害)
「理学療法士について」
近年、理学療法士は病院、施設以外にも様々な分野で働いています。理学療法の対象となる疾患や領域を知り、理学療法士になるために大学で学ぶ内容について理解を深めます。

リハビリテーション学科 作業療法学専攻

講義No.講師分野講義テーマ・内容
OT-1高橋 香代子 教授作業療法学
(発達)
「発達障がいと共に生きる子どもの作業療法 」
発達障がいと共に生きる子どもは,生活上様々な活動(作業)でつまずきを感じています.作業療法士は,その原因を明らかにし,解決策を一緒に考えていく職業です.本講義では,作業療法士の仕事について事例を通して学びます.
OT-2今井 忠則 教授作業療法学
(作業)
「作業と健康・幸福」
生活上の様々な活動(作業)は健康や幸福と密接な関係があります.作業療法士はその知識と技術を活かして,様々な人々の健康と幸福の向上を目指す職業です.本講義では,作業の視点から自身の生活や健康を考えることや,作業療法士の仕事について学びます.
OT-3前場 洋佑 助教作業療法学
(地域)
「障害はどこにあるのか?」
作業療法士は,障害のある方の地域生活を支援します.
障害とはどこにあり,どのように捉えることができるのか.
「医学モデル」,「社会モデル」を通して考えていきます.
OT-4山本 恵利香 助手作業療法学
(一般)
「作業療法ってなに?魅力のある仕事? 〜働き方の多様性(身体領域を中心に)〜」
作業療法の仕事について,身体領域を中心に事例を通してお話しします.また,ご自身の人生設計の中で作業療法士としての働き方の多様性についても提案します.
OT-5天野 暁 准教授作業療法学
(臨床作業療法学)
「脳卒中後に手や腕に麻痺が残ったら? 」
みなさんはきっと「脳卒中」ということばを聞いたことがあると思います。脳卒中は、もともと「中高年以上」で起こるというイメージが強い病気でしたが、実は「30〜40歳代」でも起こる病気です。そんな働きざかりの時期に脳卒中で手や腕に麻痺が残ったら、と考えてみてください。われわれ作業療法士は、日常生活や趣味、そして仕事に必要な動きを再獲得するためにリハビリを行います。本講義では、「脳卒中後の手や腕の麻痺」に関連した作業療法について紹介します。
OT-6天野 暁 准教授作業療法学
(臨床作業療法学)
「患者の「行動を変える」ために作業療法士が行うこと」
「あなたの手に何かの理由で麻痺が起こり、以前の様に手が使えなくなった」と想像してみてください。そして、その後のリハビリにより「手の機能がある程度改善した」と身体測定後にリハビリの人に言われたとします。あなたはその改善の分、生活や趣味で手を使うでしょうか? 実は、その様な「改善」は、必ずしも「実際の生活での使いやすさ」に繋がらないというデータがあります。では、その様なズレを少しでも減らすために、何が出来るでしょうか? 本講義では、作業療法士が現場で実際に使っているリハビリのテクニックを紹介します。
OT-7天野 暁 准教授作業療法学
(臨床作業療法学)
「作業療法士の大学病院における働き方」
大学病院が他の病院や施設と違うのは、臨床(診療)だけでなく、医療者の教育や最新医療の研究などを行うことにあります。作業療法士にとって、どの医療機関で働くかはとても重要なことです。「地域(民間病院/施設)」で働く作業療法士に注目が集まる中、「大学病院」で働く作業療法士について、 その仕事の幅広さやメリットについて、11年間の「大学病院」勤務経験を交えながら紹介します。

リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻


講義No.講師分野講義テーマ・内容
ST-1佐野 肇 教授聴覚障害学「音を聞くということ,そしてことばについて考える」
音とはどのような現象か,人はそれをどのように聞いているのか,について簡単に解説します。
次に人はことばをどのように習得していくのかについて考えてみたいと思います。
ST-2東川 麻里 教授言語療法学「ジャルゴンってなあに?〜ことばの不思議な世界〜」
失語症にしばしばみられるジャルゴンという不思議な発話を紹介します。失語症ということばの障がいがあることを学び、ことばやコミュニケーションの奥深さを発見する機会を提供します。
ST-3原 由紀 教授音声言語医学「聴覚の発達と言語聴覚士の役割」
赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる時から音を聞いています。生後すぐから,様々な音を聞くことで,周りの様子を理解し,言葉を覚えていきます。聴覚の働きと言語聴覚士の役割を解説します。
ST-4村上 健 講師音声言語医学「声とことばの不思議~声とことばはどうやって生まれるのか~」
声やことばはどのように作られるか知っていますか?発声や発音について簡単に解説します。
次に声やことばの障害についてどんなものがあるか,そして言語聴覚士の仕事について解説します。
ST-5村上 健 講師音声言語医学「今からでも防げる誤嚥性肺炎~飲み込みのしくみとオーラルフレイルについて~」
高齢者の健康状態を低下させる要因の1つとしてオーラルフレイルがあります。オーラルフレイルは,噛んだり,飲み込んだり,話したりするための口腔機能が衰えることを指し,早期の老化のサインいわれています。オーラルフレイルが進むと誤嚥性肺炎につながります。このオーラルフレイルを予防・改善するために,どんな試みが進められているかを一緒に考え,学びを深めます。
ST-6村上 健 講師聴覚障害学「きこえのバリアフリーに関して~難聴について考える~」
難聴とは?きこえないということはどんなことか?
きこえのバリアフリーについて一緒に考えてみましょう。
ST-7市川 勝 講師言語療法学「「認知症になっても安心して暮らせる街づくり」に向けて私たちにできること」
日本国内の認知症の人の数は700万人に達すると予測されている昨今,「認知症」は子どもから大人まで全世代が自分事として捉えるべきテーマです。本講義では,「認知症」を正しく理解するための知識や認知症の人に安心していただくためのコミュニケーションの方法をお伝えするとともに,誰もが安心して暮らせる地域を作るために一人一人ができることを一緒に考えます。
ST-8秦 若菜 講師音声言語医学「ことばのメカニズムとコミュニケーション」
常日頃,我々人間はどのようにことばを発したり,理解しているのだろうか。ことばの生成メカニズムについて学びます。また,人と人との間に必要不可欠なコミュニケーション(意思疎通)について,その要素や,効果的なコミュニケーションを行うためのコツについて,体験しながら学びます。
ST-9水戸 陽子 講師言語療法学「子どものことばの発達と言語聴覚士の役割」
ことばの発達は、目で見て認知する力の発達や、他者との豊かなコミュニケーション、日常での経験などが支えとなって、成し遂げられます。ことばの発達についてお話するとともに、ことばの発達につまずきがあるお子さんに対して、言語聴覚士がどのように支援をするのか紹介します。そして、子どもとのよりよいコミュニケーションについて一緒に考えてみましょう。
ST-10専攻教員が
対応致します。
言語療法学「言語聴覚士ってどんな仕事?~きこえ,ことば,飲み込みのリハビリテーションについて~」
言語聴覚士とは,きこえやことば,食べることや飲み込むことに問題を生じた方々に,評価,訓練,指導などの専門的サービスを提供し,障害の軽減を図るとともに,より質の高い社会生活の実現に向けて支援していく職種です。この講義では言語聴覚士の仕事内容や役割などについて学びます。

リハビリテーション学科 視覚機能療法学専攻

講義No.講師分野講義テーマ・内容
OV-1川守田 拓志 准教授眼光学「光・視覚の不思議と視能訓練士の役割」
光や視覚の不思議、最先端計測技術を講義します。また、眼科医療における視能訓練士の役割とその魅力について紹介します。
OV-2藤村 芙佐子 准教授視覚生理学「視覚の発達と小児視覚検査における視能訓練士の役割」
視覚は生後少しずつ発達し、5~6歳くらいではすでに成人と同程度の機能を有するまでに発達します。この視覚発達について講義するとともに、小児の視覚を適切に評価する視能訓練士の役割についてもご説明致します。
OV-3半田 知也 教授視覚機能療法学「医療とスポーツの二刀流!~視能訓練士・NPBビジョントレーナーの取り組み紹介~」
視機能を評価して、機能回復と向上をサポートする視能訓練士の技術を生かした、スポーツ選手に対するビジョントレーニングについてお話します。
OV-4半田 知也 教授視覚機能療法学「北里大学で視覚機能療法を学ぶ意義~ユニークでオープンな学び~」
伝統ある視能訓練士の養成大学としての実績を基に展開する従来の枠にとらわれない自由な発想と学びについてお話します。
OV-5半田 知也 教授視能訓練学「子どもの視覚発達と弱視治療」
視機能はどのように発達していくのかについて、また疾患の予防や訓練法について、国内外の小児の弱視治療事例から説明します。
OV-6浅川 賢 准教授視覚形態機能学「眼から分かること」
眼の役割は “ものを見る” ですが、それだけではありません。視覚器の形態(かたち)と機能(はたらき)について、正確な知識と技術を身につけ、慎重に眼を観れば、こころの状態が分かったり、全身疾患の発見もできます。ときには生命にかかわる疾患のこともあり、その最初の発見者は視能訓練士なのです。

健康科学部

看護学科

講義No.講師分野講義テーマ・内容
WN-1小山 友里江 教授基礎看護学領域「フィジカルアセスメントを体験しよう」
看護技術の基本となるフィジカルアセスメントを学びます。1年生対象の講義を体験できます。
WN-2小山 友里江 教授基礎看護学領域「緩和ケアって何だろう」
がんや難病で耳にすることも多くなった緩和ケアの基礎を学びます。看護師として痛みや精神的な苦痛を取り除き、患者さんとご家族がその人らしい生活を送ることができるように支援する方法を学びます。
WN-3入江 由紀 講師基礎看護学領域「「世界の人を健康に!」-日本が協力していること-」
日本には生活習慣病などの健康問題はもちろんありますが、外国の人からは日本人は健康的な人々と思われています。外国には日本とは比べ物にならないほどの健康問題はたくさんあり、どれも解決のむずかしい問題です。しかし放置はできません。日本国政府は外国政府の依頼に基づき、その国の人々の健康問題に取り組むお手伝いをしています。私はスーダン・スリランカ・フィジーに派遣され、妊婦さんや大人の人の健康を良くする活動をしてきました。その経験をみなさんに共有することによって、みなさんが世界の健康問題に思いをはせるきっかけにしていただけたらと思います。
WN-4秋葉 広人 講師基礎看護学領域「生成AIを使って自分の声を可視化するプログラミングを体験する」
生成AIはプログラミングについても的確なアドバイスをしてくれます。生成AIを使ってプログラミング言語の1つであるPythonのプログラミングを実践して、自分の声を可視化する体験をします。音声がどのようにしてデジタル化されるのかの概要を知ることができます。
WN-5松原 康美 教授臨床看護学領域「チーム医療における看護師の役割」
チーム医療とは、チーム医療における看護師の役割取りまとめ実際についてご紹介します。
WN-6松原 康美 教授臨床看護学領域「WOCナースってどんな看護師?」
ストーマ(人工肛門・(人工膀胱)ケア、傷と皮膚のケア、排泄ケアを専門とする皮膚・排泄ケア認定看護師の役割と病院での活動の実際についてご紹介します。
WN-7松原 康美 教授臨床看護学領域「専門看護師、認定看護師ってどんな看護師?」
専門看護師、認定看護師の役割と実際の活動についてご説明いたします。
WN-8松原 康美 教授臨床看護学領域「看護の魅力とやりがい」
看護師の立場から、看護の仕事を通しての魅力とやりがいについてご説明します。
WN-9松原 康美 教授臨床看護学領域「心に寄り添うがん看護」
がん患者さんへの寄り添いについて、具体的な事例をとおしてご説明します。
WN-10佐藤 純子 講師臨床看護学領域「あなたの周りに認知症の方はいませんか?」
・日本の高齢化と認知症高齢者増加の現状
・認知症とは
・認知症の方への接し方(ケア)
・事例紹介(学生の素晴らしい看護)
WN-11霜垣 美由紀 助手臨床看護学領域「チーム医療と地域包括ケア」
チーム医療に対するイメージを基に「チーム医療の目的」について説明する。どんな職種が関わっているのか、また実際のチーム医療の場面について(救急医療の場面と在宅への退院に向けた場面)体験を説明する。地域包括ケアシステムについて、魚沼地域の医療再編を含め説明する。
WN-12小林 大輔 助手臨床看護学領域①「体の中を覗いて生きていることを実感しよう!フィジカルアセスメント」
②「BLS-一次救命処置-」
①シミュレーション模型を使用し,フィジカルイグザミネーションとして,呼吸音・心音などの聴取,シンクペアで呼吸補助筋の見せ合いっこ,などの体験型授業
②同じく,一次救命処置とは,から始まり,質の高い胸骨圧迫の練習と,心肺停止患者を発見した時の声を出す勇気,処置を施す勇気などの要素で体験型授業
WN-13鈴木 紀子 教授成育看護学領域「赤ちゃんは生まれるまでの間お母さんのおなかの中で何をしている?」
赤ちゃんの五感はお母さんのおなかの中でどのように発達しているのでしょうか?たとえば聴覚だったらいつ頃から聞こえていていると思いますか? また、赤ちゃんはおなかの中で常にじっとしているわけではありません。講義を通して赤ちゃんがどのように成長し、おなかの中で過ごしているのかを理解します。さらに妊婦腹部のモデル人形に触れながら、赤ちゃんが今どのような姿勢でおなかの中にいるのかを考えてもらいます。ゲーム形式での講義なので、楽しく看護の学問に触れてみましょう。
WN-14土田 雅美 講師成育看護学領域「ベビーマッサージってすごい!親子の絆を深めるマッサージを理解してみよう」
ベビーマッサ-ジは赤ちゃんの身体と心の成長発達に効果的と言われています。その効果は、マッサージ施術者にも何か変化が起きるかも・・・一緒に体感してみましょう。
WN-15中戸川 早苗 教授地域精神看護学領域「心のケアを展開していくなかで大切なこと」
看護師は、患者さんが病気を患ったことで、”今までできていたことができなくなってしまった”ことに焦点をあて、患者さんが自分らしく生きていくことを支援していきます。このような看護師の役割について、私の経験を交えながら具体的にお話し、「看護」への理解を深めて頂きます。その後、『心のケア』について講義をさせていただき、患者さんの想いを聴くことの意味を皆さんと一緒に考えたいと思います。
WN-16中戸川 早苗 教授地域精神看護学領域「精神的健康と回復の捉え方」
精神看護では、障害や疾病をもっているかどうかに関わらず、様々なストレスを乗り越えながら生きようとする人の生き方を支援します。どのように支援させていただいているのかをお話し、精神的健康と回復について皆さんと一緒に考えたいと思います。
WN-17森谷 栄子 教授
三宅 久枝 講師
池田 由貴 助教
地域精神看護学領域「病院以外で働く看護職の役割」
看護職=病院で働くイメージが強いと思いますが、看護職の活動の場は病院だけにとどまらず拡大しています。健康な人がさらに健康になるようにサポートする看護職(保健師)や病気を抱えながら自宅で生活している方に看護師が訪問したり様々な活動が行われています。地域で働く看護職の活動について説明します。そして、看護職として働くことについて皆さんと考えてみたいと思います。
WN-18森谷 栄子 教授
三宅 久枝 講師
池田 由貴 助教
地域精神看護学領域「生命・生活・人生をサポートする在宅看護の魅力」
病気や障害があっても、そして人生の最期まで自分らしく過ごしたいという人の願いをかなえる在宅看護。人の3つのlife(生命・生活・人生)を大切にする在宅看護について説明します。
WN-19森谷 栄子 教授
三宅 久枝 講師
池田 由貴 助教
地域精神看護学領域「医療を取り巻く現状と医療体制 看護職にできることは」
我が国の人生は100年時代に突入されたといわれています。我が国の疾病構造の変化や社会情勢の変化などを踏まえ現在の医療体制について概説します。その中で地域連携や多職種連携のあり方、看護職の専門性をどのように活かしていくか皆さんと考えたいと思います。

医療検査学科

講義No.講師分野講義テーマ・内容
WL-1金子 博司 教授感染症検査領域「人類と感染症 歴史を振り返り、世界は感染症をどう克服してきたのかを知る」
現代においては化学療法薬によって比較的容易に治療が可能な感染症も、古代では未知なる病であり、恐怖や差別の対象となることも多く、エビデンスに乏しい経験的治療に頼ることも多かった。梅毒、結核、ペストなど、人類を苦しめてきた感染症に対する理解を深めてもらい、現代医学が人類にもたらした貢献度を学んでいただければ幸いです。
WL-2小林 浩二 講師感染症検査領域「食品媒介寄生虫症とその検査」
公衆衛生の向上とともに土壌媒介寄生虫症の患者数は激減しました。しかし、現在の日本において、海外旅行、性行為や食品を起因とする寄生虫症はむしろ増加傾向にあります。特に魚(海、川)、カニ(淡水)、肉(ジビエ、ウシやブタ)、野菜や水など様々な食品には寄生虫感染のリスクがあります。そのため本講義では、食品媒介寄生虫症とその検査について概説します。
WL-3竹内 法子 教授病理検査領域「生きるための解剖生理学」
組織に始まり、体液・循環・呼吸・消化・泌尿・生殖・内分泌・神経・骨・筋・皮膚…の身体各臓器がどのような構造をもち、どのように機能しているのか。そしてどのように異常を来たして死に至ってしまうのか…病理学的・法医学的見地に基づいた解説を行います。
WL-4星野 ちなみ 助手病理検査領域「良性細胞と悪性細胞 -細胞診断とは-」
がんの診断は、顕微鏡を使用してヒトの目で行っています。がん細胞は正常細胞と顔つきが異なります。また、がんになる前の細胞も、顕微鏡で見ることができます。それぞれの細胞がどのような顔つきとなるのか、細胞診断の一部をご紹介します。
WL-5星野 ちなみ 助手病理検査領域「人体の構造 -マクロとミクロの視点から-」
私たちのからだの中を顕微鏡でのぞいてみます。それぞれの臓器の働きと合わせて、形態学的ちがいを説明していきます。
WL-6小丸 圭一 教授生体分析化学検査領域「体内の化学 健康と病気のメカニズムを探る」
糖尿病や脂質異常症などの病気のとき、体のなかで起きている変化のメカニズムを臨床検査技師の視点で解き明かします。
WL-7高橋 知衣 教授生体分析化学検査領域「「あぶら」って体に悪いの?」
マイナスイメージの強い「あぶら(=油脂)」ですが、実は体にとって不可欠なものです。食品または生体内に含まれる油脂の種類や働きについて、身近な例を見てみましょう。
WL-8白倉 ひかる 助教生体分析化学検査領域「食べ物はどこに行く?消化酵素の働きを考えよう」
食べ物(主に糖質)の消化・吸収について講義した後、自分の唾液を用いたミニ実験を行う。食べ物がどのような過程を経て消化・吸収されるのか、消化酵素がどのような働きをしているのかなど実験を通じて理解を深める。
WL-9木村 幸一郎 助教生体分析化学検査領域「ICTと医療の未来」
情報通信技術と医療のかかわりについて講義します。
遠隔医療の例やパーソナライズドメディスンなどを紹介しメリットや問題点について考えます。
WL-10外山 竹弥 教授生理機能検査領域「心臓は生れてからずっと働きっぱなし!ちょっと医療機器でその様子をみてみよう!」
基礎的な心臓の構造と循環生理について分かりやすく講義します。実演では聴診器、超音波エコー(ドプラ―血流計)、心電計(ベッドサイドモニター型、ポータブル型)、パルスオキシメータ―などの医療機器を使用して実際に心臓の動きを観察します。
WL-11外山 竹弥 教授生理機能検査領域「勉強楽しんでる?楽しくない?じゃあなぜ勉強するのだろう?」
「知識が増えると見える景色が変ってくるよ」をテーマにたのしく講義します。天体の月を題材にして、月の大きさと地球からの距離や太陽との関係などをわかりやすく解説します。この講義の後で満月をみて、今までと景色が全く違って見えたら絶対楽しいですよね。
WL-12外山 竹弥 教授生理機能検査領域「脳は空気が読める?実は情報の一部を勝手に無視したり、足りないときは創作までしていました。ヒトってすごい!」
脳は多くの情報を一瞬で同時処理します。重要でないと判断した情報は無視したり、逆に情報が少ないときは予測して創作までします。これはまだAIには真似が難しいところです。講義では錯覚や錯視などを紹介しその原理を分かりやすく楽しく解説します。ヒトの奥深さを感じてみましょう。
WL-13外山 竹弥 教授生理機能検査領域「身の回りには電磁波がいっぱい!体には害はないの?」
 オシロスコープ(電圧測定器)の電極に素手で触れると何かの波形が観察できます。実はこの正体はヒトの体をアンテナにして紛れ込んできた電磁波です。体に害はないのでしょうか?何に注意が必要でしょうか。また、病院で検査をするときも検査機器にも紛れ込んでいます。どんな対策をとっているのでしょうか。楽しく分かりやすく解説します。
WL-14小林 健司 教授基礎医学領域「生活に用いるエネルギーと食品のエネルギー」
生活に用いる化石燃料のエネルギーと食品から得られるエネルギーについて、その違いを化学の側面から講義する。主には燃焼と代謝、炭化水素と脂肪酸、仕事・熱とアデノシン三リン酸および地球における炭素循環と地球温暖化などを説明する。
WL-15山口 聖子 教授基礎医学領域「遺伝子から機能分子タンパク質へ(ヘモグロビン)」
ヒトの体を構成する各種細胞にはそれぞれ決まった役割があり、その役割を果たすために細胞では様々なタンパク質がつくられる。肺から取り込んだ酸素を全身の細胞に運ぶタンパク質「ヘモグロビン」の遺伝子発現の仕組みについて講義する。また、ヘモグロビン遺伝子が変異するとどうなるか?遺伝子異常が原因で起こる疾患につて説明する。
WL-16柄澤 美佳 助教基礎医学領域「臨床検査値に基づいた栄養状態の評価」
食物・栄養素の摂取と関連の深い検査値および検査値に基づいた栄養状態の評価について概説する。主に糖尿病におけるHbA1c高値の症例を取り上げ、食物・栄養素摂取との関連、HbA1cと1.5AG、FPG等複数の検査値を併せて検討することの意義を説明する。

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