医療系研究科在学生および教員がAnnual Meeting of the International Society on Oxygen Transport to Tissueでトラベルアワードを受賞、Executive Committeeに選出・任命されました。

本学、修士課程1年生の片岡凜さん、博士課程2年生の福﨑なるみさん(指導教員:堀田一樹准教授)、堀田一樹准教授(専門分野(特論):機能回復学)が、Annual Meeting of the International Society on Oxygen Transport to Tissue (ISOTT)2024年6月9日~6月14日:アメリカ・ニューメキシコ州ソッコロ(ニューメキシコ工科大学))で発表を行いました。
片岡さんはトラベルアワードを受賞を、堀田先生はExecutive Committeeに選出・任命されました。

片岡さんは、『Capillary Blood Flow in Skeletal Muscle of Septic Rats -In Vivo Imaging Using Videocapillaroscopy-』について発表を行いました。

福﨑さんは、『Sepsis Reduces PO2 Gradients Between Capillary and Interstitium in Contracting Skeletal Muscle of Rats』について発表を行いました。

堀田先生は『The Role of Nitric Oxide in Diaphragm O2 Dynamics』について発表を行いました。

写真10 ISOTTに参加した3名(堀田先生:写真の左から3番目)。

学会報告レポート

米国ニューメキシコ州ソッコロのニューメキシコ工科大学にて、第51回 ISOTTが開催されました(写真1)。
 ISOTTはエンジニア、化学者、生理学者、医師等「酸素」というキーワードでつながる研究者が参加する学会です。1973年の学会創立から関わるHarold Swartz教授の『鳥』に関する特別講義や、次年 2025年のギリシャでの開催がIlias Tachtsidis教授により発表されるなど、アットホームかつ熱い議論が交わされました(写真2、3)。ソッコロの標高は1400m程度と高所かつ乾燥した場所で(写真4)、気温は摂氏40度まで上がりました。
 博士課程2年福﨑なるみさんは 『酸素勾配』という注目されるテーマを発表しました(写真5)。北里大学PT卒業生の修士課程1年片岡凜さんは、敗血症が骨格筋の毛細血管の血流に与える影響について発表し、高く評価されました(写真6)。
 最終日のバンケットにて片岡さんはトラベルアワードを受賞しました(写真7;受賞者代理として指導教員堀田准教授と大会長Sally Pias教授)。
片岡さんは初学会、初発表、初英語、初アメリカ、全てが"初めて"の中でしたが、素晴らしいプレゼンテーションで注目を集めました。堀田准教授は、ISOTTのExecutive Committeeに選出・任命され、骨格筋の酸素輸送に関する病態生理の理解に貢献されました。ソッコロはスペインの文化が色濃く残る土地です(写真8、9)。北里大学PTの卒業生が科学的に高い水準の研究を進めていることを、ソッコロから世界に発信する機会になりました。