企画趣旨
1893年にわが国で真珠養殖が世界で初めて成功してから2018年で125年を迎えます。真珠は生物が作り出す宝石で、その輝きと美しさは人類を魅了し、世界中で愛されてきました。また、その輝きの原点である真珠層の形成メカニズムを研究するサイエンスは、世界中の研究者を魅了しています。先に、真珠養殖120周年を記念して2011年に東京大学で真珠研究国際シンポジウムを開催しましたが、今回の125周年では、真珠が発明された地である鳥羽市でシンポジウムを開催します。折しも真珠の振興に関する法律が2016年に成立し、真珠産業および真珠に係る宝飾文化の振興の効果的な推進に必要な真珠産業関係機関の全国的な協力の枠組みが構築されました。この機会に国内の真珠研究の関係者が一同に会し、真珠の可能性について議論することで、真珠研究はもとより、真珠産業の発展につながることを期待します。