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「新千円札の肖像について」に係るQ&Aについて

 2019年4月9日に公表した「新千円札の肖像について」に係り、学祖北里柴三郎等に関連する質問が寄せられておりますので、Q&A形式にてお答えします。
Q1:北里柴三郎の読みは、「キタザト」ですか?「キタサト」ですか?
A1:学校法人北里研究所では、「キタサト シバサブロウ」と読んでいます。もともとは「キタザト」と発音していたようですが、ドイツ留学の際、ドイツ語でキタザトと発音するためには、「Kitasato」と表記する必要があったため、論文等には「Kitasato」と署名していました。
しかし、英語圏の国々では「キタサト」と発音するため、徐々に「キタサト」と呼ばれることが一般的になりました。
このことから、本法人では「キタサト」と読むようにしています。
ちなみに、法人名(登記上)も「キタサトケンキュウショ」としています。
Q2:北里柴三郎と野口英世(現千円札)はどのような関係ですか?
A2:野口英世は、1898年4月に北里柴三郎が所長を務める伝染病研究所(現・東京大学医科学研究所)に入職し、研究に従事しました。
北里は、野口が1900年に渡米留学するに際しても便宜を図っており、野口も留学先から北里宛てに多くの論文を送る等、師弟関係が続きました。
Q3:北里研究所と北里大学はどのような関係ですか?
A3:社団法人北里研究所は、教育面(後進育成)での活動の場を広げることを目的に創立50周年記念事業として学校法人北里学園を設立し北里大学を設置しました。
そして2008年には、社団法人北里研究所と学校法人北里学園が統合し、現在の学校法人北里研究所となっています。
〔北里研究所の系譜〕
https://www.kitasato.ac.jp/jp/genealogy/history/index.html
Q4:北里柴三郎先生が破傷風菌の研究を始めたきっかけは?
A4:病原菌の同定には細菌を純粋培養することが必須でした。しかしドイツ留学当時は、誰も嫌気性菌(酸素があると発育できない菌)である破傷風菌の純粋培養に成功せず、科学的な病原菌の確定が不可能でした。その不可能に挑戦することに研究者としての闘志をたぎらせ、独自の嫌気性菌培養装置を考案し、見事に純粋培養に成功しました。その後、破傷風菌が産出する毒素に対する血清療法を考案し実現しました。
北里柴三郎は、細菌学者として欧州学術社会から認めて貰えるきっかけとなった破傷風研究に、感謝の意と今後の研究生活の発展を願い、北里研究所のロゴマークに待針状の破傷風菌を交叉した図案を取入れています。これは現在の学校法人北里研究所のロゴマーク及び北里大学の校章にも使用しています。

北里研究所のロゴマーク

北里大学の校章

Q5:北里柴三郎が慶應義塾大学医学部創設に携わった経緯は?
A5:1916年に慶應義塾大学は医学科(医学部)の設置を決定した際、北里柴三郎を医学科長に推挙しました。北里は、ドイツ留学から帰国して以来、1901年に福澤諭吉が亡くなるまで、私立伝染病研究所の開設、結核専門病院の開設等、物心両面で多大なる支援を受けていました。北里は、これまでの恩に報いる時であるとしてこの要請を快諾し、初代医学科長に就任したのです。
Q6:「近代日本医学の父」と言われる所以は?
A6:明治時代が始まり、富国強兵・殖産興業の施策に重点をおく新政府に対して、衛生行政を中心に伝染病対策も重要であると北里柴三郎は提唱しています。そこで細菌学を駆使した新たな予防治療法を確立すると共に、後継者の育成や衛生思想の普及に努めました。さらに、日本医学会を始め、日本医師会、結核予防会等、現在に引継がれる組織や医療団体の創設にも携わり、日本医学の近代化に尽力した一人です。
Q7:北里柴三郎は、医学者と細菌学者のどちらなのですか?
A7:医学者であり、伝染病対策として細菌学を駆使し、予防医学の発展に尽力した細菌学者でもあります。
Q8:北里先生の精神とは
A8:北里柴三郎の研究者哲学の根底にあるのは「学問を志す以上は世の中のためにならねばならぬ」という考えです。初めて医学に触れた熊本医学校時代の教えです。伝染病研究所時代、北里柴三郎は門下生達に「理論を究め応用し実践する事が研究者の真の姿であり、研究成果は社会に還元することである。」と説いています。これが北里柴三郎の精神であり、これを貫徹するために「終始一貫」を座右の銘としています。
北里研究所及び北里大学は、この精神に則り「いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献する。」ことを理念としています。また、建学の精神として「開拓」、「報恩」、「不撓不屈」、「叡智と実践」を掲げています。
Q9:北里柴三郎を詳しく知りたいのですがどうしたら良いでしょうか。
A9:「北里柴三郎記念館」展示室の専用HPをご覧頂くか、白金(しろかね)キャンパス(東京都港区)にある記念館1階の展示室にお越し下さい。
https://www.kitasato.ac.jp/jp/kinen-shitsu/index.html

問い合わせ先

学校法人北里研究所 総務部広報課
〒108-8641 東京都港区白金 5-9-1
TEL:03-5791-6422
FAX:03-3444-2530
e-mail:kohoh@kitasato-u.ac.jp