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セキセイインコの大脳に配偶者の声の記憶関連領域を発見

 北里大学医学部の佐藤亮平非常勤講師、人間総合科学大学人間科学部の藤原宏子教授、日本女子大学、ユトレヒト大学(オランダ)らの研究グループは、ヒト言語を模倣することなどで知られ、優れた発声学習能力を発揮するセキセイインコ(Melopsittacus undulatus:オウム目インコ科)の大脳に、配偶者の声が記憶されている領域を発見しました。この領域内にある3つのサブ領域(CMM,dNCM,vNCM)の神経活性を調べたところ、個々のサブ領域単独の神経活性ではなく、複数のサブ領域がともに活性化すること(機能的結合性の組織化)が、聴覚記憶のメカニズムに関係していることが示されました。
 本研究成果は2021年1月15日に英国科学オープンアクセス誌「Scientific Reports」に掲載されました。

研究成果のポイント

  • ヒト脳の言語中枢(ウェルニッケ野)と高次聴覚野に類似したセキセイインコ大脳領域(Caudomedial pallium)が、配偶者の声の記憶の貯蔵の場であることを世界で初めて明らかにしました。
  • オウムの仲間が鳴き声を学ぶ脳の仕組みは、人間が言葉を学ぶ仕組みとよく似ています。本研究成果によって、発声学習に重要な聴覚記憶の解明が進展し、ヒト言語の仕組みの理解に貢献することが期待できます。

論文情報

掲載紙:Scientific Reports
論文名:Memory-specific correlated neuronal activity in higher-order auditory regions of a parrot
著者名:佐藤亮平(北里大学)、藤原宏子(人間総合科学大学)、渡辺愛子(日本女子大学)、岡本安晴(日本女子大学)、宮本武典(日本女子大学)、Matthijs A. Zandbergen(ユトレヒト大学)、 Johan J. Bolhuis(ユトレヒト大学)
DOI:10.1038/s41598-020-80726-y

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