新着情報
オンラインで国際チーム医療演習が行われました
2021年2月23日-3月6日にかけて、国際チーム医療演習を実施しました。
今回は新型コロナウイルス拡大の影響で、海外の学生の来日が叶わず、初めてオンラインでの開催となりました。
8か国10大学から計69名の学生がオンライン上でつながり、異なる国・職種で構成された8つのチームに分かれて議論を行い、最終日にそれぞれの討議の結果を発表しました。
また、2021年3月18日付の朝日新聞朝刊24面(神奈川版)に今回の演習の様子が掲載されました。掲載内容は朝日新聞デジタルからご覧ください(安楽死、コロナ…オンラインで討議 8カ国の学生が参加(2021年3月18日))。
今回は新型コロナウイルス拡大の影響で、海外の学生の来日が叶わず、初めてオンラインでの開催となりました。
8か国10大学から計69名の学生がオンライン上でつながり、異なる国・職種で構成された8つのチームに分かれて議論を行い、最終日にそれぞれの討議の結果を発表しました。
また、2021年3月18日付の朝日新聞朝刊24面(神奈川版)に今回の演習の様子が掲載されました。掲載内容は朝日新聞デジタルからご覧ください(安楽死、コロナ…オンラインで討議 8カ国の学生が参加(2021年3月18日))。
国際チーム医療演習の目的
国際チーム医療演習は、北里大学がこれまで提供してきた質の高いメディカルスタッフ養成教育であるチーム医療演習をベースに、国際的な感覚に優れ、国内のみならず世界各地で活躍できる医療人を養成することを目的に作られたプログラムです。
また、海外の学生との討議を通じて、それぞれの国における価値観や倫理観について深い理解を得ること、そして異なる専門性、言語や文化をもつ学生同士が、チームとして演習を行う上での工夫を経験することで、医療従事者としてチーム医療を実践していくための技術を身に付けることを目指しています。
4種類の症例を病院での治療と退院後の自宅や地域でのケアに分けて議論
これまでの国際チーム医療演習で使用されてきた症例である「糖尿病と合併症」と「脳梗塞後遺症」に、今回の演習から「肺がん」と「多発性硬化症」が追加されました。また、各症例を「入院中」と「退院後」に分け、各症例が目指す治療やケアについて議論しました。
各チームで最適な治療プランを検討する中、各人が持つ異なる視点の背景に、文化的相違点や各国の医療保険制度の違いが反映されていることに気づきを得た学生もいました。また、医学や看護学だけでなく、薬学や臨床心理、理学療法等のチーム医療ならではの専門性を越えた意見交換が、学生にとって、より良い医療を総合的に検討する重要性に気づく機会となりました。
また、今回の演習では症例数が増えたことで、各国での緩和ケアや慈善団体・宗教者の関与、安楽死など議論が多岐にわたり、演習の目的である各国の価値観や倫理観について深い理解を得る演習となりました。
学生主体の取り組みとオンライン会議ツールの有効活用
オリエンテーションと討議結果発表会以外では、各チームで議論進行役のチームリーダーを決め、時差に配慮し合いながら、発表会まで3-4回ほど、学生が主体となってオンライン上で議論が進められました。
英語での医療専門用語を用いたコミュニケーションの難しさがありつつも、チーム内で協力し合い、チームリーダーを中心に誰も置き去りにならないよう、丁寧に意思疎通が図られていた様子が印象的でした。
また、オンライン会議ツールを活用し、画面共有をしながら見解を取りまとめ、口頭での伝達が難しい場合には、チャット機能やメールを駆使してオンラインならではのコミュニケーションがとられていました。
コロナ禍によって対面での交流が叶わなかったものの、互いの文化を理解しようと努め、相手の意見への傾聴と自分の意見を明確に伝えるという対話を重ねる中で、医療従事者としてこの経験を活かしたいと考える学生が多かったことは、演習を通じて得られた大きな成果となりました。
国際チーム医療演習は、北里大学がこれまで提供してきた質の高いメディカルスタッフ養成教育であるチーム医療演習をベースに、国際的な感覚に優れ、国内のみならず世界各地で活躍できる医療人を養成することを目的に作られたプログラムです。
また、海外の学生との討議を通じて、それぞれの国における価値観や倫理観について深い理解を得ること、そして異なる専門性、言語や文化をもつ学生同士が、チームとして演習を行う上での工夫を経験することで、医療従事者としてチーム医療を実践していくための技術を身に付けることを目指しています。
4種類の症例を病院での治療と退院後の自宅や地域でのケアに分けて議論
これまでの国際チーム医療演習で使用されてきた症例である「糖尿病と合併症」と「脳梗塞後遺症」に、今回の演習から「肺がん」と「多発性硬化症」が追加されました。また、各症例を「入院中」と「退院後」に分け、各症例が目指す治療やケアについて議論しました。
各チームで最適な治療プランを検討する中、各人が持つ異なる視点の背景に、文化的相違点や各国の医療保険制度の違いが反映されていることに気づきを得た学生もいました。また、医学や看護学だけでなく、薬学や臨床心理、理学療法等のチーム医療ならではの専門性を越えた意見交換が、学生にとって、より良い医療を総合的に検討する重要性に気づく機会となりました。
また、今回の演習では症例数が増えたことで、各国での緩和ケアや慈善団体・宗教者の関与、安楽死など議論が多岐にわたり、演習の目的である各国の価値観や倫理観について深い理解を得る演習となりました。
学生主体の取り組みとオンライン会議ツールの有効活用
オリエンテーションと討議結果発表会以外では、各チームで議論進行役のチームリーダーを決め、時差に配慮し合いながら、発表会まで3-4回ほど、学生が主体となってオンライン上で議論が進められました。
英語での医療専門用語を用いたコミュニケーションの難しさがありつつも、チーム内で協力し合い、チームリーダーを中心に誰も置き去りにならないよう、丁寧に意思疎通が図られていた様子が印象的でした。
また、オンライン会議ツールを活用し、画面共有をしながら見解を取りまとめ、口頭での伝達が難しい場合には、チャット機能やメールを駆使してオンラインならではのコミュニケーションがとられていました。
コロナ禍によって対面での交流が叶わなかったものの、互いの文化を理解しようと努め、相手の意見への傾聴と自分の意見を明確に伝えるという対話を重ねる中で、医療従事者としてこの経験を活かしたいと考える学生が多かったことは、演習を通じて得られた大きな成果となりました。
本学からは、薬学部(10名)、医学部(3名)、看護学部(8名)、医療衛生学部(9名)、医療系研究科(2名)の計32名が参加しました。 海外から参加した学生(37名)の内訳は以下のとおりです。
FH キャンパス・ウィーン(オーストリア) | 2名 |
マーブルク大学(ドイツ) | 3名 |
ガーナ大学(ガーナ) | 3名 |
モンゴル国立医科大学(モンゴル) | 8名 |
インランドノルウェー応用科学大学(ノルウェー) | 2名 |
国立成功大学(台湾) | 6名 |
トーマス・ジェファーソン大学(アメリカ) | 6名 |
ケンタッキー大学(アメリカ) | 3名 |
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(アメリカ) | 4名 |