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III型分泌装置阻害剤aurodoxの作用標的をPurAと同定
北里大学大村智記念研究所の大村智特別栄誉教授、浅見行弘教授、阿部章夫教授、渡邊善洋特任助教、君嶋葵講師、薬学部の羽田健講師らと、東北大学大学院薬学研究科の岩渕好治教授、星薬科大学薬学部・医薬品化学研究所の叶直樹教授らの研究チームは、グラム陰性病原性細菌に高度に保存されているIII型分泌装置 (T3SS) の阻害剤であるaurodox の作用標的同定に関する研究を行いました。この研究では、aurodoxがアデニロコハク酸合成酵素 (PurA) に結合し、T3SSからの分泌タンパク質の産生を抑制することを明らかにしました。また、in vitroおよびin vivo実験の両方で、purAを破壊した細菌の病原性が著しく低下したことなどから、aurodoxの作用標的をPurAと同定しました。今回の発見は、T3SSの機能におけるPurAの重要性を示唆するとともに、aurodoxの創薬シードとしての可能性と、抗感染症薬やワクチン開発の標的としてのPurAの新たな道を開くものです。
本研究成果は、2024年4月19日に学術誌 Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)に公開されました。
本研究成果は、2024年4月19日に学術誌 Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)に公開されました。
論文情報
【掲載誌】Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)
【論文名】PurA is the main target of aurodox, a type III secretion system inhibitor
【著 者】渡邊善洋、羽田健、君嶋葵、桑江朝臣、須賀拓弥、鈴木貴大、岩渕好治、本庄雅子、本間颯太、岩月正人、松井秀仁、花木秀明、叶直樹、阿部章夫、浅見行弘、大村智
【DOI】10.1073/pnas.2322363121
問い合わせ先
研究に関すること
北里大学大村智記念研究所
教授 浅見行弘
e-mail:yasami“AT”lisci.kitasato-u.ac.jp
北里大学大村智記念研究所
特任助教 渡邊善洋
e-mail:yosiwata“AT”lisci.kitasato-u.ac.jp
教授 浅見行弘
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北里大学大村智記念研究所
特任助教 渡邊善洋
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報道に関すること
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〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
TEL:03-5791-6422
e-mail:kohoh“AT”kitasato-u.ac.jp
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