北里大学

農医連携教育研究センター 研究ブランディング事業

学長からのメッセージ

学長からのメッセージ

北里大学学長 伊藤智夫
  北里大学は生命科学あるいは医療科学の総合大学を標榜しており、「チーム医療教育」、「農医連携」、「感染制御」、「先進医療」を主な教育・研究の柱としています。このうち「農医連携」の取り組みにつきましては、2005年度に第1回北里大学農医連携シンポジウム「農・環境・医療の連携を求めて」を開催した後、毎年1~2回のセミナーを開催してきました。また、2009年度には文部科学省の「大学教育・学生支援推進事業大学教育推進プログラム」に採択され、農医連携教育セミナーを毎年開催しております。さらに、2013年度に「農医連携教育研究センター」を設置して教育・研究のさらなる充実を図ってきました。

  農医連携教育研究センターでは「食・環境・健康」をキーワードに食と健康、東洋医学・漢方、動物介在医療などのテーマを掲げて、分野の壁を越えた研究・教育を行っています。農医連携に関わる本学の主な組織は、獣医学部、医学部、医療衛生学部、薬学部、海洋生命科学部、理学部、北里大学メディカルセンター、北里大学東洋医学総合研究所です。北里大学には生命科学に関わる学部が揃っていますが、特筆すべきは獣医学部が八雲牧場(北海道)と十和田農場(青森県)を、海洋生命科学部が三陸臨海教育研究センター(岩手県)を有していることです。また、獣医学部には、伴侶動物や産業動物を扱う獣医学科のみならず、食・環境に関わる教育・研究を実践している動物資源科学科と生物環境科学科があり、農学士を輩出しています。

  農医連携教育セミナーでは医科学実験動物、食の安全、動物介在活動・療法、生殖補助医療の各分野で学生による報告・討論会を開催して、農と医の複眼的視点を持った問題解決型人材の育成を目指しています。また、漢方医療は慢性疾患や未病対策に強みを発揮し、患者さんや未病状態の方のQOL向上に寄与します。本学では東洋医学総合研究所が、文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」のサテライトとして選定され、漢方診療の可視化・標準化、生薬品質評価システムの開発などを推進しております。一方、障がい者のリハビリテーションなど精神的機能の向上を目的として動物を利用した療法が行われていますが、本学は日本盲導犬協会と連携して、北里大学メディカルセンターにおいて主に小児科領域におけるドッグセラピーを実践しています。

  本学の農医連携に対する取り組みは、2017(平成29)年度に文部科学省私立大学研究ブランディング事業に選定されました。事業課題は「農医連携研究拠点の創出:食を介した腸内環境制御による健康社会構築」、本学が目指すブランドは「微生物と農医連携で人類の健康に貢献する北里大学」となっております。
  北里大学では、これからも学部・研究科・病院の枠を越えて連携を図り、農医連携の教育・研究を進めて参りますので、皆様のご理解・ご支援をよろしくお願い申し上げます。
以上