北里大学

北里大学農医連携教育研究センター

お知らせ

精神医療におけるホースセラピー

2013/06/08
人間の治療に馬を用いた歴史は古く、ギリシャ時代から、戦争で負傷した兵士のリハビリに乗馬を用いていたといいます。近代においては、オリンピックで小児麻痺の後遺症のあった選手が活躍したことをきっかけに、欧米では1950年代頃より主に身体的リハビリ目的で乗馬が用いられています。日本でも同様に1980年代から少しずつ導入されてきています。また発達障害の子供たちへのホースセラピーもわが国でも行われ始めていますが、成人の精神科疾患患者への実施の報告はほとんどなく、特に治療的効果を数値的に測定したものは少ないのが現状です。

そのため、山梨県立北病院精神科デイケアの患者を対象に、乗馬前後の心理評価、ストレスバイオマーカーである、唾液中のコルチゾール、IGAの測定を行いました。その結果とともに、今後の精神医療における乗馬療法の可能性や患者適応などについて研究を進めています。
吉田 芳子 北里大学農医連携教育研究センター員
(北里大学医学部精神科学診療講師・北里大学健康管理センター)