お知らせ
東洋医学総合研究所の目指す漢方医療
2013/06/08
北里大学東洋医学総合研究所は1972年に創設された、日本で最も歴史のある東洋医学の総合研究・診療施設で、40年にわたり日本の伝統医学をリードしてきました。その目指す漢方医療の第一は、日本固有の文化である漢方医学を、そのままの姿で今に伝えることです。そのため、最良の生薬を用いた煎じ薬による治療や日本式の鍼灸治療を提供し、これまで多くの成果を上げています。一方、当研究所はWHO伝統医学協力センターに指定されています。WHOは、各国政府に伝統医学の正しい認識・評価・推進を勧告しており、伝統医学を通常の医療システムに組み入れることは今や「世界の潮流」になりつつあります。そこで当研究所の目指す漢方医療の第二としては、北里大学四病院や国内外の研究・診療施設と連携し、日本一進んだ北里ならではの統合医療構築を図ることです。日本固有の伝統医学を守りつつ、現代医療との統合を進めることは、国民のさらなる健康と幸福に寄与すると考えます。
及川 哲郎 北里大学農医連携教育研究センター員
(北里大学東洋医学総合研究所副所長)
(北里大学東洋医学総合研究所副所長)