病院のご案内

病院紹介

病院長 海野信也 写真
病院長 海野信也
経歴を見る

2016年5月、北里大学病院では東側に第二外来駐車場が完成しました。病院前面のバス停留所や外構の整備工事があと1年ほど続きますが、2005年に開始された「新病院プロジェクト」が本当に完結しようとしていることになります。2014年の大学病院本館での診療開始後、病院の裏側の駐車場をご使用いただくこととなり、患者さまはじめ多くの皆様に大変なご不便をおかけしてまいりました。改めてお詫びを申し上げたいと思います。このような過渡期的な運用は、ようやく終わることになりましたが、まだまだ様々なご不便をおかけしていることと存じます。お気づきの点がございましたら、是非、ご意見をお寄せいただきますようお願い申し上げます。

以下、私どもの病院の理念と運営方針、「新病院プロジェクト」のあゆみ、「北里大学相模原病院群」の一体運営、そして「地域の中の北里大学病院・東病院のあり方」について説明させていただきます。

病院の理念と運営方針

私ども北里大学病院・東病院は、学祖・北里 柴三郎博士が生涯を通じて示された、「叡智と実践」、「不撓不屈」、「開拓」、「報恩」の精神に基づき、これからも「患者中心の医療」を掲げ、活動してまいります。私どもの病院の理念は「患者中心の医療」「共に創りだす医療」です。

病院の理念 1.患者中心の医療 2.共に創りだす医療

私どもは、以下の4つの方向性を主な座標軸として、病院運営を行い、「成長する病院」として、より良い医療を提供し、いつでもどんなときでも地域の皆様の安心と安全のお役に立てるよう活動を続けます。

    1.高度先進医療の推進と地域医療貢献の両立
    2.教育研修体制の改革
    3.医療の質の向上と医療安全の推進
    4.患者サービスの向上

「新病院プロジェクト」のあゆみ

1971年に開院した北里大学病院では、その後、1983年に救命救急センター棟を、1998年に既存棟西側に新棟(現大学病院1号館)を増設し、その機能を増強してきました。また1986年には北里大学東病院が開院し、両病院で高度先進医療の提供を総合的に行ってまいりました。
しかし、建物の老朽化、耐震化の絶対的必要性のため、大学病院西側の職員駐車場の敷地に新病院の建設を行うことが決定されました。新しい病院の在り方について検討が行われた結果、それまでの大学病院と東病院の役割分担を全面的に見直し、大学病院に急性期機能を集約すること、東病院は精神疾患治療センターとポスト急性期医療に特化し、人としての尊厳の維持、自立支援・回復支援を理念として全人的医療を推進する病院とすること、そして、このプロジェクト全体を「新病院プロジェクト」と呼ぶことが決まりました。
こうして2005年、「新病院プロジェクト」が、北里研究所創立100周年、北里大学創立50周年の記念事業の一つとして開始されました。このプロジェクトは、大学病院の新築移転と東病院の全面改修、両病院の機能分担の全面見直し等で構成されており、相模原の両病院が、今後、時代の要請、社会の変化に応じて、将来に向けて発展し続けることのできる「成長する病院」に生まれ変わることを目指したものです。
新大学病院は、2011年8月着工の後、工事は順調に進行し、2013年12月に地下1階、地上14階、屋上ヘリポートを有する免震構造の新病院(大学病院本館)が竣工となりました。新大学病院本館は、6階までの低層階が縦横約100メートルという巨大な建物です。その上に7階から14階まで4つの菱形が組み合わさった形の病棟が載った形になっており、非常に特徴的で印象的な形状の病院となりました。
新大学病院では、特定機能病院、救命救急センター、災害拠点病院、総合周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院としての役割をこれまで以上に果たすことができるように最新の設備と医療機器を整備しました。新大学病院本館の低層階の3階までの部分には、外来、検査、放射線治療、集学的がん診療センターの通院治療室、血液浄化センターが配置されています。4階から6階は急性期医療に特化する新大学病院の重点分野を担当する、総合手術センター、救命救急センター病棟、ICU、周産母子成育医療センター、血管治療部門とリハビリテーションセンター等が入っています。7階から13階までが一般病棟ですが、脳卒中センターや無菌室も設置されています。
新大学病院本館の開院後、2014年6月から12月にかけて大学病院の「新棟(現1号館)」の全面改修を行った後、東病院から消化器内科、消化器外科、整形外科、臨床試験センターの移設を行い、2015年1月より、新大学病院は完成形として稼働を開始しました。
新東病院では、新たに回復期リハビリテーション病棟、在宅・緩和支援センター、小児在宅支援センター、健康科学センター(人間ドック)を開設し、既存の、精神神経疾患治療センター、神経内科疾患・神経難病センター、めまいセンター、認知症センターとともに、ポスト急性期医療を展開することになりました。
2015年1月から東病院の全面改修が行われ、2015年5月25日に新東病院が開院しました。開院後1年が経過しましたが、東病院の新しい部門はそれぞれの役割をしっかり果たすために着実に活動を拡大しつつあります。

「北里大学相模原病院群」の一体運営について

「新病院プロジェクト」の結果生まれ変わった大学病院と東病院は、それぞれの役割分担をこれまで以上に明確にすること、そして両病院を一体的に運営することによって、新しい時代に大学病院として果たすべき役割を最大限に発揮できる体制を整備することを目指しています。そこで、2015年4月から、大学病院と東病院は「北里大学相模原病院群」として一体運営を開始しました。両病院は、少し離れたところにある、それぞれ別の機能をもつ二つの病院ですが、運営に関して同一の考え方、方針を共有し、相互に診療機能を補い合うことを通じて、一つの「病院群」として診療を行っています。これにより、時代の変化に応じたより幅の広い、患者さまのニーズ、地域社会のニーズに即した診療をご提供することができるようになりました。
東病院の回復期リハビリテーション病棟や在宅・緩和支援センターは、大学病院と地域とをつなぐ部門ということができます。現在、退院後の経過をより順調なものとするために、大学病院の入院患者さまのうちで医学的にみて東病院の各部門への転院が適切と考えられる患者さまへの個別のご相談、検討を行っています。また、東病院の入院患者さまに適切な急性期医療や手術等が必要になった場合には、大学病院に転院していただくようにしております。

地域の中の北里大学病院・東病院のあり方について

今後、わが国では高齢化が進行し、医療需要が量的にも質的にも大きく変化していきます。そのような変化に対応して、適切に医療を提供できる体制づくりのため、現在、国全体で、必要な医療を、「高度急性期」「急性期」「回復期」「慢性期」そして「在宅」に分け、各地域で必要となる病床を予測し、適切に整備を進めることを目的とした「地域医療構想」の検討が進められています。それに伴って、この神奈川県の相模原地域で、将来必要な医療体制について多くのことがわかってきていますが、それによると相模原地域では、今後10年の間に「高度急性期」、「急性期」の医療の後の「回復期」の医療を提供する施設の病床が絶対的に不足することが予測されており、これからの相模原地域の医療を考える上で非常に重要な課題となっています。
そのような社会の変化により、大学病院で提供すべき「高度先進医療」の内容も変化することになります。高齢者では様々な疾患がおきやすくなりますが、大学病院はその中で、高度な医療技術や医療機器を用い、各分野の専門家が必要な医療を適切かつ迅速に提供する、「高度急性期」医療を提供していくことが求められています。新しい医療を開発し、少しでも良い結果をもたらすことができるように努め続けることは大学病院の大切な役目ですが、地域の増大する医療ニーズに応えて、確実に患者さまを受け入れ、適切な医療を提供することも、今後はさらに重要性を増していくと考えられます。
しかし、限られた地域の医療資源を最大限に活用し、地域の医療ニーズに応えていくためには、このような「入口」としての機能だけではなく、治療の段階に応じて、適切に患者さまが他の医療機関へ移っていただくこと、それにより、新しい患者さまのニーズに応え続けることが必要になります。これからの時代の医療は、一つの医療機関で完結するというよりは、そのときそのときに必要とされる医療を提供する地域の複数の医療機関が密接に連携し、一人の患者さまへの医療サービスを提供していくという、体制に移行していくことになります。新しい東病院の役割の一つは、そのつなぎ目の役割を果たすことです。今後は、急性期から回復期にかけての医療を提供し、地域医療現場にとっての後方病床として、必要なときに確実に患者さまを受け入れられる病院として地域の皆様に信頼いただける病院となるように努力してまいります。

海野 信也 経歴

昭和31年7月4日生
昭和57年3月 東京大学医学部医学科卒業
昭和57年6月 東京大学医学部附属病院医員(研修医)
昭和58年10月 都立築地産院産婦人科医員
昭和59年9月 焼津市立総合病院産婦人科医師
昭和60年9月 東京大学医学部附属病院医員
昭和61年9月 小平記念東京日立病院産婦人科医員
昭和62年5月 東京大学医学部附属病院産科婦人科助手
平成元年4月 公立学校共済組合関東中央病院産婦人科医長
平成元年10月 東京大学医学部附属病院分娩部助手
平成4年4月 東京大学医学部附属病院分娩部医局長
平成5年2月 国立病院医療センター厚生技官(産科・婦人科)
平成6年7月 東京大学医学部附属病院産科婦人科助手
平成6年9月 米国留学 コーネル大学獣医学部生理学教室妊娠新生児学研究室客員助教授
平成8年9月 帰国 東京大学医学部附属病院産科婦人科助手
平成9年4月 東京大学医学部附属病院分娩部医局長
平成9年7月 東京大学医学部附属病院産科婦人科医局長
平成12年1月 東京大学大学院医学系研究科講師(生殖発達加齢学専攻産婦人科学周産期学部門)・東京大学医学部附属病院女性診療科・産科 病棟医長(兼担)
平成12年5月 長野県立こども病院産科医監・産科部長
東京大学医学部講師(非常勤)
平成14年10月 長野県総合周産期母子医療センター長(併任)
平成16年12月 北里大学医学部産婦人科主任教授、北里大学大学院医療系研究科教授に着任
平成17年1月 北里大学病院母性系部長・産科長・婦人科長・周産母子センター長
平成21年7月 北里大学病院副院長(診療担当)・北里大学病院診療部長
平成24年4月 北里大学病院長に就任

ページの先頭へ