この度、2024年7月1日より北里大学病院第12代病院長を拝命いたしました山岡邦宏と申します。ホームページをご覧いただいている地域住民の皆様ならびに医療関係者の皆様にご挨拶申し上げます。
私は、福岡の生まれ育ちですが、ご縁をいただいて2018年より北里大学でお世話になっております。2020年からのコロナ禍による移動、活動制限により十分に相模原の地を知り尽くすに至っておりませんが、この度の機会をきっかけに地域住民の皆様、医療関係者の皆様との交流に尽力して参ります。2023年5月にようやくCOVID-19の5類感染症移行伴い、当院でも徐々に日常が戻りつつあります。我々は、社会の状況がどのように変化しようとも
を理念として相模原の地に1971年に開院以来50年以上にわたり活動してまいりました。これまでの病院運営を基盤として、ポストコロナを意識して我々が活動目標とする3項目についてご紹介いたします。
医療安全を最優先として質の高い先進的医療を提供するのが大学病院の使命であり、実現に向けて「報告する文化」の醸成に取り組んでおります。当院は、全国有数の院内の「出来事」や「気づき」に関する報告件数があり、常に安全を意識した医療を実施しています。また、医療の質の向上には倫理的検証に基づいた治験や臨床研究と同時に患者様やご家族の皆様のご協力が不可欠です。「共に創り出す医療」に向けて様々な場面で皆様のご意見を頂戴し、より良い医療を提供できるよう努めてまいります。
地域医療連携では、大学病院特有の最新かつ最良の医療を提供後に、ご紹介頂いた医療機関にお戻りいただく流れをこれまで以上にスムーズに行うことを目指します。外来入院診療での多職種による患者様へのご説明、地域医療機関へのアプローチ、そして医師のみならず地域連携に関わる全ての職種が医療機関の垣根を超えて交流することが地域医療の基盤であり、大学病院としての使命遂行には欠かせないと考えております。地域医療連携で中心的役割を果たし、地域の皆様と共に医療の質の向上を目指します。
研究は、安全かつ最先端の医療提供には欠かせません。医療・医学の研究には実験を中心とした基礎研究と主に病院内の臨床情報に基づいて行われる臨床研究に分けられます。当院では、日常臨床で得られる情報の解析、新規薬剤・治療法の治験などを積極的に進める臨床研究推進センターを設置して世界に先駆けた最新・新規医療の提供と開拓を目標に取り組んでおります。まさに「共に創り出す医療」を体現する取り組みであり、医療の質の向上に向けて共に歩んでいくことを目指します。
コロナ禍の約3年間で100年に一度の難題を乗り越えた我々に乗り越えられない問題はない、と前向きな姿勢で職員一同が取り組んでおります。より安全で質の高い医療を「共に創り出す」ことで、「患者中心の医療」を目指す我々の取り組みにお一人でも多くの方に共感頂けると大変嬉しく思います。何卒、よろしくお願い致します。
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