院内がん登録とは、自施設でがんの診断や、治療を受けた患者さんについての診断、治療およびその後の転帰に関する情報を登録することにより、院内のがん医療の実態把握、がんの早期発見や治療、診療の支援等に役立てることを目的としています。
当院では、がん登録等の推進に関する法律(平成二十五年法律第百十一号)により、院内がん登録の実施に係る指針(厚生労働省告示第四百七十号)に即して、院内がん登録を実施しております。
市区町村が実施する「がん検診」の他、老人健康診査や自主的に受診する健康診断、あるいは人間ドックでの結果により、医療機関を受診した場合
自施設、他施設を問わず、他の疾患で経過観察中に実施された検査などにより、偶然発見されたもの(フォローアップ中の新たながんの発見を含む)
自覚症状による受診等(がん検診・検診等、他疾患経過観察、剖検発見に当てはまらないもの)
診断にいたる発端が不明の場合
がん患者が、他施設の紹介等ではなく、当該腫瘍や関連症状に関して自主的に自施設を選択して、初診した場合
他の施設(異なる施設に属する検診機関等も含む)からの紹介で、初診した場合
自施設で他疾患により経過観察中に、がんと診断あるいはがんが疑われた場合。自施設の検診部門等からの紹介を含む
自主的受診、他施設紹介、他疾患経過観察に当てはまらないもの。剖検で発見された場合を含む
診断にいたる発端が不明の場合
生存率については、国立がん研究センターがん情報サービスをご覧ください。
国立がん研究センターに提出された院内がん登録データは報告書を作成するだけでなく、「医療の質向上」「医療の実態把握」などを目的に、研究データとして二次利用されます。二次利用については拒否(オプトアウト)の機会が提供されていますので、オプトアウトを希望される場合は、集学的がん診療センターがん相談室までお申し出ください。拒否の申出について、当院のデータベースに登録するとともに、国立がん研究センターと連携して、二次利用を行わないようにいたします。オプトアウトを申し出られた場合でも、診療に影響することはありません。
また、以下の点についてご理解のほどお願いいたします。
院内がん登録の制度自体について、ご不明点などございましたら、国立がん研究センターのホームページをご確認ください。
北里大学病院 集学的がん診療センター