北里の看護
北里大学病院看護部のウェブサイトにようこそいらっしゃいました。
北里大学病院は2021年に開院50年を迎えた、大学病院としては比較的新しい病院です。私たちの病院は、北里研究所創立50周年記念事業として開設された北里大学と同時期に開院しましたが、医学部附属病院ではない大学病院です。開院当初より様々な職種が集まり「患者中心の医療」を、フラットな関係性の中で提供してきました。様々な患者がいるように、スタッフも様々な人材が必要です。私たちには、スタッフの多様性を重んじる文化が脈々と受け継がれています。スタッフの強みを見出し育成することが、患者へのケアの多様性と成果につながると確信しています。患者に対するケアが成果につながらなくては、看護専門職である意味がありません。自分の強みを発揮し、弱みは互いに補いながら、医療チームでケアを提供します。スタッフには、失敗を恐れずチャレンジすることを求めています。
北里大学病院を利用する患者は、一般の病院の患者より重い症状を抱えている場合が少なくありません。また、その多くは様々な合併症を抱えています。そのような患者に対して、24時間365日最も近くにいるのが看護専門職です。患者は、医師が治療をするだけでは決してよくなりません。私たち看護職が、その患者の刻々と変わる症状や精神状態を見極め、的確なアセスメントを実施し、ケアすることで改善していくのです。その力は、侮れないものです。過去から未来に向かって、患者が健康と向き合えるように共に歩み、やがては、不要になり離れていくのが私たちです。私たち北里大学病院の看護職は「患者中心の看護」「共に創りだす看護」を理念に掲げ、病とともに歩く患者を支えていきます。
北里大学病院 副院長・看護部長
別府 千恵
理念 Philosophy
患者中心の看護
共に創りだす看護
一人一人の情報を医療チームへ伝える患者に最も身近な医療職として、医療チームの仕事の成果を集約する最終行為者として、職員個々がケアに最善を尽くすことを誇りにしています。
成果責任 Outcome
- 個人の尊厳と多様性を尊重したケアを提供する
- 患者の生きる力を支えるケアを提供する
- 最新のエビデンスに基づき、看護の専門職として判断したケアを提供する
- 安全で安楽、安心なケアを提供する
- 地域と連携した継続性のあるケアを提供する
- 患者を含めた医療チームが協働してケアを提供する
これらの成果責任を果たせるように、看護部はスタッフにキャリア開発の機会と適正な評価を与え、職業人として、人間としての成長を惜しみなく支援します。
目指す看護師像 Vision
- 自分の看護の仕事に誇りを持ち、職務を果たすことができる
- 自分の職務に対し誠実に最善を目指し実践し、またその結果にも誠実に向き合える
- 患者のためには、自分がリスクを追うことも覚悟し行動できる
- 専門職として自己研鑽に努め、学習し続けられる
- 他者・自己を信頼し、チームの中で相互依存できる関係を築ける
- 他者に発信し、交流することができる
- 人間の生命に畏敬の念をもち、謙虚に対峙できる
- 物事に対し、粘り強くしなやかに対処できる
- 時には、政治的に戦略的に行動できる
目標(2024年度) Goal
- 患者の療養生活における、尊厳と安全を守り、患者が自分らしく生活する基盤をつくる
- 1)
- 私たち自身が固定観念を捨てて業務を見直し、患者の意思決定支援に時間を使う
- 2)
- 入院・外来を通じて、患者が療養生活を自律的に送れるように支援する
- 職員の多様性を認め合い、心理的安全性のある職場を創り上げる