総合手術センター

手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)」をご存知でしょうか?アメリカのIntuitive Surgical(インテュイティブサージカル)社が開発した手術支援用のロボットです。
ロボットと言っても、ダヴィンチが勝手に動いて手術をするのではありません。医師が、「サージョンコンソール」と呼ばれる操作ブースに座って操作し、手術を行います。つまりダヴィンチは道具であり、実際に手術を行うのは医師です。
ダヴィンチを使うメリットとして、内視鏡手術と同様に比較的小さな創で手術を行うことができます。また、高い技術を要した縫合や切除などがより確実にできるようになり、術者の負担も軽減することが可能となります。つまり患者さんにとっても術者にとっても負担が少ない低侵襲な手術(患者さんの体への負担ができるだけ少ない手術)が可能となっています。
また、2018年12月からは、次世代型ダヴィンチ「da Vinci Xi」を導入しました。従来の「da Vinci Si」と比べて、アーム(医師が操作して動かす部分、先端が患者さんの患部に挿入される)同士の干渉が少なくなりました。またアームの可動距離が長くなったため、いままでより手術がやりやすくなるといわれています。
専用の手術台もセットなので、手術時の患者さんへのドッキング作業や術中の体位変換などもコンピュータが自動で行うことができます。これにより手術時間の短縮など、より患者さんへの負担が少なくなると期待できます。

画像:手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)」その1
手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)」その2

当院で行うことができる手術

泌尿器科

  1. 腎臓悪性腫瘍切除術
  2. 前立腺悪性腫瘍切除術
  3. 膀胱悪性腫瘍切除術
  4. 腎盂形成術
  5. 副腎腫瘍に対するロボット支援腹腔鏡下副腎摘出術(2022年3月23日)
  6. 副腎髄質腫瘍(褐色細胞腫)に対するロボット支援腹腔鏡下副腎摘出術(2022年3月23日)
  7. 腎細胞がんに対するロボット支援腹腔鏡下根治的腎摘除術(2022年3月23日)
  8. 腎盂・尿管がんに対するロボット支援腹腔鏡下腎尿管全摘術・膀胱部分切除術(2022年3月23日)

上部消化管外科

  1. 食道悪性腫瘍切除術
  2. 胃切除術

下部消化管外科

  1. 直腸切除・切断術
  2. 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(内視鏡手術用支援機器を用いる場合)(2022年4月21日)

呼吸器外科

  1. 縦隔腫瘍切除術
  2. 肺悪性腫瘍切除術
  3. 拡大胸腺摘出術
  4. ダヴィンチを使用したロボット支援下拡大胸腺全摘術(2022年6月15日)

心臓血管外科

  1. 僧帽弁形成術
  2. ロボット支援下心腫瘍摘出術(2021年4月20日)
  3. ロボット支援下心房中隔欠損閉鎖術(2022年1月21日)
  4. ロボット支援下三尖弁形成術(2022年1月21日)

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

咽喉頭癌手術

肝胆膵外科

  1. 肝切除術
  2. 膵頭部腫瘍切除術
  3. 膵体尾部腫瘍切除術
  4. ロボット支援下腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(2021年6月22日)

婦人科

  1. 膣式子宮全摘術
  2. 子宮悪性腫瘍術(子宮体がん)
注)
手術の適応、費用については、各診療科へご相談をお願いいたします。

手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)」 動画紹介

ダヴィンチのセッティングの仕方

ダヴィンチでの縫合の様子

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