当院において、薬剤の効きにくい細菌(薬剤耐性菌)の一種であるカルバペネム耐性腸内細菌目細菌 (CRE)が検出される患者さんが通常より多く認められています。この細菌はメタロβラクタマーゼ(MBL)という酵素を産生し、薬剤をこわす作用があります。
このため、現在、病床の一部を制限しながら診療を行っています。
私たちはこの事態を重く受け止め、相模原市保健所にも逐次報告するとともに、私立医科大学病院感染対策協議会とも随時相談しながら、調査を進めています。
同時に耐性菌の検出が広がらないように、手指衛生をはじめとする標準予防策、環境消毒、医療器材・物品の管理などの感染対策のさらなる徹底と定期的な微生物検査を鋭意取り組んでいるところです。
患者さんをはじめ、当院をご利用される方々にはご迷惑をお掛けしますが、院内感染対策の更なる強化にあたり、皆様のご理解とご協力を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。
今後の経過については、当院ホームページ等において随時報告してまいります。
2023年5月31日
北里大学病院 病院長
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