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平成28年度 病院情報の公表

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平成28年度 北里大学メディカルセンター 病院指標


  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
   個人情報が特定できないようにするために、指標のなかで10未満の数値は「−」と表示しています

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 593 158 194 297 585 746 1704 2086 1160 180
【解説】
  当院は地域医療支援病院として、地域医療への貢献、地域から「頼りになる病院」を目指し、新生児から高齢者まで広い領域の疾患に対応しています。地域の高齢化率も年々上昇しており、60歳以上の患者が全体の6割を占めます。
  また、0〜9歳の階級も前年度に比べ患者数が増加しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科(一般)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 30 12.40 11.74 0.00 71.90
0400801299x001 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 - - 10.21 - -
060295xx99x0xx 慢性C型肝炎 手術なし 手術・処置等2なし - - 21.69 - -
060300xx99x01x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり - - 22.40 - -
060295xx99x0xx 慢性C型肝炎 手術なし 手術・処置等2なし - - 19.92 - -
【解説】
  一般内科の多い症例はC型肝炎、肝硬変、肝癌等の肝疾患に対する治療です。
  その中で、最も多い治療が肝動脈化学塞栓術(TACE)です。肝癌は、進行すると肝動脈の血流が豊富になり、栄養を供給するようになります。足の付け根の動脈より、肝臓内の癌に栄養を供給する細い動脈までカテーテルを進め、抗癌剤等を注入し、動脈の血流を遮断し、癌細胞を壊死させる方法です。
  次に、多いのはウイルス性肺炎や細菌性肺炎、間質性肺炎とはっきり診断出来た肺炎の症例です。
  まれに、重度感染症等(敗血症・播種性血管内凝固)を合併する症例もあります。
  診療は喀痰や血液培養検査、尿中や咽頭での迅速抗原検査を行い、原因菌の同定に努め、原因菌にあった抗生物質の選択し、原因菌がはっきりしない場合には、酸素吸入が必要かなどの重症度に応じて、抗生物質の選択を行っています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 33 14.03 16.73 6.06 69.79
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 25 19.36 16.54 20.00 65.00
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 11.94 7.12 0.00 65.44
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 31.82 18.71 0.00 71.00
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 14 33.93 20.18 28.57 74.00
【解説】
  神経内科では急性期脳血管障害の患者さんが最も多く、特に脳梗塞の比率が最も大きいです。急性期脳梗塞例の3/4は発症24時間以内(エダラボン使用適用例)に入院しており、急性期治療とともにリハビリテーションを開始しその25%は回復期リハビリテーション病院に転院し、継続した治療、リハビリを行っています。24時間を超えて入院する例(エダラボン非適用)では比較的軽症ですが、継続的なリハビリのため15%は回復期リハビリ病院に転院をしており、地域医療の中での連携を積極的に推進しています。免疫性神経疾患の診断、治療にも積極的に携わっており、慢性炎症性脱髄性多発神経炎をはじめとした免疫性神経疾患に対する免疫グロブリン療法などを積極的に取り組んでいます。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 76 6.87 11.06 0.00 73.12
060060xx97100x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 41 10.34 16.26 0.00 81.15
06007xxx99000x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 38 3.79 10.41 0.00 73.76
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 35 7.80 9.02 0.00 73.46
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 26 12.23 11.74 0.00 72.19
【解説】
  消化器内科では、内視鏡診断・治療を積極的に行っています。胆膵領域では、膵癌、胆道癌などで閉塞性黄疸となった場合には、まずプラスチックステントによる内視鏡的胆道ドレナージを行い、減黄を図ります。その後膵癌、胆道癌などの病期を精査後、手術可能な方はそのまま手術、化学療法等の適応の方には長期開存が期待できるメタリックステントを挿入します。癌のため十二指腸が狭窄している場合には、超音波内視鏡下胆道ドレナージ(EUS-BD,CDS, HGS)、経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)などで対応します。また、胃切除後などの術後腸管の患者さんも、Short型小腸鏡を用いた内視鏡的逆行性膵胆道造影検査(ERCP)で、内視鏡的に処置を行います(到達率は、91%)。
  胆管結石に対しては、内視鏡的逆行性膵胆道造影検査(ERCP)で乳頭切開EST、あるいはバルーン拡張術EPBDを行い、結石を採石します。大きな石では、機械的砕石術EML、あるいは大口径バルーンによる乳頭拡張術EPLBDを行い、採石します。これらの方法でも治療できない場合には、経口的胆道鏡下に電気水圧式結石破砕療法EHLにて、採石します。以上により、胆管結石はほぼ100%内視鏡的に治療が可能です。
  早期の胃癌、大腸癌では、積極的に内視鏡治療、内視鏡的粘膜下層剥離術ESDにて、治療を行っています。開腹しないため、体の回復が早く、患者さんが満足を得られています。大腸のポリープ(腺腫など)も、基本的に外来にて内視鏡的ポリペクトミーで切除しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 295 3.15 3.06 1.02 68.77
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 120 5.47 4.71 0.00 70.42
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 12.32 13.02 0.00 70.57
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 9.41 11.38 0.00 76.41
050080xx9910xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 18 3.94 6.03 0.00 71.56
【解説】
  循環器内科では、すべての心臓病と血管の病気に対応しており、カテーテルを使用した検査、治療を年間で500症例以上行っています。その中で冠動脈疾患である狭心症、心筋梗塞に対する検査、治療入院の患者さんが多くなっています。次いで多いのは、不整脈による失神、心不全等を治療するための、ペースメーカー関連の入院患者さんとなっています。心不全の治療入院も増加傾向にあり、心臓リハビリテーション部門と連携して治療を行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 13.63 12.84 0.00 62.08
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 19 15.16 14.77 0.00 66.84
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 17 40.76 37.06 5.88 69.06
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 21.07 17.95 13.33 76.47
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし - - 7.58 - -
【解説】
  腎臓内科で最も多い疾患は、慢性腎不全です。慢性腎不全の背景には、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症など多くの疾患があり、原因を踏まえた適切な治療を行っています。慢性腎不全が進行した状態では、透析療法が必要になり、当院では、泌尿器科と協力体制とって治療に当たっています。血液透析、腹膜透析どちらの治療も行っており、退院後は、周辺の協力施設と連携しています。
内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 49 14.61 16.40 0.00 66.33
100071xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり85歳未満 25 14.08 12.94 0.00 59.36
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 13.78 - -
100061xx99x110 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 - - 16.28 - -
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 - - 14.91 - -
【解説】
  内分泌代謝内科の症例では、主に2型糖尿病の教育入院、血糖コントロール入院を多く取り扱っています。教育入院は約2週間のスケジュールで、様々な糖尿病の講義を受けたり、栄養指導、運動療法の指導を受けて、退院後に血糖コントロールが良好になるような生活習慣を身につけていただきます。また内服薬でコントロールが困難な患者さんでは、入院中にインスリン注射や、血糖自己測定の指導を行う場合もあります。また、1型糖尿病の患者さんについても、教育入院および、インスリン調節などの血糖コントロール目的の入院を取り扱っております。また糖尿病急性合併症である、糖尿病ケトアシドーシスの症例についても随時加療を行っています。このほか内分泌代謝内科では、バセドウ病、副腎疾患の加療目的入院、および下垂体疾患や原発性アルドステロン症などの検査入院などについても取り扱っています。
リウマチ膠原病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 20 15.40 17.77 5.00 57.60
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし - - 19.24 - -
070560xx99x6xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等26あり - - 29.92 - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし - - 12.43 - -
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし - - 14.52 - -
【解説】
  リウマチ膠原病内科で最も入院治療の多い症例は、全身性エリテマトーデスや血管炎などの膠原病及びその類縁疾患による肺や腎臓など諸臓器の障害に対する治療例です。比較的重症例が多く、高容量のステロイドや免疫抑制剤を併用するため、2〜4週間程度の入院が必要となる場合が多くなっております。退院後は可能な限り当院外来に通院していただき、ステロイドの減量を図っています。
  外来で最も多くを占める疾患は、関節リウマチです。関節リウマチの患者さんに対する治療では、メトトレキサートなどの免疫抑制薬のみならず近年では生物学的製剤を使用されることが多くなっています。関節リウマチ以外の疾患でも免疫抑制剤を併用する症例が多く、高齢でそのような薬物の治療を受けている方は比較的重症の感染症を合併し、感染症に対する入院治療を要する場合があります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 75 6.88 5.79 1.33 4.49
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 64 7.03 6.42 0.00 3.50
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 58 7.43 6.02 0.00 1.43
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 58 7.40 6.18 3.45 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 50 12.52 11.55 2.00 0.00
【解説】
  15歳未満の急性期疾患として最も多く診療しているのは、呼吸器感染症で特に3歳未満の低年齢層が多く入院しています。ほぼ例年RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、マイコプラズマ肺炎、肺炎球菌性肺炎などが主体となっています。これらの上気道感染に伴う気管支喘息発作・喘息性気管支炎が次に多く、他院からの紹介を受け酸素療法・持続吸入療法・ステロイド治療などを行っています。またアレルギー外来が併設されているため、食物アレルギーの負荷試験も行っています。感染性腸炎流行時には、ロタウイルス・ノロウイルス・アデノウイルスなどの輸液療法のための入院患者さんが増加します。いずれの疾患もほとんどが7日以内に退院し、紹介元のかかりつけ医療機関でのフォローをお願いしています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 副傷病なし 177 4.00 4.41 0.00 69.98
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 副傷病なし 138 4.02 4.48 0.00 68.21
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 90 7.68 7.61 0.00 63.96
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 42 7.71 4.64 0.00 60.17
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 39 16.74 15.92 0.00 72.08
【解説】
  外科で最も多い癌患者さんは大腸癌の患者さんです。大腸は結腸と直腸からなり、当院の大腸癌は高齢者や進行癌が多く、積極的な腹腔鏡下手術による治療と補助化学療法を行っています。また進行癌の患者さんが再発した場合も、同様に化学療法を行います。それらの患者さんには一般に2週間に一度の短期化学療法入院を計画的に繰り返すため、平均在院日数が短い入院が多くなっています。さらに、進行直腸癌に対する術前のダウンステージ(癌の広がりを小さくする)・局所再発減少を目指した化学放射線療法を積極的に行っていることも、直腸癌化学療法が多くなっている要因です。当院外科の癌治療方針は、上記の大腸癌を初めとして、胃癌、膵癌、胆管癌、さらには乳癌の患者さんに対しても、化学療法・放射線治療などを含めた集学的治療を行っているのが特徴です。
  一方、手術入院患者さんの中で最も多いは、胆嚢結石症やそれに伴う胆嚢炎の患者さんです。その手術は腹腔鏡下に胆嚢を摘出する手術です。腹腔鏡下手術は患者さんの負担が少なく、低侵襲で整容性にも優れた手術で、当院の腹腔鏡下手術は胆石を筆頭に、大腸癌、胃癌、肝癌などを含めた消化器手術の半数以上を占め、積極的に腹腔鏡下手術を行っているのが特徴です。そのため、平均在院日数も短期間となっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 81 24.68 24.42 1.23 65.32
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 69 18.54 11.91 0.00 52.58
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 59 31.75 26.26 3.39 71.75
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 55 35.96 27.63 32.73 80.87
160800xx97xxxx 股関節大腿近位骨折 その他の手術あり 18 32.39 20.64 44.44 78.17
【解説】
  整形外科で最も多い疾患は変形性関節症に対する手術治療です。人工股関節全置換術が最も多く、次に人工膝関節全置換術が多く行われています。2番目に多い疾患はスポーツによる外傷も含めた膝関節外傷です。靭帯損傷や半月損傷が主であり、関節鏡視下手術が行われています。次に多い疾患は高齢者の大腿骨近位部骨折であり、人工骨頭置換術や骨接合術が行われています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 26 3.12 4.28 0.00 51.92
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 19 2.11 3.44 0.00 74.58
080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物 その他の手術あり 12 5.42 6.42 0.00 52.83
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - 8.78 - -
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし - - 5.94 - -
【解説】
  最も多い症例は粉瘤・脂肪腫・ほくろなど、皮膚や皮下の良性腫瘍に対する腫瘍摘出術です。部位は四肢・顔の順で症例を多く実施しています。
  次に、眼瞼下垂に対する手術です。当院では、主に加齢による眼瞼下垂の症例が多くみられます。手術は局所麻酔で行うため、1泊2日又は2泊3日と短期の入院となっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx01x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 18.49 22.47 8.11 62.08
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 9.67 9.87 0.00 78.46
010010xx9905xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 13 7.46 15.14 0.00 55.77
010030xx01x00x 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2なし 副傷病なし 13 11.08 15.99 0.00 65.85
100260xx9710xx 下垂体機能亢進症 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 12 11.58 20.12 0.00 53.67
【解説】
  当脳神経外科の特徴は、脳腫瘍手術を目的とした入院が多いことが特徴です。特に、大学病院でなければ出来ない難度の高い頭蓋底腫瘍手術、他科との連携が重要となる間脳下垂体腫瘍手術、放射線・抗がん剤を必要とする悪性脳腫瘍手術が中心となっています。また、脳血管障害、特に開頭脳動脈瘤クリッピング術、脳梗塞に対するバイパス術、頸動脈内膜剥離術等が続きます。外傷、脊髄・脊椎疾患も多数治療を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 90 11.26 7.44 1.11 72.90
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 89 10.73 9.98 0.00 71.54
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 46 18.67 13.39 0.00 69.24
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 46 6.20 5.83 0.00 59.96
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 44 7.45 7.08 0.00 61.91
【解説】
  泌尿器科における主要手術患者数は、
  第一に、膀胱悪性腫瘍に対して行われる経尿道的内視鏡手術です。腹部の切開を必要とせず、内視鏡を尿道を経て挿入し高周波メスで腫瘍を切除します。膀胱悪性腫瘍は再発も多く同手術が繰り返し必要となる場合や病状の進行度によっては、膀胱全摘出手術を余儀なくされる場合があります。 
  第2に前立腺肥大症に伴う排尿障害の改善を期待する経尿道的前立腺手術は、薬物治療効果が十分でない場合に検討されます。その効果は大きく、多くの患者さんに満足いただけます。手術後は内服療法のように長期の通院は必要とせず、通常は数回程度の来院で治療を終えることが可能です。
  第3に腎・尿管結石及び水腎症に対する手術です。結石の治療は体外衝撃波結石破砕装置による治療で、比較的低侵襲の手技で、衝撃波によって結石を細かく破砕し自力で排出させます。 結石の大きさによっては複数回の治療を要します。破砕困難例や結石の大きさ、位置などによっては内視鏡手術の適応となります。これは腎臓で生成された尿を膀胱に送る尿管に内視鏡を挿入し直接結石を破砕し除去する方法です。また結石による尿管の閉塞が契機になり尿のうっ滞した状態、すなわち水腎症や重症の感染症である腎盂腎炎の発症や両側の水腎症による腎不全に陥った場合は、病状の急速な悪化を回避するため、緊急で尿管ステントと言われるチューブを尿道を経て尿管内に留置して尿の流れを確保する処置を行います。尿管ステント留置は悪性腫瘍による水腎症に対しても行われます。当科では様々な急性、慢性疾患や良性、悪性疾患そして泌尿器科緊急疾患に対応しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 58 6.17 6.42 0.00 42.71
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 47 10.32 10.05 0.00 46.34
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 44 2.89 4.92 0.00 64.89
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 33 2.82 4.84 0.00 63.42
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 31 3.13 5.12 0.00 59.74
【解説】
  手術件数としては、卵巣嚢腫や子宮筋腫などの良性疾患が多数を占め、これらの疾患に対しては、経過観察・投薬治療・手術療法などの中から患者さんと相談して最適な治療法を選択しています。手術療法を希望された場合には腹腔鏡手術や子宮鏡手術などの低侵襲手術を積極的に採用し、早期に退院できるように努力しています。手術までの待機時間は疾患によりますが、手術したいと患者さんが表明してのち2週間〜2ヵ月程度で手術が施行出来るよう努めています。
  卵巣癌や子宮癌に対する症例も多く、子宮癌卵巣癌で標準的な治療が確立されている範囲で手術療法、放射線療法、化学療法を組み合わせて治療を行っています。化学療法は入院期間をできる限り短くして短期間の入院を繰り返し、退院後は日常生活に影響しないよう過ごせるよう配慮して行っています。そのため化学療法に関する入院回数は多くなり入院期間は短くなっています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 89 8.26 9.37 0.00 57.90
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 47 8.04 8.12 0.00 21.89
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 36 6.50 5.24 0.00 56.89
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 29 8.93 7.47 0.00 54.59
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 20 8.95 9.60 0.00 59.40
【解説】
  当院では入院施設を持っており、急性の難聴、あるいは内耳が原因と思われるめまいの患者さんの紹介受診が多く認められます。両疾患とも早期診断治療が治癒率の向上につながるため、速やかな入院加療で成果を上げています。また、鼻づまりを主な症状とする慢性副鼻腔炎は、放置すると頭蓋内あるいは眼窩内に合併症を来す恐れもあり、近年増加傾向にある好酸球性副鼻腔炎は喘息を併発していることが多く、治療に苦慮することが多くあります。適切な治療方針をたて、内視鏡下の手術により症状の改善を図っています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 31 11 13 29 42 15 1 7
大腸癌 15 72 40 176 35 245 1 7
乳癌 24 29 30 - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - 14 14 14 28 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

【解説】
  当院では、消化器内科、総合内科、外科(消化器外科、乳腺外科)において肺癌を除く5大癌の治療を行っています。UICC病期分類(国際分類)とは、T(腫瘍の広がり)、N(リンパ節転移の程度)、M(遠隔転移の有無)の組み合わせで病期(進行度)を1から4に決定します。当院ではその病期に適した治療を各科が密に連携して行います。DPCで入院時病期不明は、入院検査後に外来でM因子である遠隔転移等の有無を複数の検査を組み合わせた結果で診断することが多いことや、切除によって最終的にT因子が確定することが多いためと考えられます。
  胃癌と大腸癌のStage1の患者さんには、主に内視鏡下粘膜・粘膜下切除(消化器内科)や腹腔鏡下胃切除・大腸切除(消化器外科)によって、患者さんに負担の少ない治療法を積極的に行っております。また、遠隔転移のあるStage4の患者さんは、消化器内科・外科が協力し、手術と化学療法、さらには緩和治療を組み合わせ、それぞれの患者さんに適した最善の治療を選択します。それ以外のStageの患者さんは、主に消化器外科が手術治療をメインとして行い、手術後に確定した進行度に応じて補助化学療法を行い根治的治療を行っています。当院で大腸癌のStage4や再発が多いのは、地域にご高齢な患者さんが多く当初から進行度が高いことが一因と考えられますが、加えてそのような患者さんも長期にフォローし、再発した場合などにも積極的な化学療法、放射線治療や緩和治療などを入院で行っています。ご高齢で外来化学療法が難しい患者さんなどを含め多くの癌患者さんに対して、化学療法を繰り返し行うため同じ患者さんを複数カウントすることが要因といえます。
  乳癌は乳腺外科において、各Stageや癌の種類に適した手術治療、化学療法、乳房再建などを行っています。
  肝癌は、消化器内科・総合内科と消化器外科、さらには放射線科が連携し、内科では肝癌に対しする局所療法・動脈塞栓療法などを、消化器外科では手術治療を中心に行い、全てのStageに適した治療を行っています。肝癌は原因としてウイルス性やアルコール性の慢性肝炎や肝硬変などがある人に多く発生するため、再発も多く、それらの原因に対する治療や再発時も病状に適した治療を行っています。
  肺癌に関しては、呼吸器内科・外科医が不在なため、治療を行っておりません。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 54 13.81 72.41
重症 22 29.77 83.45
超重症 12 23.92 82.00
不明 - - -
【解説】
  当院における成人市中肺炎の患者さんについては中等症が全体の58%を占め、最も多くなっています。
  また、平均年齢から高齢になるにつれ重症化し、長期入院に至っていることが分かります。高齢な患者さんの状態によっては肺炎とは別の疾患で入院し、合併する症例もみられます。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 126 23.30 71.37 20.00
その他 24 26.50 71.63 4.67
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
【解説】
  脳梗塞急性期3日以内の入院比率が多く、急性期治療と早期のリハビリテーションを導入しています。脳梗塞の成因ごとの分類では、人口の高齢化に伴ってアテローム血栓性脳梗塞の比率が高く、次いで心房細動にに伴う心原性脳塞栓症、ラクナ梗塞と続いています。急性期治療後、基礎疾患の管理ならびに各病型に応じた二次予防治療を行っており、適切な抗血小板剤の投与、心房細動例に対する抗凝固療法を導入しています。近年、新規抗凝固薬が導入されたことにより心房細動に起因する脳塞栓症の発症率が減少傾向にある印象です。急性期治療後は回復期リハビリテーション病院に約25%の患者さんが転院しており、地域医療連携の推進を図っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

  ※対称器官の手術について
    名称の末尾に(両側)と標記がある場合は(片側)のみの手術も含んだ件数です。
内科(一般)

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 30 2.00 9.20 0.00 71.37
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
【解説】
  当科では手術不能でかつ穿刺局所療法の対象とならない多血性肝細胞癌に対して血管塞栓術を多く行っています。
  癌に血液(栄養)を供給する肝動脈を人工的に塞栓剤で塞いで癌を兵糧攻めにするもので、様々な患者に対応でき、比較的マイルドな治療法です。
消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 112 2.19 7.54 0.89 75.39
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 36 1.06 5.75 0.00 73.56
K654 内視鏡的消化管止血術 33 0.67 9.39 6.06 69.24
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 26 0.85 5.00 0.00 74.69
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 24 0.33 5.79 0.00 67.83
【解説】
  消化器内科では、内視鏡診断・治療を積極的に行っています。胆膵領域では、膵癌、胆道癌などで閉塞性黄疸となった場合には、まずプラスチックステントによる内視鏡的胆道ドレナージを行い、減黄を図り、その後膵癌、胆道癌などの病期を精査後、手術可能な方はそのまま手術、化学療法等の適応の方には長期開存が期待できるメタリックステントを挿入します。癌のため十二指腸が狭窄している場合には、超音波内視鏡下胆道ドレナージ(EUS-BD,CDS, HGS)、経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)などで対応します。また、胃切除後などの術後腸管の患者さんも、Short型小腸鏡を用いた内視鏡的逆行性膵胆道造影検査(ERCP)で、内視鏡的に処置を行います(到達率は、91%)。
  胆管結石に対しては、内視鏡的逆行性膵胆道造影検査(ERCP)で乳頭切開EST、あるいはバルーン拡張術EPBDを行い、結石を採石します。大きな石では、機械的砕石術EML、あるいは大口径バルーンによる乳頭拡張術EPLBDを行い、採石します。これらの方法でも治療できない場合には、経口的胆道鏡下に電気水圧式結石破砕療法EHLにて、採石します。以上により、胆管結石はほぼ100%内視鏡的に治療が可能です。
  早期の胃癌、大腸癌では、積極的に内視鏡治療、内視鏡的粘膜下層剥離術ESDにて、治療を行っています。開腹しないため、体の回復が早く、患者さんが満足を得られています。大腸のポリープ(腺腫など)も、基本的に外来にて内視鏡的ポリペクトミーで切除しています。
循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 110 2.46 2.65 0.00 70.52
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 38 2.00 7.34 2.63 76.47
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 28 0.00 14.71 10.71 70.21
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 20 0.00 9.60 0.00 73.30
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 18 1.00 2.00 0.00 71.61
【解説】
  循環器内科の手術処置入院は、冠動脈疾患である狭心症、心筋梗塞に対するカテーテル手術の患者数が大半を占めています。高齢者人口の爆発的な増加と、若年者の喫煙、高脂血症等の影響により、冠動脈疾患は増加しています。特に急性心筋梗塞患者に対する緊急冠動脈形成術は生命予後に関しても治療効果が高く、地域の循環器救急を支えるために24時間365日体制を維持して、メディカルスタッフの多大なる協力の下で多数の症例に対応しています。当科のカテーテル手術は全例橈骨動脈を使用して、最新のデバイスや技術を駆使して施行しており、低侵襲性の冠動脈治療ができる施設として評価されています。不整脈による失神、心不全等を治療するための、ペースメーカー移植術も積極的に行っています。
外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 98 1.77 4.95 0.00 63.87
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 76 1.05 3.47 0.00 62.83
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 42 6.57 9.79 0.00 73.07
K6335 鼠径ヘルニア手術 37 1.89 4.08 0.00 77.11
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 29 2.28 3.55 0.00 66.10
【解説】
  外科は手術で病気を治す科です。当科で最も多いのは、胆石症やそれに伴う胆嚢炎の手術患者さんに対する腹腔鏡下胆嚢摘出術です。数カ所に小さな穴を開け、長い鉗子やはさみを使用して胆嚢を摘出する手術です。胆嚢摘出術は殆どを腹腔鏡で行っており、胆嚢炎や以前は行っていなかった他の開腹手術歴のある患者さんにも積極的に行っています。その結果、術後の平均日数は短期間となっています。
  次に多いのは、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術です。鼠径ヘルニアの手術数は100例を超えていますが、その70%程度を腹腔鏡手術で行っています。鼠径ヘルニアとは、鼠径部が弱くなりヘルニア門ができてしまい、そこから腹膜に包まれて腸などが飛び出る病気です。3カ所の穴から、鉗子・はさみ等を使用して、メッシュという補強剤で補強する手術です。利点は、腹腔内からヘルニアを確実に診断する事ができ、左右同時に発生した場合は両方同時に治療が行え、鼠径ヘルニア以外に大腿ヘルニア等も一緒に治療できる等といった利点があります。これらの腹腔鏡の利点を生かせる場合は積極的に行っているため、腹腔鏡下の手術の方が多くなってきています。
  3番目に多いのは、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術です。癌手術で最も多いのは大腸癌です。大腸癌は結腸癌と直腸癌に分けられ、両手術とも積極的に腹腔鏡下手術で行っています。大腸癌以外にも、胃癌、膵臓癌、胆管癌、肝癌などの癌患者さんにおいても手術前にがんリハビリテーションを行うことと、腹腔鏡手術を行うことでご高齢の患者さんも、手術後早く退院が出来るようにしています。また外科では術後補助化学療法や再発時の化学療法に対して静脈内に埋めこみカテーテルポートを留置し、点滴が楽に行えるようにしています。このように当科は腹腔鏡手術が消化器手術(胃癌や肝癌などの適応のある癌や急性虫垂炎など)全体の50−60%と多くを占めていることなど、患者さんに優しい手術を常に心がけています。
整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 170 3.53 25.17 8.82 69.44
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 49 5.65 26.55 24.49 76.69
K068-2 関節鏡下半月板切除術 31 1.65 7.13 0.00 63.42
K069-3 関節鏡下半月板縫合術 29 1.48 26.31 0.00 49.07
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 20 9.10 35.45 30.00 82.20
【解説】
  当科では変形性股関節症および活動性が高い高齢者の大腿骨頸部骨折を対象に人工股関節全置換術を行っています。前方アプローチによる低侵襲の手術を行っているため、術翌日から歩行訓練を開始しています。
  また、後十字靭帯温存型と切離型を使い分け、より専門性の高い低侵襲の人工膝関節全置換術も行っています。
  さらに外傷の専門医、膝関節の専門医がいるため、骨折観血的手術、関節鏡視下半月板切除術、縫合術、靭帯再建術などが多くなっています。
形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) 16 1.00 3.56 0.00 52.88
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 15 0.00 1.07 0.00 73.20
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 12 0.50 0.83 0.00 44.42
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
【解説】
  最も症例が多い軟部腫瘍摘出術は脂肪腫・線維腫・神経鞘腫などの良性腫瘍に対し、主に全身麻酔で実施しています。腫瘍は小さいうちははっきりせず痛みも伴わないため、ある程度の大きさになって自覚し、受診される症例が多くみられます。
  次に、眼瞼下垂症手術です。当院では、代表的な挙筋前転法を実施しています。外れたり、緩んでしまった腱膜を腱板に再固定する方法です。入院の場合は、1泊2日で実施しています。
脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 39 4.77 19.59 5.13 63.69
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 28 0.50 10.54 7.14 79.36
K171-21 内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術(下垂体腫瘍) 16 1.38 9.00 0.00 56.25
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 15 1.27 16.73 13.33 62.20
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) - - - - -
【解説】
  当院脳神経外科手術の特徴は、脳腫瘍手術が多い点にあります。1位の頭蓋内腫瘍摘出術(39件)、神経内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術(16件)のほかに広範囲硬膜再建を要する頭蓋底腫瘍摘出術、松果体部腫瘍摘出術、内視鏡下腫瘍摘出術等を含めると脳腫瘍関連手術は70件に及びます。また、血管障害手術では脳動脈瘤頸部クリッピング術(1箇所)をはじめ、2個以上の動脈瘤クリッピング術等が主要手術となっています。
泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 89 2.37 7.74 1.12 72.84
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 89 1.44 8.29 0.00 71.54
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 71 0.35 8.23 1.41 65.34
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 45 2.18 15.20 0.00 69.27
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 29 2.55 4.69 0.00 66.17
【解説】
  泌尿器科における患者数上位の主要手術は、
  第一に、膀胱悪性腫瘍に対して行われる経尿道的内視鏡手術です。腹部の切開を必要とせず、内視鏡を尿道を経て挿入し高周波メスで腫瘍を切除します。膀胱悪性腫瘍は再発も多く、同手術が繰り返し必要となる場合や病状の進行度によっては、膀胱全摘出手術を余儀なくされる場合があります。
  第2に前立腺肥大症に伴う排尿障害の改善を期待する経尿道的前立腺手術です。薬物治療効果が十分でない場合に検討されます。その効果は大きく、多くの患者さんに満足いただけます。手術後は内服療法のように長期の通院は必要とせず、通常は数回程度の来院で治療を終えることが可能です。
  第3に経尿道的尿管ステント留置術です。腎臓で生成された尿を膀胱に送る尿管に結石(尿管結石)が詰まり、尿のうっ滞(水腎症)を伴う感染症(閉塞性腎盂腎炎)が起こった場合や悪性腫瘍による水腎症の発症に対し、内視鏡を尿道を経て尿管ステントと言われるチューブを尿管内に留置し尿の流れを確保する処置を行います。うっ滞/閉塞が解除されることによって感染は軽快し、腎機能が回復します。治療の経過によって、後日ステントは抜去または交換が必要です。当科では様々な急性、慢性疾患や良性、悪性疾患そして泌尿器科緊急疾患に対応しています。
産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 94 1.12 3.86 0.00 39.85
K877 子宮全摘術 61 2.03 7.90 0.00 49.38
K867 子宮頸部(腟部)切除術 23 1.00 1.00 0.00 40.39
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 20 1.25 5.00 0.00 46.25
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 19 3.00 10.21 0.00 50.05
【解説】
  子宮筋腫や卵巣嚢腫・卵巣腫瘍などの良性疾患から子宮頸癌・卵巣癌などの悪性腫瘍まで幅広く取り扱っています。
  卵巣卵管の手術及び子宮に関する手術ともに、次第に腹腔鏡手術が大多数を占めるようになり、この傾向は今年度も続いています。
  腹腔鏡手術が中心となったことにより、術後の入院期間は短くなっています。
  子宮頸癌に対する子宮頸部切除術をはじめ、子宮癌や卵巣癌などの手術も恒常的に施行しています。特に子宮体癌に対しては腹腔鏡下子宮体癌手術を開始しており、 腹腔鏡下子宮体癌手術の件数も増加しています。
眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 259 0.00 1.00 0.00 74.45
K279 硝子体切除術 - - - - -
【解説】
  眼科では、白内障に対する手術である超音波乳化吸引による水晶体再建術を行っております。安全のため、全ての患者さんに対して入院手術および片眼ずつの手術としており、1泊2日で退院しています。両眼とも手術をご希望の患者さんは、2週間以上の間隔を空けて片眼ずつの手術となります。
耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 47 1.06 5.98 0.00 21.89
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 17 1.00 6.94 0.00 52.71
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 15 0.07 5.60 0.00 34.47
K347 鼻中隔矯正術 11 1.00 7.00 0.00 43.73
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 10 1.00 6.90 0.00 56.70
【解説】
  地域医療に焦点を置いている当院では、習慣性扁桃炎や副鼻腔炎といった日常生活に支障を来す疾患が外科的治療の主体となっています。中でも、扁桃肥大による気道の狭窄は将来、睡眠時無呼吸症を誘発する恐れがあり、終夜睡眠検査など適切な診断の元、幼小児から成人に至るまで扁桃手術を行っています。扁桃周囲膿瘍は適切な判断と治療を行わないと、気道狭窄・縦隔炎・敗血症など重篤な障害を来すおそれがあり、速やかな診断と治療が求められます。副鼻腔炎はCTなどの光学的な診断により炎症の範囲が明確となってきました。内視鏡の使用で安全に、病変を除去することで、術後の症状の改善に努めています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 17 0.22
180010 敗血症 同一 23 0.30
異なる 16 0.21
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 75 0.97
異なる - -

【解説】
  敗血症や播種性血管内凝固症候群は多くの医療資源を投入する疾患の一つです。播種性血管内凝固症候群は急激な経過を取ることが多く、重篤な臓器障害を併発することも多いため、迅速な治療を行っています。
  手術・処置の合併症に関しては、入院契機となる症例が多くを占めますが、発生率は低いと思われます。

 更新履歴 
2017/9/25
  病院情報の公表 掲載
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