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前立腺がん

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前立腺がんとは

  前立腺は膀胱の下に位置し、その中を尿道が通っています。形は栗に似ており、主な働きは、精液の一部である前立腺液を分泌することです。
前立腺がんは初期にはほとんど症状がありません。進行すると前立腺肥大症に似た症状が現れ(頻尿、残尿感など)、さらに進行すると、骨転移による腰や足の痛みなどが出てくる場合もあります。

前立腺の位置
前立腺の位置

診断方法

1.まず始めに前立腺がんの疑いがあるかどうかを調べるために、前立腺がんのマーカーであるPSA測定(血液検査)を行います。
2.PSAが正常値を越えて高い場合は直腸診、超音波検査を行います。
3.前立腺がんが疑わしいと針生検で確定診断を行います。(原則外来で行っておりますが、体調によっては1泊入院して行う場合もあります。)
4.針生検で前立腺がんであることが確定すると、がんの広がりや転移していないかどうかをMRI、CT、骨シンチグラフィによって検査します。この検査により病期がどの段階にあるかを最終的に判断して治療方針を決めます。


がんの進行と治療

進行度について(病期によって治療方法が異なります)

進行度 がんの状態 治療方法
限局がん 早期がんの状態。がん細胞が前立腺のなかにとどまっている状態 前立腺摘出手術、放射線療法、内分泌療法を選択して行います
限局浸潤がん 前立腺の外側までがんが進行していますが、他の臓器へは転移していない状態 前立腺摘出手術、放射線療法、内分泌療法の併用療法を行います
転移がん リンパ節や骨にがんが転移をしている状態 内分泌療法が中心です。骨転移に対して放射線療法を行うことがあります

治療について

  治療方法は患者さんの病期、年齢、合併症の有無などを総合的に判断して方針を決めます。おもな治療法には手術療法、内分泌療法、放射線療法などがあります。これらの治療法を組み合わせて行うことも可能です。医師と相談して決めてゆきます。

1.前立腺摘出手術
  前立腺とともに精嚢を一塊として摘出し、膀胱の出口と尿道とを吻合する手術方法です。当院では患者様の負担が少ない腹腔鏡の手術を積極的に行っております。病状、合併症によっては開腹手術で行うこともあります。

前立腺摘出手術
前立腺摘出手術

  *腹腔鏡下前立腺摘出術とは
皮膚にあけた5から6ヶ所の穴からカメラと細長い手術器具を使用してお腹の中に炭酸ガスを注入して膨らませて体の外からの操作で前立腺を摘出する手術です。   腹腔鏡の利点は皮膚切開が少なく術後の痛みが少なく、回復も早いため入院期間が短くて済みます。また開腹手術に比べて出血量が少なく行えます。
  リスクとしては開腹手術と比べ手術時間がかかる事や、高い技術を要します。その為、腹腔鏡の前立腺摘出手術を行うには厚生労働省から施設基準を取得しなければなりません。当院では施設基準を取得し手術を行っております。

2.内分泌療法(ホルモン療法)
  前立腺がんの多くは、精巣および副腎から分泌される男性ホルモンの影響を受けて増殖しています。内分泌療法は、男性ホルモンの分泌や働きを抑えることによって、前立腺がん細胞の増殖を抑制する治療法です。
  治療効果を高める目的で、手術や放射線療法の前や、後に内分泌療法を併用することもあります。

3.放射線療法
  放射線療法は、前立腺に放射線を照射して、がん細胞を死滅させる治療法です。内分泌療法と併用して行うこともあります。放射線療法は、手術療法に比べて身体的負担が少なく、手術を行うことができない70歳以上の患者さんにも行うことができます。当院での放射線療法は毎日(月曜から金曜日)、約2ヵ月間通院していただき治療してゆきます。
  また、放射線療法はがんを死滅させる目的だけでなく、転移したがんによる痛みを除くことを目的として行うこともあります。


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