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腎盂・尿管がん

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腎盂・尿管がんとは

  腎臓は背部に左右1つずつあり、長さ15cm、重さ150-200gのそら豆状の臓器です。主な働きは尿をつくり体内の不要物質を排泄することですが、その他に血圧や造血、骨の状態を調節する働きも担っています。
  腎盂・尿管がんは尿が腎臓で生成された後の通り道である腎盂および尿管内に発生する移行上皮がんです。腎盂・尿管がんの発生頻度は、人口10万人あたり0.5人程度です。男女比は2〜3:1で男性に多い傾向があります。
  症状は血尿で発見されることが多く、初期のころは痛みがありませんが、進行すると痛みを伴い事があります。

    腎盂・尿管の位置

診断方法

1.まず始めに尿の中にがん細胞が含まれていないか尿細胞診検査を行います。
2.血尿や尿細胞に異常があると、膀胱鏡検査、静脈性尿路造影、CT、MRI検査など行います。
3.腎盂、尿管に異常の可能性が疑われると、行性腎盂尿管造影検査、尿管鏡検査を施行して確定診断を行います。
4.腎盂・尿管がんであることが確定すると、がんの広がりや転移していないかどうかをMRI、CT、骨シンチグラフィによって検査します。この検査により病期がどの段階にあるかを最終的に判断して治療方針を決めます。

がんの進行について

進行度(病期によって治療方法が異なります)

進行度 がんの状態 治療方法
限局がん Stage 0: 非浸潤がん
Stage 1: 粘膜下層に浸潤
Stage 2: 筋層に浸潤
手術療法
限局浸潤がん Stage 3: 筋層を越えて尿管周囲もしくは腎盂周囲脂肪組織もしくは腎実質に浸潤 手術療法、化学療法、
放射線療法
転移がん Stage 4: 他臓器に直接浸潤もしくは転移したもの 化学療法、放射線療法

治療について

  腎盂・尿管がんは手術以外にも化学療法や放射線療法の有効性も確認されていますが、治療法に関しては患者さまの病期、悪性度、病状、年齢などを総合的に判断してご相談の上決定されます。治療法を組み合わせて行うことも可能です。
  また、悪性腫瘍の可能性が少しでもあれば悪性腫瘍に準じた治療法を選択するのが手術の基本となっておりますので診断が確定していない患者様も同様の手術となります。

腎尿管全摘出術、膀胱部分切除術

  がんのある腎盂・尿管を腎臓と共に尿管と膀胱を一塊して摘出する根治手術です。
  当院では開腹手術と腹腔鏡手術を行っておりますが、原則低侵襲手術として注目されている腹腔鏡手術を推奨しています。病状、合併症によっては開腹手術で行うこともあります。

    切除範囲
腎尿管全摘出術、膀胱部分切除術における切除範囲

  ※腹腔鏡下腎摘出手術とは
  皮膚にあけた5から6ヶ所の穴からカメラと細長い手術器具を使用してお腹の中に炭酸ガスを注入して膨らませて体の外から腎臓を周囲脂肪組織とを一塊して摘出する根治手術です。
  腹腔鏡の利点は皮膚切開が少なく術後の痛みが少なく、回復も早いため入院期間が短くて済みます。また開腹手術に比べて出血量が少なく行えます。
  リスクとしては開腹手術と比べ手術時間がかかる事や、高い技術を要します。

放射線療法

  放射線療法は、がんに放射線を照射して、がん細胞を破壊させる治療法です。化学療法と併用して行うこともあります。放射線療法は年齢、持病、病期などが原因で手術療法ができない患者さんに行う治療法です。手術療法後に行う事もあります。また、転移したがんによる痛みを除くことを目的として行うこともあります。

化学療法

  抗がん剤を投与する事によりがん細胞を破壊させる治療法です。放射線療法と併用して行うこともあります。化学療法は年齢、持病、病期などが原因で手術療法ができない患者さんや、再発した患者さんに行う治療法です。手術療法後に行う事もあります。


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