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ハートセンター 「カテーテル検査のご紹介」

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カテーテル検査のご紹介

血管造影装置
血管造影装置

 最近テレビ番組でも話題の、心臓カテーテル検査とは、いったいどういうものなのでしょうか?

  心臓は我々が眠っているときでも絶えず収縮し拍動して、脳や内臓に酸素と栄養を送り続けます。心筋、と呼ばれるように心臓のもっとも大切な部屋=左室は主に筋肉でできています。心臓には、絶えず運動する筋肉を支えるために、心臓自身にたくさんの酸素と栄養を送る動脈が3本張り付いています。これを取り外すと昔の中国の冠のように見えたため、冠動脈、と名前がついたという人もおります。
  冠動脈に動脈硬化が発生すると、血管の中から外側には石灰化と呼ばれるカルシウムの沈着がおこり、どんどん血管が硬くなります。血管の内側にはプラークと呼ばれる粥腫=血管のゴミが沈着し、血管の内腔を狭めてしまいます(狭心症)。時には粥腫が破綻して血栓閉塞に至る場合もあります(心筋梗塞)。
  冠動脈の動脈硬化によって引き起こされる狭心症と心筋梗塞は、虚血性心疾患と呼ばれています。前述のとおり虚血性心疾患は心臓病の中で最も多くの命を奪う病気であり、時に突然死の原因になります。
  カテーテル検査はこの冠動脈を詳しく調べ、虚血性心疾患を診断して治療方針を立てるためのもっとも詳細な検査です。昔は細いボールペンくらいの管=カテーテルを、10mmほどある足の付け根の動脈から入れて腹から胸、心臓へと大動脈を逆行し、冠動脈に到達して造影してくるのが一般的でした。撮影機械と器具の進歩により、より低襲侵な検査方法が開発され、我々も採用しております。KMCではボールペンの芯くらいの細さのカテーテルを肘の動脈から穿刺して腕を経由して心臓に到達し、冠動脈造影カテーテル検査を行っております。
  やわらかくて安全なねじれに強い特別なカテーテルを使用しているので、少ない造影剤で迅速かつ鮮明な造影検査が可能となっております。撮影装置も前述のとおり世界最高水準のものを2011年12月よりフル稼働させております。スムースに終わればたった10分間の検査です。
  造影剤→嘔吐、穿刺部位→出血、血腫、手術、といった合併症の説明は、もはや過去のものになりつつあります。どんなに注意しても1万人に1人程度造影剤のアレルギーが発症し、一時的にショックに陥るという事象があります。小さな塞栓子を脳動脈に飛ばして脳梗塞が発生する、という恐ろしい合併症も、4〜5千人に1人の確率です。
  そうはいっても入院して、カテーテルを入れるのは気が進まないという方も多いようです。そのような方にはマルチスライス造影CTAをお勧めしております。腕の静脈より造影剤を入れて、10秒ほど息止めをしていただく間に、心臓の辺りのCT写真を500枚ほど撮影します。息を止めても心臓は動いていますから、ぶれた写真もたくさん撮れますが、中にはきれいに静止して写っている写真も100枚以上あるはずです。それらを集めて3D写真を作成し、冠動脈を評価するのがCTAです。90%程度は信頼できる写真が撮れますが、石灰化やステント治療後の方は内腔の判定が非常に難しくなります。私はやはりカテーテル検査をお勧めします。



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