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整形外科 肩関節外来  

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肩関節外来について(担当:宮島 玄陽)

  平成25年4月から「肩関節外来」をはじめています。北里大学病院(神奈川県相模原市)の整形外科上肢(肩・肘)チームと連携し、より専門的な治療を行います。毎週 木曜日の午前中に行っています。北本、桶川、上尾など埼玉県央地域の皆様のお役に立てるよう、肩の症状でお困りの方に分かりやすい診療を心がけます。


肩関節とは

  肩関節外来では「肩」の症状でお困りの方を診療させて頂くのですが、この「肩」について少し説明させていただきます。
  一般的に「肩」と言われてイメージされる、首すじから二の腕のあたりの領域を整形外科では広く「肩甲帯(ケンコウタイ)」と呼びます。肩こりを感じる範囲とイメージしてもらえば良いと思います。その一方で、整形外科用語で言う「肩関節」は上腕骨(腕の骨)と肩甲骨(背中の骨)が組合わさる部分を厳密には限定して指します。
  しかし実際には、人が「肩」を動かすとき「肩甲帯」にある複数の筋肉や腱、骨、靭帯が正常な時は絶妙なバランスを保ちながら運動しているので。肩関節外来では肩甲帯全体を対象として扱います。

肩関節

肩関節疾患の症状

  「肩」に生じた症状を考えるとき、肩甲帯にある、複数の筋肉や腱、骨、靭帯に生じた、構造的異常(腱が切れた、骨が折れた、変形した、など)を考えると同時に、機能的異常(筋肉の収縮がバランスをくずす、など)を考えます。異常を生じた構造や機能ごとに、同じ「肩」とは言え、感じる症状は異なり、多彩な訴えを生じます。(“痛み”のみならず、肩が上がらない、こわばる、動かすとき引っかかる、動かしづらい、ゴリゴリ鳴る、力が入らない、つっぱる、などなど…)
  肩関節の症状で特に特徴的なものとして「夜間痛」があります。普通は関節痛を患うと関節を動かしたときに痛みます。しかし肩では動かさずにじっとさせているにも関わらず、読んで字のごとく夜間に痛みに襲われ、この痛みにより睡眠が妨げられるなど、肩にとどまらない問題を生じることがよくあります。
「肩関節外来」では、このように多彩で独特な「肩」の症状について、診察や検査(レントゲン、CT、MRI、超音波、筋電図など)を組み合わせて検討することで、肩に生じた構造的異常、機能的異常、もしくはそれらが組合わさった異常なのか、を見定めて治療につなげていきます。


肩関節外来で対象となる代表的疾患

  肩関節の疾患には関節炎、脱臼、骨折、靭帯損傷などがさまざまあり、肩の痛みとして有名な、「五十肩」だけではありません。代表的疾患名を挙げます。

疾患名

肩関節周囲炎  石灰沈着性腱板炎  五十肩  腱板損傷(※例1をご覧下さい)  
肩関節脱臼(※例2をご覧下さい)  反復性肩関節脱臼  肩鎖関節脱臼  
肩関節不安定症  変形性肩関節症  リウマチ性肩関節症  化膿性肩関節炎  鎖骨骨折  肩甲骨骨折  上腕骨骨折  投球障害

例1. 腱板断裂(腱板損傷)
   レントゲン検査のみではこのMRIのように損傷組織を描出できません。五十肩と思われている肩の痛みが、実はこの腱板断裂のことも!

腱板損傷

例2. 肩関節脱臼
レントゲンで診断される骨の位置関係異常です。不適切な治療では脱臼を繰り返すことも!

腱板損傷

肩関節の治療(保存療法・手術療法)

1.保存療法
  肩関節の治療の基本は保存療法です。いわゆるリハビリテーションのことですが、痛み止めの内服薬や注射をすることで、肩の炎症を取り除き、動かしたときの痛みを抑え、リハビリテーション自体がうまくできるように肩の症状を緩和させながらやってもらいます。
  リハビリテーションの目的は、肩を動かすときに活動する筋肉や骨、靭帯の働くバランスを整えることが目的です。適切な指導のもとに肩を動かすことで、失われたバランスが回復してきます。このように、痛み止めや炎症を抑えるお薬を使いながらリハビリテーションを行っても症状の改善がないものについては手術療法を検討します。

2.手術療法  
  手術療法については疾患ごとに、最小侵襲手術(身体や関節に負担の少ない手術)を心がけ、関節鏡を使用した手術で対応可能なものについては鏡視下手術を行います。具体的には、肩の周りで3〜5カ所ほど1cm皮膚を切り、そこからカメラと手術器具を出し入れして手術します。鏡視下手術で対応できないものについて、例えば骨の変形から生じた痛みなどに対しては、変形した部分を器械に置き換える人工肩関節全置換術人工骨頭置換術を行い、骨折や脱臼骨折に対しては金属のプレートやねじで骨を止める骨接合術を行います。


当科の特徴

  当科の特徴としては、リハビリテーションと、手術における再建手術について特別に実践していることがあります。
   肩の治療で最も重要になるリハビリテーションについては、それを専門とする作業療法のチームが医師と情報交換しながら診療を進めているため、リハビリテーション開始後も状態の改善の有無について、理学療法士の目線、医師の目線で評価し、必要なときには再度の検査や治療方針の再検討を行っています。
  手術治療においては正常組織の損傷や欠損に対して、その再建を目的として自家組織移植(自分の身体の他の部分の組織を利用した移植)や同種組織移植(他のヒトから提供される組織を利用した移植)が実施可能であり、骨折後の偽関節(骨がつかずに治らない)に対する手術や、肩腱板機能再建手術を行います。


肩の痛み、症状でお困りの方

  「肩」周辺におこる病気には、若い人のスポーツ外傷などでみられる反復性肩関節脱臼や肩鎖関節脱臼、鎖骨骨折の他にも、壮年期以降の肩の痛みとして有名な五十肩や、腱板損傷、変形性肩関節症など、それぞれの年齢層でさまざまな「肩」の問題があります。「肩こり」では説明のつかない症状など、レントゲン検査のみによらず、その患者さんに最も適切と考えられる治療を選択します。
   「肩が痛い」「肩があがらない」「動かしづらい」など、肩の症状でお困りの方はどうぞご相談ください。

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