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受付時間
平日
午前8:30〜11:00(初診・予約)
午後1:00〜4:00(予約)


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休診日
⽇・祝⽇、第2・4⼟曜、第1・3・5⼟曜午後

乳腺外科の受診について

 乳腺外科を月・水曜日に初診・予約外で受診される方の受付時間は午前8:30~10:00となります。

診療科のお知らせ

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診療科紹介

 当院外科は、一般外科、消化器外科、乳腺外科を中心にチームで診療に当たっています。中でも消化器外科・乳腺外科領域においては、「がん診療」に力を注いでいます。また、緊急手術にも対応出来るよう2次救急体制を構築し、地域医療にあたっています。


外科HP用集合写真

 当科のモットーは「患者さんに優しい外科治療」です。特に消化器外科領域においては、低侵襲手術である腹腔鏡下手術を積極的に行っています。それらを安全に施行するために上部消化管・下部消化管・肝胆膵領域では、可能な限り非常勤を含めた日本内視鏡外科学会技術認定医が手術を担当するようにしています。2019年度以降は、緊急手術を含めたすべての消化器手術の約7割で腹腔鏡下手術を行っており、早期退院に繋がっています。

主な対象疾患

消化器疾患

胃がん、胃腫瘍(GISTなど)、穿孔性胃・十二指腸潰瘍、結腸がん・直腸がん、腸閉塞、腸穿孔、肝がん、胆道がん(胆管がん・胆のうがん)、膵臓がん、胆のう結石症・胆のう炎 など

乳腺疾患

乳がん、乳房腫瘍 など

その他の一般外科疾患

急性虫垂炎、鼠径・大腿ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、甲状腺がん、胃瘻造設、在宅静脈栄養カテーテル挿入 ほか

診療内容と特色

各臓器の専門家が、個々の患者さんにとって最良の医療を提供します。

 消化器外科領域では、上部消化管・下部消化管・肝胆膵の各専門領域に北里大学医学部外科から専門医が派遣されています。肝臓・胆道・膵臓癌などの肝胆膵外科領域は海津・藤尾医師が主に担当します。2022年4月に赴任した海津医師は、肝胆膵外科学会高度技能専門医および内視鏡技術認定医(肝臓)ともに取得済で、高難度手術および低侵襲肝胆膵手術(腹腔鏡およびロボット手術)の両方に対応します。2022年10月にロボット肝切除を導入し、肝切除の約半分はロボットで行っています。2023年6月には日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設Bに認定されました。これは高難度肝胆膵外科手術が年間30例以上、専門医によって安全・確実に行われていることを意味します。

 大腸癌などの下部消化管は惠木・千野・丸山医師が担当し、年間100例以上の大腸疾患手術を行い、また切除不能大腸癌に対する抗がん剤治療にも対応しています。2023年4月からは肛門疾患専門外来を開設しました(千野医師担当)。痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)などを中心とした肛門疾患に対応します。2023年8月に赴任した惠木医師は、内視鏡技術認定医(大腸)およびロボット支援結腸・直腸切除術のプロクター(指導医)でもあり、腹腔鏡およびロボット手術の両方に対応します。

 胃癌などの上部消化管は添野医師が担当で、非常勤の三重野医師(元北里大学上部消化管外科講師)とともに腹腔鏡下胃切除術を中心とした上部消化管手術を行います。2022年4月に赴任して今年2年目となる加藤医師は、若手スタッフとして全領域にわたって積極的に診療にあたっています。肝胆膵・下部消化管・上部消化管すべての領域で、神奈川県相模原市の北里大学医学部外科と同じ治療方針で手術を中心としたがん診療を行っています。

  乳癌などの乳腺外科領域は、がんセンターと北里大学病院で乳腺外科チームの一員として専門手術を行ってきた近藤医師が担当します。2023年度からは、手術支援として北里大学病院の乳腺スタッフ(三階教授、藤咲診療講師)が隔週火曜日(不定期)に担当します。センチネルリンパ節生検による縮小手術、乳房再建術、さらに術前術後の化学療法など、こちらも北里大学と同じ方針で行っています。

  北里大学メディカルセンターにおける消化器がん・乳腺がんなどに代表される悪性疾患に対する治療においては、消化器内科・放射線科と連携し、手術のみならず、術前・術後の抗がん剤治療、インターベンションや放射線治療、またEUS(超音波内視鏡)などを駆使した内視鏡的診断・治療など、3科の連携治療によって最新の集学的治療を行います。患者さん一人一人に適した、最良の治療を行う事が出来るのも当院の特徴です。
手術風景 MRCP画像

手術風景1
手術風景 鉗子写真
手術風景2

専門外来

肛門疾患専門外来  ( 担当医  千野 慎一郎)

 痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)などの肛門疾患は、多くの方がその悩みを抱えていらっしゃいます。埼玉県央地域は約53万人(令和4年7月)の人口を抱えていますが、人口に比して肛門疾患に対する専門的な治療を行う施設が少ないという問題があります。そこで、このたび2023年4月より肛門疾患専門外来を開設することとなりました。
 
詳しくはこちら(肛門専門外来)

肛門疾患について

 肛門部疾患には、内痔核、外痔核、裂肛、痔瘻、粘膜脱、直腸脱、直腸潰瘍、直腸炎、直腸・肛門ポリープ、直腸部の腫瘍性疾患(直腸癌や肛門癌)などが知られています。そのうち痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)・痔瘻(あな痔)で約80%を占めており、三大肛門部疾患と言われることもあります。
 
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【痔核(いぼ痔)について】
 いわゆる痔疾患の半数が痔核と言われています。症状から見た有病率は4.4~13.3%と推定されていますが、無症状でも肛門鏡検査から見た有病率は21.6~55%と推定されています。男女差はなく、45-65歳に好発すると言われています。食物繊維の少ない食事や、長時間の坐業、重いものを持つ仕事などの生活習慣がリスクとして知られています。多くは生活習慣の改善や坐薬・軟膏といった保存的治療にて改善することが多いのですが、外科的治療が必要になることもあります。

 手術による切除に加えて、近年は切除しない注射による硬化療法(ALTA療法)も一般的になっています。症状などに合わせて治療を行いますが、当院ではいずれの治療法も可能ですので、まずはご相談ください。
 
 
【裂肛(切れ痔)について】
 20~50歳の女性に多いとされており、生涯発症率は11%ほどと報告されています。頻度は痔核に次いで多いと言われています。約20%が便秘が原因と言われていますが、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)や性感染症を背景に来すこともあります。生活習慣や食事の改善、軟膏などで保存的に治療をしますが、慢性の経過から高度の肛門狭窄を来すことがあり、この場合は手術が必要になります。
 
【痔瘻(あな痔)について】
 肛門腺という粘液を分泌する腺組織が感染を来たし発生した膿瘍が、肛門周囲に瘻管というトンネルのように孔を形成して、慢性的な疼痛や膿の排泄を来します。有病率は10万人あたり5.6~20.8%前後と報告されており、全体のうち30歳台30%、40歳台21%と比較的若い世代に多いことが特徴です。手術が治療の基本になります。糖尿病などの基礎疾患を持っていると、症状が強く出ることもあります。また、クローン病という炎症性腸疾患に合併することがよく知られており、特に若年の方で痔瘻を来した場合は、精査が必要です。
 
【その他の疾患について】
 他に肛門部では直腸脱などの手術適応のある良性疾患から、肛門部の悪性疾患(直腸癌、肛門癌 など)があります。また、肛門出血を痔だと思って放置していたら、後から大腸癌が見つかった、という事例もあります。大腸カメラなど悪性疾患の精査も含めた検査も行うことが重要です。
 
 そのほかにも肛門疾患は多岐にわたります。また、上記で紹介した疾患でも中にはかなり高度な治療が必要になることもあり、その場合はより高度な専門病院に依頼することもありますが、まずはお気軽に受診ください。


チーム医療

 当科では、多職種が連携したチーム医療を積極的に行っており、がん緩和ケアチーム、各種認定看護師、NST(栄養サポートチーム)、ICT(感染対策チーム)、多職種カンファレンス(医師、看護師、薬剤師、リハビリ、入退院支援チーム)など、外来から入院、さらには退院後にわたる患者さん支援に力を入れています。中でも「がんリハビリテーション」に力を入れており、がん治療入院早期のリハビリ開始によって、術後早期回復・退院を達成しているのも特徴です。

日本臨床データベース機構における専門医制度と連携したデータベース事業について

 関連する多くの臨床学会が連携し、わが国の医療の現状を把握するため、2020年に「一般社団法人National Clinical Database」(以下、NCD)が設立されました。本事業を通じて患者さんにより適切な医療を提供するための専門医の適正配置が検討できるだけでなく、最善の医療を提供するための各臨床現場の取り組みを支援することが可能となります。当院は本事業に参画しており、何卒趣旨をご理解の上、ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。

バイオメディカルラボラトリー(KMC研究部門)と共同研究を進めています。


担当医師

医師名 職位 専門診療分野 専門医
海津 貴史
カイヅ タカシ
【外来:月】海津貴史;写真
病院長補佐(救急・災害医療担当)
外科主任部長
医学部診療教授
◇肝胆膵疾患、低侵襲肝胆膵手術(腹腔鏡・ロボット) 日本外科学会認定医/専門医/指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん治療認定医
日本肝胆膵外科学会評議員・高度技能専門医
日本内視鏡外科学会評議員・内視鏡技術認定医(消化器・一般外科、肝臓)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
ダビンチ手術Certificate取得者
ロボット支援下肝切除術プロクター
緩和ケア研修会修了医
初期臨床研修指導医養成ワークショップ終了
北里大学病院外科専門研修プログラム連携施設責任者
臨床修練指導医
惠木 浩之
エギ ヒロユキ
【外来:水】
DrEgi
外科副部長
医学部准教授
◇大腸癌に対する低侵襲手術(ロボット・腹腔鏡)日本外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本大腸肛門病学会指導医・専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)
日本内視鏡外科学会ロボット支援手術プロクター(直腸・結腸)
日本大腸肛門病学会評議員
日本内視鏡外科学会評議員
日本ロボット外科学会専門医
EAES (欧州内視鏡外科学会) Active member
日本大腸肛門病学会教育委員会委員
腹腔鏡下大腸切除研究会 教育委員
近藤 康史
コンドウヤスシ
【外来:月水木】
外科 Dr近藤康史
乳腺外科部長
医学部助教(研究員)
◇乳腺疾患(特に乳がん) 日本外科学会認定医/専門医
日本乳癌学会認定医
緩和ケア研修会修了医
初期臨床研修指導医養成ワークショップ終了
千野 慎一郎
チノ シンイチロウ
【外来:火・交代】
外科 Dr千野慎一郎
医長
医学部助教(研究員)
◇下部消化管疾患
(特に大腸がん)
◇その他
:腹腔鏡下下部消化管手術
:腹腔鏡下鼠径ヘルニア・虫垂炎手術など
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん治療認定医
緩和ケア研修会修了医
がんリハビリテーション研修会終了医

添野 孝文
ソエノ タカフミ
【外来:木・交代】
添野
医員
医学部助教(研究員)
◇上部消化管・消化器疾患
(特に胃がん)
◇その他
:腹腔鏡下上部消化管手術
:腹腔鏡下鼠径ヘルニア・虫垂炎手術など
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん治療認定医
緩和ケア研修会修了医
がんリハビリテーション研修会終了医
ダビンチ手術Certificate取得者
日本医師会認定産業医
丸山 正裕
マルヤマ マサヒロ
【外来:木・交代】
外科 Dr丸山正裕
医員
医学部助教(研究員)
◇下部消化管疾患・消化器疾患
◇その他
:腹腔鏡下下部消化管手術
:腹腔鏡下鼠径ヘルニア・虫垂炎手術など
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん治療認定医
日本腹部救急認定医
緩和ケア研修会修了医
JATECプロバイダー
身体障害者福祉法第15条指定医
初期臨床研修指導医養成ワークショップ終了
藤尾 俊允
フジオ トシマサ
【外来:金・交代】
藤尾
医員
医学部助教(研究員)
◇肝胆膵疾患・消化器疾患
◇その他
:腹腔鏡下下部消化管手術
:腹腔鏡下鼠径ヘルニア・虫垂炎手術など
日本外科学会専門医
緩和ケア研修会修了医
ダビンチ手術Certificate取得者
NST(栄養サポートチーム)医師教育セミナー修了医

加藤 智之
カトウ トモユキ
【外来:金】
加藤医師
病棟医/後期研修医
医学部助教(病棟医)
◇一般外科 日本外科学会会員
日本内視鏡外科学会会員
日本外傷学会会員
ダビンチ手術Certificate取得者

外来診療担当表

外科

休診情報

休診情報
更新日
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診療実績

主な手術 2019年度2020年度2021年度2022年度
上部消化管手術(胃がん、GIST、潰瘍穿孔 他) 42495526
下部消化管手術(結腸・直腸がん、腸閉塞 他) 134118113103
肝胆膵手術(肝がん、胆道がん、膵がん、胆石他) 137105115128
 肝切除術(うち、腹腔鏡・ロボット)14(6)15(7)14(8)47(38)
ヘルニア等手術 12190114155
虫垂炎・腸閉塞・腹膜炎等の緊急手術 64576455
乳腺外科手術(乳がん 他) 53305359
甲状腺・その他の手術 25211420