進路・就職
Career

卒業生からのメッセージ
Messages from Graduates

「生命科学」の総合大学である北里大学の海洋生命科学部で、学祖・北里柴三郎の学びを受け継いだ先輩たちは、どんな職場で、どのように活躍しているのでしょうか。
興味のあることに挑戦し学んだ経験が、これからの自分の支えになる。
佼成学園女子中学高等学校 中学校 勤務(取材時)
根岸 夏貴さん 2018年卒業


中学校で理科や化学を担当しています。また、クラス担任や吹奏楽部の顧問も務めています。授業や部活動などを通して生徒の成長を少しでも助けられることに、やりがいを感じています。学生時代に実習や野外調査で海や川に出かけ、実際に多くの生物や環境に触れたことで、何事にも関心や疑問を持つ姿勢や実物を体感する大切さを学びました。それらを糧に、さまざまな困難に直面しても力強く生きていけるような生徒を育てていきたいと思っています。
好きなことを自ら学んだ経験が、どんな職業においても自分の支えになります。興味あるものにはどんどん挑戦し、自分の力で大学生活を充実させてください。
根岸夏貴さん1
根岸夏貴さん2
根岸夏貴さん3
海の生き物への愛着が増し水族館で活躍
株式会社江ノ島マリンコーポレーション・新江ノ島水族館 勤務
番長 亜子さん 2018年卒業


現在は展示飼育チームに所属し、相模原周辺に棲息する生き物の水槽とシラスの常設展示、カピバラの飼育やトレーニングを担当しています。掃除や給餌といった日常の世話だけでなく、野外調査や採集などを含めた研究活動も行っており、いずれはその成果を学会で発表することが目標のひとつです。今のやりがいはお客さまが水族館を楽しむ姿や、生き物の成長を感じたり新しい命が誕生するのを見る時です。トレーニングを行っているカピバラが、今までできなったことをできるようになった瞬間も愛おしいです。生き物たちとともに私も成長していきます。
卒業生写真_番長さん
お客さまに発見や感動を与えるような新しい展示を生み出していく。
株式会社横浜八景島 アクアリゾーツ勤務(取材時)
西川 弥緒さん 2016年卒業


横浜・八景島シーパラダイスの中で最大の水族館であるアクアミュージアムで、主に魚類、クラゲ、ウミガメの飼育管理を行っています。生き物の小さな変化に気づいたり、水槽内を生息環境に近づけることに成功したりしたときに、やりがいを感じますね。学生時にクラゲの研究をはじめ、海洋について広く学んだことで、多彩な海洋生物を飼育管理する力を養えました。今後はお客さまに驚きを与えるような展示で、生き物も人も笑顔になれる日本一の水族館を目指していきます。園館によって飼育方法や方針が違うので、皆さんも自ら働きかけて様々な園館の実習、見学に出向いてください。
学部の特色_就職 卒業生 西川弥緒
西川弥緒さん2
西川弥緒さん3
難易度の高い試験にも、臨機応変に対応していきたい。
一般社団法人日本海事検定協会 理化学分析センター有機チーム勤務(取材時) 
末弘 宗滉さん 2015年卒業


海外からの品物を売買する際などに、第三者として品質を証明するための化学分析が仕事です。商社やメーカーの品質試験所から依頼を受けて試験し、品質や内容に関する証明書を発行しています。他の試験所や大手の研究所でも手を焼くようなサンプルや試験項目に対応できたときは、やりがいを感じます。
学生時に様々な分析機器に触れたことが、仕事を覚える基礎として役立ちました。今後は、試験方法の決まっていない分析にも対応できる技術を身につけていきたいです。学生生活で何をするかが進路に影響してくるので、勉強以外にも多くのことに挑戦してください。
末弘宗滉さん1
末弘宗滉さん2
末弘宗滉さん3
もっとたくさん良い魚を育てで蓄養養殖の生産量をアップしたい。
網代漁業株式会社 流通販売・養殖部勤務(取材時)
山村 豊さん 2014年卒業


定置網で漁獲した若魚の蓄養・サクラマス養殖業務が主な仕事です。養殖魚ごとに必要な餌の準備と給餌、また生貰や網のメンテナンスも行います。限りある資源を最大限有効に利用する点と、自然と生物に向き合って仕事ができる点が魅力ですね。学生時の研究室でのテーマは、光環境が魚類の内分泌系におよぼす作用を分析し、魚類生産技術に貢献すること。この学びを海面養殖で活かし、光環境をコントロールすることで効果的な養殖を実現して、生産量を向上させたいです。自分が好きなことで生計を立てるのは楽しいので、早めに将来のことを考えてみてください。
山村豊さん
山村豊さん3
山村豊さん2
やりがいに満ちた、学生たちへの講義と研究の日々。
東京医科大学 医学部医学科自然科学領域微生物学教室 勤務(取材時)
田中 千香也さん 2007年卒業


大学1年生を対象にした一般教育の生物学の講義や生物学実習を担当する他、イカナゴの生態学的な研究が、今の仕事です。医師を目指す学生に医学の基礎となる生物学を教えることや、研究で未知の部分を解明していくことにやりがいを感じています。研究室で海洋生物の生理学や生態学などを、基礎から専門的な領域までわかりやすく体系的に学べたことや、魚類の飼育を経験できたことが、今の職場で活きています。皆さん、勉学はもちろん、あらゆることに挑戦して大学生活を楽しんでください。将来、自分がやりたいことはそんな日々の中から見つかるはずです。
学部の特色_就職 卒業生 田中千香也
田中千香也さん2
田中千香也さん3