阿見彌 典子
講師
阿見彌 典子
Noriko
Amiya

主な研究テーマ

魚類における内分泌学的な研究を進めてきました.最近では行動にも着目し,以下のテーマを中心に研究を進めています.

イカナゴ属魚類の生態と生理学的メカニズムに関する研究

イカナゴ属魚類は,砂に潜ったり夏眠することが知られています.夏眠とは,夏季の高水温期に砂に潜る続ける時期のことを指し,約半年ものあいだ摂餌も行ないません.ですがただ砂の中でじっとしているわけではなく,秋の終わりころには砂の中で成熟を開始し,夏眠を終了して繁殖を行ないます.これらの不思議な生態が引き起こされる生理学的なメカニズムの詳細を調べています.実際に飼育を行ない行動観察するとともに,それらの行動制御に関わる機構の解明に取り組んでいます.
イカナゴ飼育実験中のイカナゴ 
卵人工受精にて得られた受精卵
水槽室での飼育実験の様子水槽室での飼育実験の様子

担当科目

1年次生対象

2年次生対象海洋生命科学実験II
PC演習

3年次生対象
魚類行動生理学魚類の生理および生態を理解する上で行動を観察することはとても重要です.また,行動習性に関する知見は漁獲効率の向上や資源保護の促進など水産増養殖に応用できます.本講義では魚類が生息する水中環境の特性と,それにともない特殊化した魚類の行動の意味を生理機構と関連づけて解説します.
4年次生対象卒業論文
その他

経歴・業績等

主な経歴

  • 2009年3月 北里大学大学院水産学研究科博士過程修了
  • 2009年4月 日本学術振興会特別研究員(PD)
  • 2010年4月 北里大学海洋生命科学部 講師

主な業績

論文
  • Takegaki T, Nakatake Y, Amiya N. 2020. Effect of the administration of prolactin-releasing peptide2 on feeding activity in the intertidal blenny Rhabdoblennius nitidus (Günther, 1861). Journal of Fish Biology.
  • Amiya N, Yoshinaga T, Ida H, Aoyama J, Yoneda M. 2020. Unique morphological characteristics of Japanese sand lances, genus Ammodytes, possibly endemic along the northern Sanriku Coast. Coastal Marine Science.
  • Amano M, Amiya N, Yamamoto N, Osugi T, Tsutsu Ki. 2019. Immunohistochemical detection of prolactin-releasing peptide2 in the brain of the inshore hagfish Eptatretus burgeri. General and comparative endocrinology.