北里大学海洋生命科学部

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魚類体表の防御システム

トップ 教育・研究 研究内容紹介魚類体表の防御システム

 わたしたちヒトをはじめとする陸上動物の多くは、角質化された丈夫な皮膚を持っています。この皮膚が物理的バリアーとして機能し、細菌やウイルスなどといった病原生物の侵入を防いでいます。そのため、感染の多くは肺や消化管から始まります。一方、お魚は水の中で生活しています。その水は空気中に比べて、はるかに病原生物の多い環境なのです。お魚の皮膚はその水にダイレクトに、しかも生涯接しています。ところが、お魚の皮膚は実は角質化されてなく、非常に弱いものです。一見丈夫そうな鱗(ウロコ)を持ってはいますが、ちょっとした衝撃ではがれてしまうことがあります。しかも鱗を持っていない魚もたくさんいます。それでは、水というあぶない環境に常にさらされているお魚は、どうやって皮膚を守っているのでしょうか?
  ご存知の通り、お魚の皮膚はヌルヌルしています。これは皮膚の粘液細胞とよばれる細胞から分泌される粘液のせいなのですが、実は哺乳類の肺や消化管も同じく粘液で覆われており、独特の防御システムを構築しています。わたしはこのお魚の粘液と皮膚に注目し、魚類体表の防御システムについて、タンパクレベルと遺伝子レベルの双方から研究を進めています。


↑図1.ヤツメウナギの皮膚の細胞。いろいろな細胞が、いろんな防御因子を産生していると考えられています。

←図2.エイの仲間の皮膚粘液から精製したレクチンという防御因子。図は電気泳動の結果です。