海洋生命科学部では、増殖生物学、環境生物学、応用生物化学の3講座・12研究室で専門研究を行っています。
水圏生物の利用に関わる幅広い研究が行われており、その成果が教育に還元されています。
学生のみなさんは専門科目を幅広く学びながら視野を広げ、
知識と技術を深めたい分野を見極めた上で4年次から希望の講座に所属し、
卒業研究を通して専門性を深めることになります。

増殖生物学
講座
水生動物の生理・生態を徹底的に解明し、食料生産への貢献を目指します

水族増殖学研究室 蒲焼きでおなじみのウナギは今、資源量が激減しています。その原因と考えられる環境の変化は、他の魚類にも影響を及ぼすはずです。ウナギなどの生理・生態を探り、資源の持続可能な利用につなげます。

魚類分子内分泌学研究室 光は、魚類の行動や生態に影響を与えます。例えば光によって、魚の色や食欲などが変わります。こうした現象に関わる視物質やホルモンのはたらきを、個体と分子の両面から探ります。

水族生理学研究室 魚の成長には、ホルモンが深く関わっています。そこで水産学的に重要な魚と、生物学的に興味深い魚を対象に、ホルモンが成長・成熟を促すメカニズムを解明し、海洋生命科学への貢献を目指します。

水族病理学研究室 魚は、細菌やウイルスなどの外敵と戦って生きています。魚が備えている防御機能の解明に取り組む一方で、妊娠する魚類の繁殖の仕組みについて研究しています。

水族育種生物学研究室 アワビやナマコは高級食材。これを早く大きく成長させ、大量に生産する技術開発に取り組んでいます。また卵黄や仔魚期の栄養状態を調べることで、養殖場で起こる大量死などの問題の解決を目指します。

環境生物学
講座
「生命のゆりかご」である海の環境改善と生態系の保全を目指します

沿岸生物学研究室沿岸部は、人間の生活の場だけでなく、多くの生物にとっての生息場であるとともに、食料生産の場としても重要です。沿岸域に暮らす生物の多様性や生態の解明を通じて、沿岸での増養殖や生態系の保全につなげていきます。

水圏生態学研究室 河川、浅海、深海などさまざまな環境に水圏生物は暮らしています。それらの生物を対象に、野外調査や実験室での各種分析、飼育実験などを行い、地球環境を守るためのヒントを見つけます。

環境微生物学研究室 大きな海の中に暮らす小さな微生物は、海の生態系の中で重要な役割を果たしています。赤潮や食中毒を起こす微細藻などを野外調査から遺伝子解析までさまざまな手法で調査します。

応用生物
化学講座
海の恵みを科学し、食品および医療分野への応用を目指します

食品化学研究室 海に暮らす生き物は、我々と異なる物質を持っています。海洋生物から見つかる特殊な生体成分の生理機能を解き明かし、食品として活用できるよう機能を明らかにします。

生物化学研究室 フグなどの海洋生物には、強い毒を持つものがいます。こうした生物毒の代謝分解機構の解明や、毒の簡易分析法の開発を通じて、食中毒を防ぎ、生物毒による経済損失を抑えます。

資源化学研究室 人間が活用している海の恵みは、ごくわずかなもの。海洋生物が持つ人間に役立つ物質や生物環境に重要な物質を発見し、機能を明らかにできれば、より多くの恵みを利用できます。そのための基礎研究に取り組みます。

水族機能生物学研究室 水圏生物の成長や成熟には、さまざまな生理活性物質が関わっています。魚介類から成長を促進する物質を見つけて、増養殖に応用し、養殖期間を短縮して海の資源を守ります。