獣医学部と医学部が取り組んでいる「農医連携教育プログラム」は、農学的視点と医学的視点から問題解決が図れるユニークなスペシャリストの養成をめざしています。これまで農学は、人類を飢えから救い、医学は多くの病気を克服してきました。しかし学問が進化する一方で、細分化はやがて知の分離現象を招き、人類は新たな袋小路に追い込まれてしまいました。環境汚染や資源枯渇、食料危機や人口爆発といった地球規模の問題をはじめ、食の安全や健康問題などさまざまな問題に対応していくためには、分野横断的な思考と連携によって問題解決できる人材の育成が求められています。これらの社会ニーズに応えるため、北里大学では「農医連携」(農学領域と医学領域の「知」の統合)によるさまざまな試みをスタートさせました。