3年次は、「器官系別総合教育」という座学がメインで、消化器系、運動器系など、基幹系別に病気や疾患について学びます。興味深かったのは、血液造血器系です。
いわゆる血液のがんである白血病やリンパ腫といった病気を扱います。入学前は「ステージ4」と聞くと、もう助からないと思いましたが、血液造血器系の腫瘍は、薬による治療で症状が劇的に快方に向かうケースも多いのです。また、血液は体中を巡るので、全身への被害も大きいけれど、そのぶん“攻め”の治療もでき、可能性を感じました。
知識を吸収する授業のほかに、「テュートリアル」という臨床をロールプレイする授業もあります。これは、患者さんの症状から病気を診断し、治療計画を立てるというもの。しかも、次の授業で「良くならない」などその後の経過が伝えられ、別の対応を考える…と繰り返していくのです。知識が深まっていくのを感じます。