認定看護師養成

認定看護師とは

認定看護師は、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践ができ、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかります。

  • 実践:個人、家族及び集団に対して熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践します。
  • 指導:看護実践を通して看護職に対して指導を行います。
  • 相談:看護職に対しコンサルテーションを行います。

教育理念

変動の激しい保健医療福祉環境において、看護の質を保証するためには、高い専門性を持ち、その専門性を実践の場において生かし、社会に還元する「実学志向」の人材を育成することが必要です。
特定の看護分野において、実践の基盤となる科学的思考と熟達した看護技術を用い、看護師としての倫理観に基づいた役割機能を発揮できる認定看護師を育成します。

教育目的

  1. 特定の認定分野における専門的知識や熟達した技術を用いた看護実践ができ、その分野における看護ケアの質を高めるための教育・指導の行える人材の育成。
  2. リーダーシップを発揮し、チーム医療の推進による患者・家族ケアの質の向上に寄与できる人材の育成。
  3. 自己の人生観や価値観を養い、看護倫理に基づいた判断・行動が取れる人材の育成。

認定取得までの流れ

1.認定看護師教育課程受験
2.認定看護師教育課程入学・修了
3.認定看護師審査
4.認定看護師認定証交付・登録
5.5年ごとに更新

募集要項

認定看護師養成教育課程「感染管理」
募集人員 30名
受付期間 2025年1月6日(月)~1月20日(月) <当日消印有効>
試 験 日 2025年2月22日(土)        
*原則代替受験日は設定いたしません。
合格発表 2025年2月28日(金)13時
入学手続締切日 2025年3月28日(金)17時 必着
入学辞退締切 2025年4月11日(金)17時 必着
教育期間 2025年7月11日(金)~2026年2月13日(金)
出願資格 北里大学看護キャリア開発・研究センター要件
(1)日本国の看護師免許を有する者。
(2)看護師免許取得後、通算5年以上(60ヵ月以上)の実務経験を有する者。
分野別要件(感染管理)
(1)通算3年以上、感染管理に関わる活動実績(感染対策委員会、ICT、リンクナース会等)を有すること。        
(2)感染予防・管理等において自身が実施したケア等の改善実績を1事例以上有すること。        
(3)医療関連感染サーベイランス実施における一連の流れを理解していることが望ましい。        
(4)現在、医療施設等において、専任または兼任として感染管理に関わる活動に携わっていることが望ましい。
選抜方法
  • 筆記試験(9:30~10:30):感染管理に関する基礎        
  • 小論文(11:00~12:00)        
  • 面接(13:10~)        
及び個人調書、実務研修報告書の内容を総合して判定します。
出願書類
  1. 入学願書        
  2. 個人調書        
  3. 実務研修報告書        
  4. 勤務証明書        
  5. 推薦書        
  6. 受験票および写真票        
  7. 看護師免許証の写し        
  8. 入学検定料の振込時に金融機関から発行される、利用明細書のコピー(A4サイズ
    ※銀行で発行される利用明細書をもって、本学の領収証とします。        
  9. 受験票送付用封筒(長型3号)[送付先明記・速達郵便分の344円分の切手を貼付]
受 講 料 入学検定料  50,000円
入 学 金  50,000円
授 業 料  750,000円  (施設使用料・実習費含む)
ダウンロード(出願書類) 募集要項出願書類記入見本
入学試験過去
問題の閲覧
 
 入学試験過去問題はパスワードで保護されています。パスワードを入力しますと閲覧画面が開きます。希望者にはパスワードをお伝えしますので、電子メールにて以下の件名、本文を送信ください。受け付け後、本センターからパスワードを記載した受け付け完了通知メールを送信します。通知メールが届かない場合は、電話でお問い合わせください。
 
メールアドレス : koukai@nrs.kitasato-u.ac.jp
件名 : 入学試験過去問題パスワード希望(感染管理分野)
本文 : お名前、所属施設を記載してください。
注意事項 : 過去問題はご自身の学習のためにご利用ください。スクリーンショット及び写真撮影、SNSへの投稿は禁止いたします。なお、一部非公開の問題を含みますことをご了承ください。
公開期間 : 2024年6月25日~2025年2月21日※
※2024年12月28日~2024年1月5日は事務室閉室のため、メールの返信及び電話対応は致しかねますのでご了承下さい。
※2025年度認定看護師教育課程の入学試験前日から公開を休止し、改めて公開する予定です。
 
◎電子メールに関する注意
携帯電話アドレスの他、フリーメールアドレスなどでも、本センターからの返信メールが届かないという事例が発生しています。本センターからのメールが受信できるように、端末の設定をお願いします。
認定看護師養成教育課程「慢性心不全看護」
募集人員
30名
受付期間
2025年1月6日(月)~1月20日(月)<当日消印有効>
試験日
2025年2月22日(土)        
*原則代替受験日は設定いたしません。
合格発表
2025年2月28日(金)13時
入学手続締切日
2025年3月28日(金)17時 必着
入学辞退締切
2025年4月11日(金)17時 必着
教育期間
2025年7月11日(金)~2026年2月13日(金)
出願資格
以下(1)から(5)の要件を満たす者
北里大学看護キャリア開発・研究センター要件
(1)日本国の看護師免許を有する者。
(2)看護師免許取得後、通算5年以上(60ヵ月以上)の実務経験を有する者。
分野別要件(慢性心不全看護)
(1)通算3年以上、心不全患者の多い病棟での看護実績を有すること。(その間、外来、在宅ケア部門での看護実績を含んでよい)
(2)心不全の増悪期から回復期にある患者の看護を5例以上担当した実績を有すること。
(3)現在、心不全患者の多い病棟あるいは外来、在宅ケア部門で勤務していることが望ましい。
選抜方法
  • 筆記試験(9:30~10:30):慢性心不全看護に関する基礎知識       
  • 小論文(11:00~12:00)        
  • 面接(13:10~)        
及び個人調書、実務研修報告書の内容を総合して判定します。
出願書類
  1. 入学願書        
  2. 個人調書        
  3. 実務研修報告書        
  4. 勤務証明書        
  5. 推薦書        
  6. 受験票および写真票        
  7. 看護師免許証の写し        
  8. 入学検定料の振込時に金融機関から発行される、利用明細書のコピー(A4サイズ) 
    ※銀行で発行される利用明細書をもって、本学の領収証とします。        
  9. 受験票送付用封筒(長型3号)[送付先明記・速達郵便分の344円分の切手を貼付]
受講料
入学検定料  50,000円
入 学 金  50,000円
授 業 料  750,000円  (施設使用料・実習費含む)
ダウンロード(出願書類)
募集要項出願書類記入見本
入学試験過去
問題の閲覧
入学試験過去問題(慢性心不全看護:2024年度)
 入学試験過去問題はパスワードで保護されています。パスワードを入力しますと閲覧画面が開きます。希望者にはパスワードをお伝えしますので、電子メールにて以下の件名、本文を送信ください。受け付け後、本センターからパスワードを記載した受け付け完了通知メールを送信します。通知メールが届かない場合は、電話でお問い合わせください。
 
メールアドレス : koukai@nrs.kitasato-u.ac.jp
件名 : 入学試験過去問題パスワード希望(慢性心不全看護分野)
本文 : お名前、所属施設を記載してください。
注意事項 : 過去問題はご自身の学習のためにご利用ください。スクリーンショット及び写真撮影、SNSへの投稿は禁止いたします。なお、一部非公開の問題を含みますことをご了承ください。
公開期間 : 2024年6月25日~2025年2月21日※
※2024年12月28日~2024年1月5日は事務室閉室のため、メールの返信及び電話対応は致しかねますのでご了承下さい。
※2025年度認定看護師教育課程の入学試験前日から公開を休止し、改めて公開する予定です。
 
◎電子メールに関する注意
携帯電話アドレスの他、フリーメールアドレスなどでも、本センターからの返信メールが届かないという事例が発生しています。本センターからのメールが受信できるように、端末の設定をお願いします。


日本看護協会認定看護師認定審査

過去3年間の日本看護協会認定看護師認定審査合格者数

年度 感染管理分野 慢性心不全看護分野
第29回認定審査
(2021年10月実施)
2019年度以前の修了生が受験
2 3
第30回認定審査
(2022年10月実施)
2021年度修了生等が受験
34 0
第31回認定審査
(2023年10月実施)
2022年度修了生等が受験
34 31
・2020年度は2分野とも休講。
・2021年度は感染管理分野のみ開講。
すべて開く +

修了の声

認定看護師養成教育課程「感染管理」修了生の声

研修を終えて  2022年度(令和4年度)「感染管理」修了生 山根優介

私が北里大学を選んだ理由は、A課程のカリキュラムであったことです。A課程のカリキュラムは、感染管理についての学習を集中的に行うことができたので、北里大学を選んで良かったと思っています。研修では、高名な講師陣の講義をはじめ、グループワークや臨床実習を通して専門的な知識だけではなく、プレゼンテーション能力や感染管理に必要な思考プロセスなどを身につけることができました。また、設備面においては北里大学相模原キャンパスを利用できるため、自習室や医学部図書館など恵まれた環境の中で学習を行うことができました。
 私は島根県に住んでいるため、単身赴任での参加でした。コロナ禍ということもあり、長い間子供に会えなかったのがとても辛かったですが、ビデオ通話をすることを毎日の楽しみにしながら勉強に励みました。
 勉強については、試験やレポート、感染管理プログラムの作成などに追われ決して楽なものではありません。7ヶ月間の研修のなかで、同期の存在はとても大きいです。分からないところを教え合ったり、試験対策のノートをオンライン上で共同作成したりなど、様々な方法でお互いに支え合いました。その結果、この研修を乗り越えることができました。北里大学で同じ志を持つ仲間がたくさんできたことは本当に貴重であり、かけがえのないものです。本研修が終わり皆それぞれの病院に帰りますが、北里での出会いに感謝し、14期生全員が認定審査に合格できるよう学習を継続していきたいです。
 最後に、感染管理について多くご指導を頂いた北里大学看護キャリア開発・研究センターの教職員の皆様、7ヶ月間共に学んだ研修生、このような貴重な研修の機会を与えてくださった所属施設の皆様に感謝を申し上げます。
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感染管理を北里で学ぼうとしている皆様へ  2021年度(令和3年度)「感染管理」修了生一同

1.ある修了生が感染管理認定看護師をめざした動機
 感染リンクや感染委員を経験し、職場の勧めもあり認定看護師教育課程感染管理分野に進むことになりました。自部署の感染対策について活動する中で、リンクメンバーとともに試行錯誤しながら作り上げていく作業は、やりがいがありました。その一方で、スタッフの行動変容を起こす難しさに直面しました。この困難感を克服するためには、疫学、微生物学、感染症学などの専門的知識をもとに、感染対策を実施することが治療や看護の質を向上することにつながると考え、受験を決めました。

2.ある修了生の情報収集方法や受験勉強の例
 私は、感染管理や認定看護師の役割についてほとんど知識がないまま目指すことになり、職場の勧めから受験までの準備期間が2か月弱と、とても短かったです。過去問は、北里大学看護キャリア開発・研究センターのホームページから閲覧しました。また単科の専門病院に勤務しており知識が偏っており、感染管理についての知識も乏しかったことに気づきました。そこで、複数の感染管理のテキストを探して購入し、学習を深めました。小論文は看護協会の新聞を少し読んだくらいで、今の看護の動向を把握しました。面接は、願書に書いた内容を読み直しました。施設初の感染管理認定看護師を目指す方は、感染防止対策地域連携をしている他施設の感染管理認定看護師から、情報を得ている方もいらっしゃいました。

3.北里での研修生活
 研修期間中の7か月間は、講義に実習にと感染漬けの毎日で想像以上の忙しさで必死に勉強しました。本当に辛い7か月間でしたが、全ての研修を終えた今は臨床や教科書だけでは得られない感染管理について多くの学びを得ることができました。
 また、大変な研修生活を支えあえる大切な仲間に出会うことができました。同期のメンバーの助けがなければ研修を乗り切ることが難しかったと思います。困ったときに困ったと言える力、恥ずかしがらず聞く勇気、コミュニケーション、チームワークが重要だと感じました。これらの力は自施設に戻り感染管理に携わる中でも重要な力だと思います。
 同期メンバーは中小規模病院所属が多く、PC操作に不慣れなため苦労した方もいました。レポート、感染管理プログラムではワード、プレゼン準備ではパワーポイント、疫学統計ではエクセルなどオフィスを使用する機会が多いです。少しでも多くオフィスに慣れておくこと、またグループワークも多く、Googleドライブで文書を共有する方法、コロナ禍なのでオンライン上でミーティングをする方法などを知らなくてはなりませんでした。
 キャンパス内の大学設備を活用しているので、数々の講義室や数カ所の図書館、文献検索のためのデータベースも使用できました。9時から17時50分まで講義がある日もあれば、休みの日は講義室やPCルームや図書館で勉強することもでき、充実していました。学内演習(微生物検査)では実験室はキャンパス内にあるため移動が速やかで、1台/人の顕微鏡が準備されていました。また、学食も美味しくメニューが豊富でした。そのため、恵まれた学習環境が整っていたと思います。
 これらに加え、コロナ禍においても対面式の授業を積極的に行っている事が特徴でした。対面式の授業では集中力も高まり、質問もしやすかったです。クラスメイトとのディスカッションも有意義な時間になりました。
 以上をもちまして、2021年度生のメッセージを終了します。受験を検討する上で、参考となれば幸いです。

2019年度「感染管理」修了  笹原 志央里

私は感染管理認定看護師取得を目標に、北里大学看護キャリア開発・研究センター認定看護師教育課程感染管理分野において看護師の専門性を深め、感染管理について学びました。 6か月間の研修過程では感染管理について専門的な知識を臨地実習や演習を交えて学ぶことができました。臨床で感染管理実践者に求められる能力は3つあり、①変化を起こせるだけの専門的な知識と技術、②組織的役割遂行能力、③人間関係調整能力です。これらを統合し感染予防対策を講じていくことが感染管理実践者には求められます。研修で得た学びを臨床実践と結び実践力を向上させ、自施設の医療関連感染の予防に努めていきたいと改めて強く感じています。

また感染管理だけではなく共に研修を受ける新生児集中ケア分野、慢性心不全看護分野の研修生と共に看護学について学ぶ時間も多くありました。グループでのディスカッションやプレゼンテーションが盛んであり、自分の意見を伝える力や多分野と協働する力を鍛えることもできました。

そして本研修に取り組んだことで、6か月間苦楽を共にした12 期生という仲間を全国に得ることもできました。この先自施設や地域で感染対策を講じる中で様々な困難な状況に立つことが考えられます。支え合える仲間が得られたことは貴重であり励みになります。地元を離れる不安もありましたが、北里大学看護キャリア開発・研究センターで学ぶことを選んで良かったと思います。

2018年度「感染管理」修了  神野 祐子

私が北里大学看護キャリア開発・研究センターを選んだ理由は、「期間」「時期」において最も理想だったからです。特有の6か月という短期間で組まれたカリキュラムは、私を送り出してくれた自施設のスタッフにとって、一番業務負担の少ないものでした。私にとってそれはとても重要だったので、厳しいカリキュラムを覚悟して乗り越えることが出来ました。そして、10月から翌年3月という研修を終えると、5月中旬には認定審査です。私は、修了後、審査の時期が近いところにも魅力に感じました。学んだばかりの知識を審査に活かせること、また働きながら勉強を両立する期間が短いことで、精神的・身体的負担を最小限にできると考えました。実際研修を終え、自施設に戻った今も、そう感じています。

総合的にも、「やはり北里大学看護キャリア開発・研究センターにして良かった」と思っています。高名な講師陣の講義はもちろんですが、総合大学である北里大学の敷地内とあって、勉強しやすく過ごしやすい環境がありました。学食、コンビニが複数あり、朝早くから開店している文房具屋、医学書の品揃えが良い本屋、カフェ、談話スペース、外にはベンチがあります。図書館も複数あり、私は看護図書館での勉強が好きで、休みの日や、授業がない午前も早めに大学に行き、過ごしました。若い大学生の一生懸命勉強する姿にも感化されました。

自施設にいるだけでは得られない経験、知識、そして互いを認め合える仲間が出来たこと、これは私の一生の宝と言えます。認定看護師の道を開くだけでなく、様々な経験ができることが、この認定看護師教育課程の魅力です。北里大学看護キャリア開発・研究センターには、新生児集中ケアと慢性心不全看護という全く違う分野の研修生と共に学ぶ機会もあります。他では経験できなかったと思えることが、たくさんありました。自分の世界を広げる機会として、私は北里大学看護キャリア開発・研究センターでの研修をお勧めします。
「感染管理」修了生の声01
「感染管理」修了生の声02